SHU – Bomber.

ロシアからの刺客が入荷しました。

● SHU
2012年、Andrew Kravtsov により、モスクワにて創業。アウターウェアを専門とするロシアのブランドです。
テクノロジー、デザイン、ピープル、この3つをブランドにとっての最重要事項と捉えています。
シンプルなカットラインを特徴として、ミニマルなデザインに機能的な素材を用い、ウォータープルーフと保温性に優れたウェアを展開しています。

 

寒冷地ロシアが生み出したファッションアイテムとしての中わたジャケット。どうやら今シーズン初上陸ということです。ロシアブランドというのはここまで Fuzz では初めてで、それだけでも珍しく感じますが、内容もルックスも充実しております。

 

シェルはUS製、メンブレン生地という防水透湿素材を使用。撥水ではなく防水ということで、通気性のある防水生地となります。インサレーションはこれもUS製でデュポンの素材です。水洗いして乾きやすいという化繊素材が使用されています。
外側は防水で、水洗いができる、というテクニカルなジャケットです。

 

フードは取り外しが可能です。
これが変わった仕様で、フードと前身頃のファスナー周辺部分がひとつづきになっていて、フード装着時はフロントジップ部分が二重構造となります。

 

取り外すとこうなります。
この部分にもわたが入っていますので、防寒の意味合いになるのでしょう。

 

フードの無い状態では、ボンバージャケットのスタイルです。
淡色ということも手伝って、印象としては軽くなりますから、春先のまだ寒い時期などには気分的に使いやすいのではないかと思います。

 

あえてロゴを付けず、シンプルでミニマルなデザインを信条としているとのことです。
ミニマルデザイン+ハイテク素材、というのがこのブランドの特徴になるでしょう。

ダウン(中わた)スタイルのジャケットは興味はあってもなかなか、、という人が多い(Fuzzでは)という話を以前にしましたが、そういう感覚でもいっちょ本格的なものを、となったら P.H.Designs がおすすめになりますが、いやいや、実際それほどは着ないだろうし、本当に寒い時に着るための何かいいくらいのがあれば、、いやぁ、それでも街でよく目にする○○はちょっと着れないしなぁ、、という、そこまで本気じゃないけど求めちゃうよね系のみなさん、要チェックです。

 

SHU – Bomber
col : Lt.Beige
size : S / M
price : 33,000 (+tax)

 

New Arrivals.

Charpentier de Vaisseau のダッフルコートをご紹介します。
こちら、イギリスの LONDON TRADITION の手によるイングランド製となります。

 

LONDON TRADITION はインポートブランドの世界ではなかなか有名で、自社工場を持つファクトリーブランドです。主にウールメルトンのPコートやダッフルコートをつくっていて、毎シーズン、いろいろなインポーターや大手セレクトなどがデザインや生地を持ち込んで生産を依頼しています。
僕もインポートの展示会では毎度毎度目にしていたのですが、ずっと Gloverall を続けていたため、ほとんど興味を持ちませんでした。インポーターさんが用意する純ファクトリーブランドとしての LONDON TRADITION は、Gloverall よりお手頃に本場のダッフルコートが、という立ち位置でした。そのため、目にするもののほとんどが、オーソドックスな直球のダッフルコートだったのです。

ところが、シャルパンティエ。

 

しっかり “らしい” 雰囲気でつくらせてしまいました。
普通、一般的なダッフルコートはフーデッドですが、こちらはラウンドカラー。やや長い着丈でラグランスリーブ、そして素晴らしい色味も魅力的です。
総合的に見て、代えの効かないオリジナリティがしっかり感じられ、しかもそれが変な癖系のものでもなく、同時にクラシックアイテムなればこその普遍性も失われていないという。

 

ハーフコート丈よりやや長め、ダッフルなので裏地のない一枚仕立て、トッグルは上の方に3つ。
羽織って歩く姿が絵になります。

 

Charpentier de Vaisseau – Duffle Coat
col : Greige
size : 2
price : 47,000 (+tax)

 

変型ダッフルにつづいて、変型Pコートは ARMEN です。
ボタンを小さく、少なくして、すっきりした雰囲気に、そして着丈はハーフコート丈でしっかり、全体になんとなくエレガントな風情です。

 

生地は化繊多めの厚地で軽い、エアリーなダブルフェイスのメルトン。表面起毛をさせているので、ウールモッサということになるでしょうか。ふんわりしていてソフトな質感です。

 

バランスが取りやすく、コーディネイトしやすいというPコートのいいところを備えつつ、オーソドックスなPコートスタイルにファッション的なスパイスをちょっと利かせているといった感じでしょうか。
ありきたりな感覚が無く、しっかり格好いいです。

 

ARMEN – Double Face Mid Length Pea Coat
col : Black
size : 1 / 2
price : 32,000 (+tax)

 

Arts & Crafts – Bags.

