Charpentier de Vaisseau – Big Tee.

Charpentier de Vaisseau より、新作カットソーが届いております。
定番の生地による新型のTシャツ、今季はビッグシルエットのTシャツとなります。

 

はっきりとオーバーサイズシルエットのクルーネックTシャツです。昨年は微妙に緩いというシルエットでしたが、今回は肩が落ちるビッグサイズ設定となります。

 

生地はオリジナルでつくられた上品なスムース系天竺編み。ゴワゴワ系でなくしっとり系です。インド産の超長綿が素材となっていて、ハイゲージ(細糸)ならではの滑らかな質感で、素晴らしい肌触りとなっております。

 

絶妙な色味も魅力の一つ。好い素材は発色も好し、というのは毎回言っている文句です。

 

ゆるっと着る普通のTシャツ、いい素材で、シャルパンティエの部でございます。

 

Charpentier de Vaisseau – Big Tee
col : White / Lt.Grey / Khaki / Blue
size : 2 / 3
price : 7,500 (+tax)

 

Arts & Crafts – #9 Canvas Basic Tote.

Arts & Crafts のキャンバストートが入荷しました。

たいへん定番的、普遍的なアイテムとなります、コットンキャンバスのトートバッグ。大人たるもの、定番だからこそ、間違いないものを選びたいもの。そして、安心して使い倒して、マイ・ヴィンテージに育てる。Arts & Crafts のこのバッグはそういう類いのプロダクトです。

 

やや大ぶり、しかしこの手のトートバッグとしてはクラシックなサイズ感といえる大きさ、9号のしっかりしたキャンバス生地、素材感とつくりの好さは一見して抜群。

 

かなりしっかりしていますが、意外と粗すぎない編み目で、ゴリっとした重さまでは感じずに、いいくらいでしょう。ただ、ある程度ラフに使うようなイメージでいいと思いますし、そういう想定でタフなつくりになっています。そして、ラフに使ってくたびれていくけれど、なんだかんだ長年使って貫禄が出てくる、というところまでいくとさらに格好いいですね。

 

口の片端にアクセントのレザーが。シンプルな中にも、ちょっとしたニュアンスがいいです。

 

そして、ポケットも使いやすい感じにまとまっています。
外側ポケットは付けず、その分内部の吊りポケットを充実させています。やはりファスナー付きポケットはありがたいですね。

 

天然素材のローテクバッグもやはり外せません。先に紹介した STANDARD SUPPLY のハイテク機能性抜群バッグと好い対称を為しているように思います。
特にこういった普遍的なアイテムは、実際に安心してしっかり長い付き合いができるかどうかが大切で、長い付き合いをした結果、天然素材の経年変化と相まって、替えの利かない魅力を備えていくのだと思います。
ああ、こういったバッグだけでなく、人間も同じようなことが言えるのかもしれません。

 

Arts & Crafts – #9 Canvas Basic Tote
col : Natural
price : 21,000 (+tax)

 

STANDARD SUPPLY – Green Line.

STANDARD SUPPLY の新作バッグが入荷しています。

ブランドとして毎シーズンの取り組みとなる Green Line という特別ラインがありまして、今回のこのモデルはそれにあたります。STANDARD SUPPLY では、新作モデル、イコール、レギュラーで継続展開というのが基本となっているのですが、この Green Line、秋冬の Holiday Line というラインは、あえてこのシーズン限りという特別感をもって展開されているものです。

 

今回は STANDARD SUPPLY が誇る大定番モデル、Daily Daypack をスペシャル仕様で、というものになります。
生地がコーデュラ 1000デニールナイロンというハイスペック生地に変更され、堅牢度をかなり確かなものにしています。強靭な太いナイロン糸による度詰めの織り生地は、やや目が粗く、それなりの厚さがあって、非常にしっかりしています。
高い耐久性と撥水性、そして軽量であること、という実用性の高いファブリックと言えます。

