FARFIELD – FELL JACKET.

イギリスの FARFIELD、今年もボアフリースのジャケットが入荷しました。

昨年は薔薇の総柄でびっくりさせましたが、今季は最もこのブランドらしい雰囲気の、牧歌的な羊の総柄でご用意しました。
ほんわかとする雰囲気ですが、でもイギリス的なるものを感じさせてくれます。

 

● FARFIELD
1985年創業、イギリスのフリースウェア専門のブランドです。
製品はカンブリア州セドバーグのレイクディストリクト国立公園に隣した自社工場にて生産され、イギリス製の生地とイギリスでの縫製にこだわって展開されています。

 

Outline
ブランド定番のジップアップのフリースジャケット。
オリジナルデザインのイギリス製生地は、アクリル50・ポリエステル50の厚地で軽いボアフリース生地となります。
ポリエステルメッシュの裏地が付き、フロントファスナーはダブルジップ仕様、裾に絞れるコード付き、襟口はややコンパクトに設定され、襟を立てた際の防寒性を高めています。
レギュラーフィットで、シルエット、サイジングはスタンダードなものとなっています。
オリーブベースにシープ総柄。イギリスらしいクラシックな雰囲気です。

 

 

ジャケットとしてはシンプルなつくりであるものの、さすが専門メーカーということで、細部のディテールなどはしっかりしています。カジュアルなボアフリースを使っていますが、印象としての『ちゃんとしたジャケット』の感は確保しているように思います。

 

イギリス生産を継続している今では稀有なブランドとなりますが、フリースの素材はウールではなく化繊となり、おかげでそれほど驚かないプライスで落ち着いています。
気軽に羽織れる冬の上着として、ちょっとしたカルチャーを匂わせる感じが絶妙だと思います。

 

かっこよく着る、かわいく着る、真面目に着る、どれも放棄して無造作に着る、などなど、自分のキャラクターに合った着方をイメージしてみて、しっくりくるかどうか。
羊の毛ではなく、羊の柄を着ています、という洒落も利いた一着となっています。

 

FARFIELD – FELL JACKET
col : Olive
size : 3 / 4 / 5
price : 25,300 in tax

 

*********************
Fuzz
東京都新宿区新宿1-7-3
三栄ビル4F
13:00–21:00 (平日・土) / 13:00–20:00 (日・祝)
月曜定休

Real Shop
Online Shop
Instagram

----------
12月8日(月) 定休日

Haeley of Scotland – Ecology Yarn Crew Neck PO.

Haeley of Scotland の新作ニットが入荷しました。
from スコットランドです。

 

Haeley of Scotland は、うるさいオヤジ、じゃなかった、泣く子も黙る、スコットランドの老舗ニットメーカーです。
Fuzz では定番的に登場する John Tulloch もこのハーレイが運営しているブランドなので、おなじみと言えばおなじみですが、”Haeley of Scotland” のラベルでは意外とここ数年の扱いはなかったみたいです。
世界的に有名な大きなメーカーであり、シェットランドが得意ですが、だけでなくいろいろな種類のニットアイテムをつくれます。

● Haeley of Scotland
1929年創業、スコットランドのニットメーカーです。
ハーレー家3世代にわたるテキスタイルに関する知識と技術の専門知識を継承するハーレー・オブ・スコットランドは、シームフリーのホールガーメントニットウェアのマーケットリーダーです。
フェアアイル編みの技術を伝統に受け継ぐハーレーの製品は、スコットランド北東部と北部諸島の風景と文化にインスピレーションを得ています。

 

今回は、『エコロジーヤーン』と呼ばれる無染色の、原毛による原色ニットをセレクトしました。
エコロジーヤーンは、ナチュラルヤーンなどとも呼ばれ、自然そのままのカラーとなります。

 

Outline
染色加工のないブリティッシュウール原毛の毛糸によるクルーネックセーターです。
無染色ならではのナチュラルな色合いの紡毛糸を使用したざっくりローゲージの肉厚ニットとなります。
シルエット、サイジングはスタンダード。ホールガーメント(胴身の縫い合わせのない筒胴) 、サドルショルダー、わずかに立ち上がったクルーネックが特徴です。
ニットのルーツを思わせるクラシックなアイテム。素朴で普遍的なセーターです。