Arts & Crafts の新作バッグをご紹介します。
重装になってくる今の時期に相応しい、しっかり重厚感のある素晴らしいバッグです。

 

型から新作となるクードゥーレザーのスエードトートバッグ。
ミドルサイズでさほどの大きさではありませんが、デイリーサイズとしていい具合ではないかと思います。

付け外しができるベルトが付属し、肩掛けでの使用も可能です。

 

クードゥーとはアフリカに生息するウシ科の動物です。イギリスの老舗タンナー チャールズ・F・ステッド社の皮革ということで、高級感のある仕上げが為され、一見して上質かつ高級であるということが分かります。

この革は両面づかいができるダブルフェイスということで、今回はスエード面が表側で使われています。クードゥーの裏革はキメが細かいため、上品で滑らかな面(つら)になることが特徴です。

 

レザーのハンドルは小さめとして、グリップして使う仕様です。肩掛けはベルトを使って、短くしてワンショルダー、長くして斜め掛けに、という感じでお使いください。

 

ポケットは内部の吊りポケットのみとなります。9号タンニン染めキャンバスということで、内装にもしっかりした素材を使い、雰囲気を損なわせません。

 

たたずまいとして、どっしりした雰囲気があり、素材の好さ、つくりの好さが一見して伝わるモデルかと思います。
クラシックなコートだったり、トラッドなジャケットだったり、ちょっとロマンを大切にしたいコーディネイトの時は、やはり機能重視の化繊ものよりも、こういった天然素材の質感がしっくりくるはずです。
どちらが優れているというよりも、TPO的使い分けだと思います。アナログな素材感が光るコーディネイトには、是非ともこういったしっかり格好いいバッグを。

 

Arts & Crafts – Kudu Naked Suede 2Way Tote
col : Dk.Brown
price : 48,000 (+tax)

 

こちらは数シーズン前に展開した Flat Shoulder L というモデルで、素材がピッグスエード。
小荷物バッグもレザーで雰囲気重視です。

 

レザーのなかでは比較的お求めやすいピッグスエードで、つくりとしてもできるだけシンプルな構造にしているので、レザーバッグとしては身近に感じやすいと思います。

革袋をさりげなく吊っている、的なニュアンスで使っていただきたいというイメージです。

 

それでも口が留められて、内部にポケットと小さなキーホルダー用の輪が備えられていますし、革紐は最低限の部材で長さ調整ができて、紐の芯にはアクリル糸を芯として通して切れないようにするなど、細心の配慮が為されています。

 

ちょっとした外出用のミニバッグも、機能を追い求めれば化繊素材にならざるをえませんが、コーディネイトのバランスを考えたときに、どうしても天然素材の方が相応しいということもあるかと思います。
このバッグに関しては、レザーだからといって重くなることもなく、気張らずにさらっと取り入れられるのではないでしょうか。

 

Arts & Crafts – Pig Suede Flat Shoulder L
col : Greige / Black
price : 9,000 (+tax)

 

New Arrivals.

comm. arch. のニットが入荷しました。

ブランド定番の Saddle B.B. というクルーネックのミドルゲージニットです。昨年はシャギーしたものでしたが、今年はシャギーなしのスムースなタッチのものとなります。

 

やわらかなジーロンラムウールを素材とし、カシミヤ専門の紡績機によって通常の羊毛よりも細い繊維のみを集めて紡績した糸を使用。ふんわり感と繊細な肌触りが大きな魅力となるニットとなります。

ラムウールの最高峰、こだわりの紡績、そしてハンドフレーム。およそウール素材のミドルゲージニットとしては最高峰と言えるものになっていると思います。
Kei Macdonald の混紡毛糸での贅沢さとはまた違ったかたちで素晴らしいニットをつくりあげていると言えるでしょう。シンプルな単色無地で、まさしく内容勝負で挑む極上のベーシックニットとなっております。

質感もやわらかで素晴らしい肌触り、そして同じように色味もやわらか。comm.arch. のニットも分かりやすくハンドフレームならではの編みの上質さを感じていただけます。

 

comm. arch. – Saddle B.B.
col : Sandalwood / Deep Forest
size : 2 / 3 / 4
price : 19,000 (+tax)

 

こちらはおなじみ SAINT JAMES のマリンニット、CANCALE II。
クラシックアイテムの部類に入るであろう永久定番品です。

 

伝統的なヨーロピアン海のニット、そのフランスのスタイルです。詳しくは過去の記事を再掲します。

=================

フランスにおいて、海の人間が冬に着るニットとして、非常にトラディショナルなアイテムとなります。古くから漁師が着ていましたし、フランス海軍のユニフォームとしても使われています。

油分を残したピュアウールが素材となっていますので、質感としてはふんわりではなく、どっしりです。ふかふかで暖めるというよりは、もっと実用的な機能を求めたワークウェアな性格が強いというのが本質でしょう。風から守る、飛沫から守る、という船上などで実用的な性能を求められているということです。

そういうものをファッションに取り入れる という、ある種の 『スタイルで着る』 というアイテムであると言えるでしょう。ファッション的な細かいバランスよりも、自分のスタイルで着るということが大切であり、またそれが格好いい!と思えるニットウェアなのだと思います。

=================

 

僕も所有しておりますが、なんだかんだで毎年よく着るニットになっています。やはりスタイルがある、ニュアンスがある、というところが一番だと思っていて、どう着る、というところを楽しめるのがクラシックなアイテムならではなのでしょう。
アウトドア的アイテムだからこそ、ウールのスラックスと合わせたりというのが格好いいのだ、とずっと思っていて、そういうなんとなく上級者になれたような気がするという、ファッション的な楽しさを感じさせてくれる気がします。

 

SAINT JAMES – CANCALE II
col : Navy
size : S / M
price : 21,800 (+tax)