Montmorency – Basic Chino.

Montmorency のベーシックなコットンパンツが出来上がりました。
夏の終わりから穿けるオールシーズンのウエイト感です。

 

一番初めのプロダクトである Basic Chino がなかなかのご好評をいただき、欠品が増えてきましたので、まったく同じ仕様で生地を変えてご用意した次第です。
ありがたいことに、生地違いで欲しいと言ってくれる人が2人か8人、いや6人だったか、とにかくいらっしゃいました。

 

前回は Brisbane Moss のコットンツイルを使用しましたが、今回は国産のコットンツイルとなります。一定水準を満たした綿100%のツイル生地をできる限り取り寄せて、求めている色合いの用意があったのがこの生地でした。

前回の生地より、ほんのわずかにウエイトがありますが、やはり通年生地と言えるミディアムな厚さです。薄い(真夏)と厚い(真冬)を両端とするゲージがあるとすると、ちょうど中央にくるであろう、そのくらいミディアムです。

ですがやはり生地感は異なり、Brisbane Moss の不思議な柔らかさとはまた違い、もう少し詰まった感じがしてハリ感があります。
また、暗めの色をつくりたかったというのがあったのですが、ダークトーンの色味となると、国産らしいはっきりした色調が映えが好く感じられました。

 

このパンツの特徴を挙げてみましょう。

①余計なことはしない。
デザイン、ディテールで足し算をしないことが、この界隈ではかえって貴重なのだ、という考え方が出発点になっています。
あるブランドがそのブランドらしさを発揮するためのプラスアルファを排し、きわめてシンプルなつくりのパンツにしようということです。いい生地を使うとプライスもそれなりになりますから、さらに満足感を高めるために、もう少しだけコストをかけてスペシャルを付加したくなりますが、そこを我慢するのです。

②シルエット、フォルムはイマドキではない。
全体はやや細めのシルエットで、裾の絞りはごく弱く、腿とお尻はウエストサイズに対しては微妙にゆったり、という感じになります。
流行はまったく意識せず、タイトな細パンツのような格好いい系でもなく、ワークパンツをルーツにするような緩いチノパンでもなく、実はきわめて微妙なところを狙っています。
ニュアンスになるよう、野暮ったさを少しだけ残しつつ、でもジャストサイズで穿いた時にきちっとすっきりした見え方になるように、という考えでこのバランスになりました。

③質感と色味はしっかりと。
質感と色合い、ここが肝であると考えています。きわめてシンプルである以上は、もうここはしっかりするしかありません。
基準としては、Fuzz の店頭に並んでいる他の商品と着合せた時に、ファブリックや縫製などのクオリティの部分と、色調、色映えの好さが見劣りしないこと、です。

 

語れば語るだけ野暮だよ、という意識も持ち合わせていますが、なにぶん本当にシンプルなものなので、語らないわけにもいきませんでした。

ということで、デイリーなベーシックパンツをお求めの方は、是非チェックをして相性をたしかめていただけたら幸いです。

 

Montmorency – Basic Chino *Cotton Twill
col : Beige / Dk.Green / Charcoal
size : 2 / 3 / 4
price : 14,000 (+tax)

 

FLAMAND.

FLAMAND の新作カットソーが入荷しました。
秋のカットソーとして、2型で各3色、ご用意しました。

 

七分袖、ボートネック。
わずかに肩が落ち、わずかにルーズ、というバランスで、個人的にはこのくらいが現段階での 『ちょうどいい感じ』 のサイズ感なのかなと思っています。

 

特徴的な襟ぐりに、サイドに小さなスリットが入り、シンプルに着て単調にならず。しっかりとニュアンスを感じさせてくれます。

 

そして、着心地の好さと色味の感覚、ここは間違いありません。

 

FLAMAND – Boat
col : Black / Smoke / Oil Khaki
size : 2 / 3 / 4
price : 7,500 (+tax)

 

長袖のモデルは昨年と同じモデルのハイネック。
これまた微妙なサイズ感で仕上げられており、低めのハイネックやリブづかいと相まって独特のバランスとなっています。

 

はっきりと肩は落ちて、身まわりはややルーズです。着た時のシルエットは大げさなルーズにはならずに、多少緩いかなというくらい。
長袖のカットソーというアイテムは、着たいと思う時期はあるものの、なかなか単調さの壁を越えるが難しかったりしますが、こういったちょっとした変化があると、俄然一枚でも着れる感じになると思います。

 

FLAMAND – High Neck Long Slv.
col : Black / Smoke / Oil Khaki
size : 2 / 3 / 4
price : 8,500 (+tax)

 

NOVESTA – Star Master.