 

今回は2色使いのツイスト糸、ミックスカラーを選んでみました。
メランジ感があり、より味わい深く、コーディネイトのアクセントにもなりやすいと思います。

 

毛羽感を残し、不均一な太さの紡毛での2プライニットとなりますので、肉厚感がしっかりあり、ざっくりニットという印象です。
ただ、2プライではずっしりとした重さにはならず、それなりの軽さが感じれます。着る時はこれ一枚にならざるをえないという厚さ重さではありません。

 

原点回帰の源流アイテムと言いますか、イギリスをルーツとする古典的かつ普遍的なアイテムです。
国産のグレイトなニットの素晴らしさがありつつ、その源流には、スコットランドの山奥から必要に迫られて生まれたナチュラルテイスト全開のこういったニットがあります。

 

ナチュラル成分が高いアイテムですので、人に馴染みやすく、飽きもなく、老若男女、誰にも似合うと思います。
こういったクラシックなアイテムに時々回帰する、あるいは、いつものスタイルにいきなり混ぜていく、ということをしていきますと、スタイリングに自然と深みが出てくるのではないでしょうか。

温故知新を駆使しまして、人間としての深みも見せていきたいものですな。
ナンチャッテ.

 

Haeley of Scotland – Ecology Yarn Crew Neck PO
col : Herdwich / Boveck
size : 40 / 42
price : 26,400 in tax

 

*********************
Fuzz
東京都新宿区新宿1-7-3
三栄ビル4F
13:00–21:00 (平日・土) / 13:00–20:00 (日・祝)
月曜定休

Real Shop
Online Shop
Instagram

----------
12月8日(月) 定休日

No Title.

新宿御苑の木々がすっかり秋めいたところで、11月が終わり、はや12月ですか。
晩秋の雰囲気が濃くなってきたところですが、12月と言われてしまうと冬を意識せざるをえませんね。

ここのところの通例通りに暖かい秋が続き、どこだったかのタイミングで急に寒くなって、やあ秋が無い秋が無い、春も無い、コメが高い、大変だ大変だと僕たちは騒ぎましたが、ではきちんと冬かというとそうでもなく、あそこからすっかり冬に入ったというわけでもない。

とにかく思うのは、『夏の延長が長い』ということ。10月に入っても、すっかlly 秋ということにはなりませんから、しっかlly 秋スタイルに変遷せず、夏スタイルを温存したまま、軽い羽織りなどを駆使して過ごす期間が長くなっている感じがします。

スタイルとしての季節の段階をきちんと踏まずに秋を過ごすものですから、11月にわりあいしっかり寒くなっても、すぐには信じられないです。たまたまでしょうと。
11月に入っても、街には夏スタイルを更新しないまま、外国人のような WANPAKU な薄着で歩いている日本人も少なくなかったように思います。
そんな人々を見て、君は本当に秋が無いことにしたんだね、と思ったものです。今日までは半袖のTシャツだが、明日からダウンを着るぜ、という、リアル2季流がとうとう実際に現れたかと。

 

お洒落とは何だろう、格好いいとは何だろう。

かっこよく、在りたい。あるいは、お洒落で在りたい。
かっこよく、見られたい。あるいは、お洒落と見られたい。

けっこう違いますね。
前者は自分にとっての自分、後者は他人にとっての自分。

どちらであるべきかと考えると、在りたい、という方で在りたいです。
みなさん、そう在ろうではないか!
というと服屋的にはかっこいいかもしれませんが、でもそれではかっこよすぎて気持ち悪いっすね、というのが都会人のスタンスだよな。
というところまでが Fuzz という店のスタンスかもしれないな、と店主のわたくしは思います。

在りたい、見られたい問題は、新たに誕生している2季流の人々などにとっては、どうでもいいようなことでしょうが、洒落人にとっては大切なことです。
しかし大切なところを声高く言ってしまうのは、その時点でなんだかお洒落ではないなと思うのです。そこは照れようよ、しかしその分、している恰好には照れるなよと。

誰だって、かっこよく見られたい、の成分は全然ゼロじゃないわけで、大切なのは、かっこよく在りたいからこうしてますの、かっこよく見えてしまったらゴメンなさいね、という侘び寂びと言いますか、そういうものが文化的といいますか、なんといいますか、、

