Black Sheep.

Fuzz の冬の風物詩、Black Sheep のウールアイテムが入荷しました。
今年もそんな時期になりました。

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『ブラックシープ』 とは、実際に生息する羊の品種の名前です。
その名の通り黒い毛を持ち、標高の高い山地に生息しているそうです。寒いところに住んでいる羊の毛だから温かいだろう、というところが説得力の部分です。

また、極力脱脂を控えめにしたピュアウールの状態で製品にしており、いかにもイギリスのトラディショナルな防寒用ニット製品といった趣が感じられる品々です。

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毎年の定型文となりますが、年に一度の入荷なので律儀に繰り返しておきます。

 

今年の新アイテムとなります、ウールニットタイ。
防寒についてはちょっと脇に置くしかないですが、でも冬っぽさという意味では、しっかり冬ならではのアイテムでしょう。気分として、お洒落しているな、と思えるということも大切な要素ではないかと思います。

 

ボリューム出すぎないかとか、フォルムは美しいかとか、ちょっと心配かもしれませんが、意外と大丈夫です。もちろん芯地のないものですので、パキッとはいきませんが、Black Sheep ならではの毛糸の腰が利いていますし、またニットなので伸縮が利きますので、絞ったり緩めたりでノットの大きさも調節できます。

コーディネイトに季節性を入れて、よりカジュアルでラフなタイドアップスタイルがつくれます。実際にはスタイルのアップに使うか、ダウンに使うかは人それぞれですが、柔らかな印象で、愛嬌みたいなものが加えられるのは共通しているように思います。

 

Black Sheep – Wool Knit Tie
col : Derby Tweed / Dk.Brown / Cinammon
price : 5,200 (+tax)

 

ボーダータイプはFuzzの別注ということで色を組みました。ローコントラストで地味ですが、渋さがあると思います。単色やソリッドなジャケットやアウターにはこれくらいの変化が心地いい気がしました。

単色はV型ですが、ボーダーはスクエア型となります。
ややワイドめなボーダーなので、より愛嬌が出るのではないでしょうか。

このくらいのニットタイですと、第一ボタンを開けて、ちょっと緩く締める感じでもしっくりくると思います。力の抜けたタイドアップがなかなか絵になります。

 

Black Sheep – Wool Knit Tie
col : Brown Border / Denim Border
price : 5,400 (+tax)

 

そしていつもの指ぬきグローブ、今年は4色。
こちらも長年の定番として継続しております。

 

Black Sheep – Open Finger Knit Groves
col : Derby Twist / Grey Twist / Black Welsh / Charcoal
price : 2,400 (+tax)

 

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Black Sheep が店頭に並ぶと、いよいよ冬の始まりという気分になります。
今日あたりは真冬に近い寒さで、いよいよ服装も本格的に冬仕様にシフトする時期になってきましたね。

今年は NANDA-KANDA の影響によって、予定していたニットやアウターが納品されないということがいくつか起こっていますので、このタイミングで新作入荷の方はだいたい済んでいます。
これからは、今後のみなさまの買いっぷりによってですが、何かメーカー在庫が無いかとか、おもしろいミリタリーアイテムがないかとか、探っていくという流れになります。
実際どうなるか分からないですが、今年は寒い冬になるという噂はありますので、冬の服をじっくり物色していただけたらと願っております。

僕自身も商品アップとブログ更新に急き立てられるプレッシャーから解放され、時間を見つけて店頭の品々を物色しはじめました。初めての扱いになる J&S FRANKLIN EQUIPMENT のジャケットを買って昨日から着ていますが、けっこういいですね。みなさんの邪魔にならない程度にコソコソと買っていきたいと思います。

NANDA-KANDA の方がなかなかな状況となっていますので、是非ご来店くださいということがまた言いにくくなってしまいましたが、実店舗は普段通り営業しており、当店の基本的なスタンスも変わっていません。ご来店の際にはマスクと消毒と節度を、ということでお互い気をつけていきましょう。気をつけている者同士なら問題ないと思っています。
もちろん、いや出ずらいよなぁ、ということも重々分かりますので、その場合には、落ち着いてからゆっくりいらしていただくか、通販の方も是非ご利用ください。

気がつけば
師走じゃないか
服買おう
(小林一茶)

 

New Arrivals.