 

飽きの来ないシンプルなデザインはコーディネイトへの干渉も最低限、使い勝手の好さが考え抜かれ、よく使うから壊れないよう頑丈に。
シンプルなルックスでありながら、こと細かい配慮が行き届いたバックパック、それが Daily Daypack です。実際に使用されることがしっかり意識され、飽きずに長く使われるよう、ブランドの顔として、高い志でつくられているモデルです。

 

外ポケットは正面と両側面に。
サイドの一方は口がベルクロ仕様になっていて、鍵束や定期入れなど、大事なものを入れることができます。開けやすいように指を一本差し入れる隙間をつくるという配慮が見られます。

もう一方にはペットボトルを指したりするイメージでしょうか。

 

ハーネスのパッドは 10mm厚 のウレタンパッドが入ります。
ベルトテープはこのウレタンパッドの内部を貫通しており、ベルトテープとパッドの部分は縫い合わせではなく繋がっています。ですから、ここの縫製が負担によってほつれてきて、壊れてしまうということが起こらないつくりになっています。

 

上部の手で握るハンドル部分には、手なじみのいいグローブレザーが巻かれ、電車内などで長時間手持ちする際のことが考慮されています。これが機能美となってルックスもアップ。

 

外側正面のポケットもダブルジップになっていて、地味に便利です。さらに内部にスマホやカードケースなどを入れられる仕切りポケットが備わり、またさらにこのモデル限定の仕様として、ベルト付きのキーホルダーも備わります。

 

絶対に失くせないパスケースや鍵などで利用するイメージです。

 

内部には筒状のポケットが追加されていて、ここにペットボトルでもいいし、折りたたみ傘でもいい感じです。

 

背側にはストラップ付きのポケットが備わり、ここにはノートパソコンやタブレット、あるいは書類ファイルを入れるイメージになっています。

 

という感じで、完全に普通の顔をしているけど中身はハンパないというバッグです。
よりタフな素材になって、ディテールも一段贅沢にグレードアップしたスペシャルモデルとなります。ブラックはお持ちの方が多いと思いますし、Fuzz でも MATTE というシリーズでブラックのみで展開されているので、今回はベージュとグレーの2色としました。絶妙に薄い存在感でコーディネイトで邪魔をせず、年間を通して使いやすいと思います。

 

STANDARD SUPPLY – Green Line Daily Daypack
col : Beige / Grey
price : 22,000 (+tax)

 

Dear My Friend.

政府から通販がんばりましょう宣言が出て早ひと月以上が経過した。Fuzz を知っていただいている諸兄に広く通販を利用してもらうため、いくつかの試みを実行し、普段よりも多くのエネルギーを注いできたわけだが、もう一つ大事なことがあった。オンラインショップという意味では、『誰から買っているか』 という販売者の顔がお客さまに分かることが大切だと、15年くらい前に買った通販サイト運営必勝本に書いてあったことを思い出した。
そういう意味での、急な顔出しだ。普段は何らか帽子をかぶって眼鏡をかけて、今ではマスクをしていて、もはや覆面になってしまっているため、全部取っての素顔である。店頭でお会いしている諸兄からしても、誰すか?ではないかと思う。

三沢光晴がタイガーマスクの覆面を脱いだ時のような盛り上がりを期待しているわけではない。eastern youth 風に言えば、『闘いの決意さ』 というところの、いわば覚悟の表れでもある。

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通頑宣の後、ほどなくして政府は、国民全員に対して、服や靴を購入するための給付金10万円の支給を決定したらしい。たいしたものである。
昭和生まれ、多感な青春時代を90年代後半のバブルの焼け野原ですごした私としては、ガッツのある政治家というのは、いかに地元に公共事業を引っ張ってくるかということに尽きるのだが、どうやら今の政治家はそれだけではいけないらしい。このような状況にかかわらず、給付金に代わってお魚券やお肉券を配ろうと言い出すなんて、、まったくなんてガッツなんだ!と思わずにはいられない。誰が自分のお客さまかを完全に理解しておられる。