話の着地点としてはですね、アプローチの話なのです。お洒落で在ろう、格好よく在ろうというスタンスで服を買って、コーディネイトしていくと、自分の好きが反映されて、自分らしさが出てくるぞと。その方が、自分も楽しいし、実は見ている人も楽しいぞと。
お洒落に見られたい、恰好よく見られたいという考えで服を選んでコーディネイトしていると、その場その場になるので、積み上がっていくものが少ないぞと。

そういう感じでしめたいと思います。

米価格の高騰、円安、ヤクルトスワローズの戦力補強について、などなど世の中にはいろいろな問題があり、話したいことは山ほどありますが、そろそろこのへんで本日のムダ話を切り上げたいと思います。

数日経つと冬の寒さが襲ってくるようですから、絶賛販売中の暖かい冬服などたくさん買っていただいて、12月も元気に過ごしていただけたらと存じます。
インフルエンザ、怖いですね。気を付けましょう!

Keela – Belay Pro Jacket.

KEELA の中わたジャケット、Belay Pro Jacket が今年も入荷しました。
昨年、かなり久しぶりにセレクトしたところ、なかなかの好評を博しましたので、めでたく2年連続の出場となりました。

 

Outline
中わた入りジップアップジャケット。
ミリタリー納入品に近いスタイルでつくられた防寒性の高い、機能的なジャケットです。
水洗い可能な中わた素材、プリマロフトは軽くて暖かく、シェルは軽量で機能的なマイクロリップストップのナイロン生地を使用しています。
シルエットはスタンダード型。防寒機能を求めたジャケットということで、腕まわりやお腹まわりは過度なゆとりは取らず、ジャストサイジングのスタンダードフィットとなります。

 

・シェルのリップストップナイロンは引き裂き強度が高く、撥水、透湿、遮風、の性能が高い機能素材。
・中わたの PRIMALOFT は 『洗えるダウン』 として有名なポリエステル繊維でつくられた人工羽毛です。水に強く、柔らかくて保温性が高いことが特徴です。
・襟からの寒気の侵入を防ぐため、襟口を絞るためのコードが内蔵。
・同様に裾にも絞れるコードが内蔵。 ・ポケットは外側2つ(左右)、内側1つ、全てファスナー付き。
・左右のハンドウォーマーポケット内は起毛生地を使用。
・フロントはダブルジップ。
・袖口はベルクロのアジャスタータブで絞れる仕様。
※生産国表記は見られません

中わたは信頼のプリマロフト。ここ最近の化繊の中わた機能素材は、技術の進歩によってどれもしっかり暖かく、信用できるものになっていますが、中でもこのプリマロフトは『洗えるダウン』というキャッチフレーズで出てきた先駆者的存在で、実際にとても温かく、さらにダウンに匹敵するような着心地の好さが感じられます。
わたくしもかなーり昔に買ったものを持っていますが、その温かさと着心地の好さを実感しています。

かつての、古い時代の中わたは、けっこうないいブランドのものでも、長く着ているうちにつぶれてしまい、ギュッと詰まってしまって全然温かくなくなってしまったものでした。
きっとその体験をしている人々が、リアルダウンの支持者になっているような気がします。

 

昨日ご紹介した ARMY TWILL のジャケットは、ミリタリールーツでありつつも “ファッション” しているスタイルですが、こちらの Keela の方は本質がシリアスです。
ファッションというよりは、”ツール”、”ギア”、といった性質であり、着る人は『わたしの都合でファッションします』という感覚で向き合うか、実際にギアとして使うか、ということになるかと思います。

 

そして、イマドキなシルエットスタイルで着るなら ARMY TWILL、クラシカルなジャストサイジングで着るなら Keela、という違いも鮮明で分かりやすいかと思います。

ちょっと男くさく、硬派に羽織る感じがこの Keela のジャケットの雰囲気に合うような気がします。

 

Keela – Belay Pro Jacket
col : Black
size : S / M
price : 35,200 in tax

 

*********************
Fuzz
東京都新宿区新宿1-7-3
三栄ビル4F
13:00–21:00 (平日・土) / 13:00–20:00 (日・祝)
月曜定休

Real Shop
Online Shop
Instagram

----------
12月1日(月) 定休日