ARMEN のサスペンダーが入荷しました。

ずいぶん前に一度展開しましたが、久しぶりの登場となりました。実は ARMEN では毎シーズン用意されている定番アイテムとなっています。
イギリスの ALBERT THURSTON 社の手による、英国スタイルの本格派です。

 

イギリスものならブレイシーズと呼べ、という声も聞こえてくるかもしれませんが、まあ堅いことを言わずに、スタイルのアクセントとして思い思いの使い方をしていただけたら、というのがブランドさんのスタンスです。

 

スラックスのトラッドスタイルにも、ワークっぽいスタイルにも、いろいろとお使いいただけます。
どんなスタイルにせよ、ズボンを吊れば何かクラシックな薫りが漂います。当たり前のように、堂々とするのが格好いいと思います。

 

ARMEN – Suspenders
col : Camel / Dk.Brown / Black
price : 8,000 (+tax)

 

イギリスのファクトリーブランド、Alderney のモールスキンのキャップ。
なかなか届かないので、今回はもう無理かなと諦めかけたところで、突然の入荷でした。

 

起毛感のある、いわゆるイングリッシュ・モールスキン。ブラックでシンプルクールな雰囲気です。

 

Alderney – Moleskin B.B.Cap
col : Black
size : Free
price : 7,800 (+tax)

 

恒例の Highland Tweeds もいつものタイミングで入荷。
標準サイズのラムズウールのタータンチェックマフラーです。

 

果てしなくある色柄の中からだいたい例年通りのバラエティーになるようピックアップしています。
毎年いろいろな色柄を見ていますが、自分自身で 『いいな』 と感じる色合いは、発注時と入荷時で違ってしまい、実際に素早く売れていく色柄も発注時の予想と違ってしまい、既に制御不能になって久しいです。
しかし、バリエーションというのは、ふとした出会いをもたらしてくれて、それだけで価値があるのだと思います。

昨年も書いていますが、この色目持っていないな、このアウターだけ合う色柄がないんだよな、値段の割にはきちんとしたプレゼントになるな、等々、細かいニーズでお気軽に物色していただけたら幸いです。

 

Highland Tweeds – Wool Muffler
col : various
price : 4,000 (+tax)

 

SAINT JAMES – CANCALE.

SAINT JAMES のマリンニット、CANCALE が今年も入荷しています。
フランスならではのクラシックアイテムとして、ファッション界では広く愛されている定番品です。Fuzz でも長年変わらずにおすすめしています。

 

Fuzz オフィシャルの商品説明文を再掲します。

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フランスにおいて、海の人間が冬に着るニットとして、非常にトラディショナルなアイテムとなります。古くから漁師が着ていましたし、フランス海軍のユニフォームとしても使われています。

油分を残したピュアウールが素材となっていますので、質感としてはふんわりではなく、どっしりです。ふかふかで暖めるというよりは、もっと実用的な機能を求めたワークウェアな性格が強いというのが本質でしょう。風から守る、飛沫から守る、という船上などで実用的な性能を求められているということです。

そういうものをファッションに取り入れる という、ある種の 『スタイルで着る』 というアイテムであると言えるでしょう。ファッション的な細かいバランスよりも、自分のスタイルで着るということが大切であり、またそれが格好いい!と思えるニットウェアなのだと思います。

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ここ数年来、毎年の入荷となっており、毎年変わらぬ売れ行きです。もちろん、ずごくたくさん買っていただいています、ということでもなく、毎年ぼちぼちです。

店頭において、なんとかのブランドのこのニットをというのでなく、何かいいニットありませんか?、というお客さまには、まずはこのニットをおすすめしています。
デザインとして奇抜でないので、まずは安心して着られる、しかし着てみると何か感じるものがあり、ただシンプルなネイビーのニットではないぞと、すぐに分かっていただけます。なかなか言葉で表現するのは難しいのですが、伝統的なアイテムに宿るニュアンスのようなものが自然と感じられるのです。そして、こればかりは、SAINT JAMES だからこそであり、フランスでずっとやってます、というこの説得力を必要とします。