冗談はさておこう。こういう状況下において、つい先日は大手アパレルのレナウンが倒れるというニュースが飛び込んだ。業界的には寝耳に水というわけでもないようだが、ある種のインパクトとしては充分なニュースである。こういうシビアでハードな状況では、大手も小手もない。生き残るか否かは、ガッツのあるなしでもなく、センスのあるなしでもなく、こうなるまでの時間に積み上げてきたものが問われているように思う。今日明日でなんとかできるほど、この状況は甘くない。

そういった意味で、私と小底で歩んできたこの十数年の間に、頼もしい味方がたくさんできているということを知るに至り、感慨無量、勇気100倍という次第なのである。

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せっかくだから我々のことを少し話そう。
昭和生まれの団塊ジュニア、いわゆるロストジェネレーション、ロスジェネ世代というらしいが、90年代後期の混沌の中で感性を鍛えた。当時はバブル崩壊の後の不景気と位置づけられていて、だからこそカルチャーシーンとしてはなかなか独特なものがあったように思う。バブルのイケイケな雰囲気と対照的に、シニカルでやや毒気のある雰囲気が、あらゆるシーンの根底に広がっていたような、後になってみるとそんな気がする。

20年以上も前なので記憶も曖昧になっているのだが、ファッションの分野では、裏原ストリートスタイルが急激に力をつけて、かといって古着ファッションも衰えず、ヴィンテージデニムのブームから、プレミアムジーンズのブランドも次々と興り、ポール・スミスやアニエス・ベーなどのヨーロッパブランドも元気、ビームス、アローズ、シップスも元気で、ジャーナル・スタンダードもこの頃にできて一気に力をつけたように記憶している。
情報収集のツールもファッション誌と情報誌がメインであり、健気な若者は自分の脚を使い、街をうろつくしかなかった。

映画では、ミニシアター系と呼ばれたアーティスティックなものが多数上映され、どんなに分かりにくくても、ファショニスタなら並んでも観なければいけないという厳しい風潮があったものだ。
音楽はインディーズや洋楽を聴き、映画はなるべくお洒落でわかりにくいものを観る。タフなファショニスタはいつの時代も変わらないのである。

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私と小底は大学のゼミの同期だ。そこは管理会計のゼミで、原価計算を専門とする先生が主催するゼミであった。大量生産を前提としたメーカーが、いかに精密に、いかに効率的に原価計算を行うかということを主に研究していたわけだが、私と小底が卒論に選んだテーマは、いかに新しい世の中で大量生産が終わっているか、ということだった。多品種少量生産の時代に、管理会計が貢献すべきことは何か、という反逆的なテーマで卒論を書き、懐の深いゼミのボスは我々の功績を半笑いで称えてくれたことを覚えている。

在学中は下北沢と原宿で古着を買い、渋谷、代官山で現行の服を買い、新宿ではレコードを買い、ラーメンを食べ、酒を飲み、映画を観た。
私も小底も大学4年の11月になんとか内定をもらって、卒業後はサラリーマン生活に入る。しかしそれも2年でギブアップして、小さな古着屋を始めようと決めるのである。

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と、長くなってきたのでこのへんにしておこう。お店をはじめてからの話は見ての通りとも言えるし、おもしろく話せそうならまた別の機会に話そう。

こんな人がやっているお店です、ということをたまには表明しておこうというだけの意図で、深い意味はまったくない文章である。興味本位の楽しさでもひと欠片あればこれ幸い。問題は15年前に本に書いてあったことが、今の常識では違っていて、販売者はなるべく顔を出さずに黙っているべしというふうになっていないか、そうでないことを祈るばかりだ。

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みなさん、どうぞ心も身体も、お健やかに。
今後も宜しくお願い申し上げます。

 

友へ、店主より