スロバキアのシューズブランド、NOVESTA のキャンバススニーカーが入荷しました。
この秋冬は数シーズン継続した Marathon ではなく、ブランド定番のローカットのキャンバスシューズをセレクトしました。

 

カラーはベージュ系の Platan、ホワイトソールの Black の2色です。
どちらかというとアイテムそのものが地味ですので、コーディネイトで使いやすいと思われる現実的なカラーを選びました。

 

フランスの spring court と比べると、ちょっと地味で、より素朴な感じに映るのは気のせいでしょうか。ミリタリーのスニーカーをつくっていたメーカーであることも起因してか、無骨な感じもします。

 

底付けはバルカナイズド製法。アッパーとソールを直接ゴムで接着するので、ソールの返りが柔らかく、頑丈であることが特徴です。ゴムとキャンバスの縁(へり)の部分に滲みがあるのはこの製法ならではでもあり、やや処理が甘いことも否めずではありますが、そこに愛嬌と素朴さを感じることもまた事実であります。

 

昔の spring court に通ずるようなアウトソールのボリューム感が特徴でしょう。今では他にないNOVESTA ならではのバランスになっているのではないかと思います。

 

それぞれ白の替え紐が付きます。同色のシューレースでは秋冬スタイルにも馴染みやすい落ち着きが得られ、白に替えればたちまちキャンバスシューズならではの軽快さが出せることでしょう。

 

NOVESTA – Star Master
col : Platan / Black
size : 41 / 42 / 43
price : 9,250 (+tax)

 

TUFFA – CARLOW.

2年連続2回目の出場、イギリスの TUFFA のレザークロッグです。

コンフォート・クロッグとでも言ったらいいでしょうか、クラシックなレザーのクロッグに実用的なラバー製アウトソールを装着した乗馬関係者用につくられたアイテムとなります。

● TUFFA
1997年イギリス・ノーフォークにおいて Michelle Girling が創業。主なユーザーは、ジョッキー、調教師、獣医などの乗馬関係者です。
独自のデザインで着脱しやすい仕様であり、 プロフェッショナルな道具として愛用されています。

 

昨年の同じ時期、謎のブランド枠で予選を勝ち抜いた TUFFA ですが、本戦でなかなかの好評を博し、めでたく連続出場と相成りました。
昨年はブラウンでしたが、今年はブラックを選んでおります。

 

作業用の、いわゆるリアルなワークシューズとしてつくられたプロダクトです。ですから、これそのものがお洒落でしょう、ということではなく、道具としてのアイテムであることが、ひとつポイントでしょう。

ヨーロッパのクラシックなスタイルのサンダルであり、履きやすさ、頑丈さがあります。
これをファッション的にどう使うか? それとも道具として特定のシーンで活用しようか? などは個々人に委ねられている次第であります。

 

かかとをフックできる仕様になっていて、そうするとホールド感はかなりのものです。アウトソールはクッションとグリップが利き、インソールはレザーの仕様で通気と湿気にも強いと。

道具であるだけに、まずスペックがいいです。あとはスタイルとして使えるかどうか、というところで、『面白く使えそう!』 とイメージできるなら、それはもう強くおすすめしたいです。

 

TUFFA – CARLOW
col : Black
size : 40 / 41 / 42 / 43
price : 21,000 (+tax)

 

ちょうど丸一年使いました。
思えば一年前のこの時期、今の店舗に移転するための準備を始めたのですが、さまざまな作業、活動を余儀なくされるなか、僕は相棒にこの靴を選んだのでした。
そこからすっかり気が合い、オン・オフを問わずにへヴィーな付き合いになっていきました。

夏には素足やシューズインのソックスを履き、冬には厚手のウールソックスなどを履き、年間を通してよく履いたなという実感があります。
これから移転を予定している人には特におすすめですが、移転しない人も是非お手に取ってみてください!