 

ただの単色ネイビーのクルーネックニットをただ着るのは、ちょっと面白さに欠けますが、肩ボタンのマリンニットになると、たちまち大丈夫です。

ネックは狭めですが、リブのストレッチはしっかり利いているので、着てみると着苦しさは感じず、シャツを着ていてもボタンを付けた状態で問題なく着られます。
あえてボタンを一つ二つ外して、変化をつけるというのも常套手段なので、そこはお好みで。

ウールフラノのグレーのスラックスと、色落ちのしたデニムと、ルーズな軍パンと、なんやかんやでよくマッチして、存在感もしっかりあるという不思議なニットです。
ファッションブランドの手によるデザインもののニットとは別ベクトルの魅力となりますが、クラシックアイテムを当たり前のように着る格好よさは、時代に左右されず、ずっと変わらないと思います。

SAINT JAMES – CANCALE II
col : Navy
size : S / M
price : 21,800 (+tax)

 

Martin Faizey – M.F.SADDLERY.

Martin Faizey の定番ベルト、M.F.SADDLERY が入荷しました。
本当は夏に届く分が、ようやくの到着です。

 

Fuzz 公式説明文の再掲です。

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乗馬などの馬具全般に使われる頑丈なサドルレザーによるシンプルなベルトです。シンプルかつベーシックなアイテムとなりますが、イングリッシュ・レザークラフトのアイテムということが重要で、やはり薫りは漂います。しっかりした存在感がありますので、慣れてしまうと安心感となり、無いと心細いくらいになると思います。

使い始めはかなりの硬さを感じますが、使いこむうちに柔らかくなってきて、自分のものになっていきます。そうそう壊れることはありませんので、とりあえず1本、必要なら色違いで2本、持っておくとたいへん安心です。

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シーズン毎に年2回、同じように入荷していますが、すっかり定番として根付いています。
普段づかいのベルトでおすすめする一番手です。しっかり長く使えますので、シンプルなレザーベルトをお探しの際は是非。

 

Martin Faizey – M. F. SADDLERY
col : Black / Dk.Brown / Tan
size : 30 / 32 / 34 / 36
price : 11,000 (+tax)

 

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週末まで数日間、暖かい日が続きましたが、どうやらそれも終わり、秋の終わりがやってきそうな気配です。
晩秋というのは、なんとも味わい深い季節でございまして、木々の紅葉など愛でつつ、上着の着丈なども長くなり、また食欲なども増してきます。そうしますと途端に冬が来て、鍋料理など愛でつつ、今度は上着が膨れてきて、厳しい冬を越すためにも、余計に食欲が増します。上着が膨れれば、多少身体に余分な肉がつきましても、たいした問題にもなりませんから、安心して糖分を摂取できるというものです。

いよいよ秋が終わりに近づき、冬が来ますね、ということが言いたいだけでした。なんでも、ラニーニャ現象が見られているから今年の冬は寒さが厳しい可能性が高い、ということらしいですね。確かに先日に見た天気予報では、今年の冬はPHデザインのダウンを2、3着は用意した方が安心でしょうと、気象予報士が言っていたような気がします。

何年か前に関東の平野部でもどっさりと雪が降ったことがありましたが、あんなふうになるのでしょうか。まあこんな状況では、なるべく空気が湿った方がいいわけですから、雪は降った方がいいのかもしれません。人々が外に出られなくもなりますから。
10年以上前、雪が降った記憶は無かったですが、すごく寒い冬がありました。その冬、巷では Moncler が大流行していたことを覚えています。何年前かは忘れましたが、あの Moncler の冬が一番きつかったと、僕の記憶には刻まれています。
そしてその後、Moncler は本格的なラグジュアリーブランドの方向へ強く舵を取り、ポスト・モンクレーの座をめぐって、仁義無きダウン戦争が始まりました。激戦の挙句に天下を取ったのはカナダグースでしたが、水沢ダウンというジャパニーズダウンが登場し、また新たな闘いの火蓋が、、、などということは、歴史の教科書を読めば誰でも知っていることでしょう。

以上、ムダ話でした。