No Title.

こんにちは、Fuzz の松崎です。
写真は東京都現代美術館脇の木場公園です。

東京は一応緊急事態ではなくなったという今日この頃、みなさん無事お元気にされているでしょうか。わたくしは変わらず元気に過ごしております。

昨日の定休日には見たかった美術展に行くことができて、その前日の日曜は、ちょっといろいろとありまして、急に開店時間を変更することになってしまいました。直前の告知となってしまい、ご迷惑をおかけしてしまったお客さまには心よりお詫び申し上げます。

 

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6月20日、日曜日、父の日。
この日は、中学野球部の息子1の公式戦が9時から予定されていました。中学に入って以降、試合らしい試合を観たことがなく、この時間ならお店に行く前に充分に間に合いますから、そうそうない貴重な機会ということで、かなり前から楽しみにしていたのでした。

ところが当日です。前日から降り続いた雨が早朝まで続き、グランドコンディション不良のため、試合開始が遅れることに。1時間程度の延期なら全然問題ないだろうと思っていたら、意外と何も無いまま時間が過ぎて行き、なおかつ開始時間がなかなか伝えられません。こちらは居られる時間が決まっていますので、徐々に落ち着かなくなってきます。グランド整備になかなか手をつけず、だからでしょう、試合開始時間もなかなか発表されず。。
いっそ中止になって仕切り直しになってくれたらと願いましたが、この日は雨が上がれば一日晴れる予報でしたから、時間延期だけは早くに決まったようでした。

 

* * *

 

結局、しばらくしてから12時前後に試合開始で、という発表がありました。ちょうどその時間まで居られるという時間にプレイボール。。
とうに球場に来ている僕は、状況的に、なんとなく諦めきれません。高校野球の公式戦の会場にもなるきちんとした球場でしたから、水はけは良く、整備を始めればすぐに仕上がるだろうと。12時前後でというアバウトな言い方なので、開始が早まったりもするのではないか、そうなれば少しだけでも観られるのではないだろうか。

他のお父さんとの会話で盛り上がりながらも、ヤキモキしながら時間が過ぎて行きます。そんな中、いよいよ子ども達がウォーミングアップを開始しました。自分の子と、さらに少年野球から一緒にやってきた仲間たちと、彼らの信じられないくらいたくましくなった姿を見て、、、

今ナラマダ、、今告知スレバ、ダイジョウブ、、
父ノ日ダシ、、

悪魔のささやきが聞こえたかと思うと、気が付けば、スマホを取り出し、ブログとインスタに開店時間の変更を書き込んでいたのでした。

 

* * *

 

試合開始は結局12時をけっこう過ぎてからでした。思い切って開店を15時とさせてもらい、もうこうなったらしっかり最後まで観るぞと。

息子1は2年生。3年生にとっては最後の大会です。3年生にも知っている子がたくさん居て、やっぱりどうしても応援したかった。頑張れエイスケ、頑張れヤマト、、

息子1は5番サード。相手は格上、でもうまくすれば勝てない相手ではない。3年生と1つでも多く試合ができるよう、頼むぞバカ息子。

 

* * *

 

開始約2時間後、どうやら大勢は決し、残念な結果が見えてきました。
結局終了まで観ることができず、ギリギリまで居て、もういかんと席を立ちました。息子1は2番手のピッチャーでもあり、もしかしたらマウンドに上がるかもしれないという戦況になってしまったため、なかなか席を立てなかったのです。。

球場から駅まで、普通に歩いて15分くらい。
実はこの話のクライマックスはここなのです。

 

* * *

 

暑さの中、僕は必死に走ります。今度は少しでも早くお店に着かないと、という使命感が急に沸き、ゴメンナサイ、ゴメンナサイと頭の中で連呼しながら、大汗をかきつつ駆け続けます。

悲劇はそこで起こりました。
少し太めで股上の深い BRENA のパンツと、レザーのサンダルを履いていたもので、ずっと走りながら下半身のもたつきを感じてはいたのです。

大通りを信号のないところを狙って横断し、歩道のちょっとした花壇を飛び越えようとした時でした。
サンダルのつま先が突っかかったところまでは記憶にありますが、どうやって転んだのかは覚えていません。気が付けばかけていたサングラスは投げ出され、真っ青な空が視界に広がっていたのでした。。

周囲には多くはないにしても人は居て、もちろんこっちを見ています。
格好悪いので、サッと立ち上がってみたものの、膝に激痛が走ります。確認すると、パンツの左膝部分が10センチくらい破れています。そしてその左膝小僧の部分と両肘周辺に、小学生でないとつくれないような盛大な擦り傷を3箇所確認。
しかし感想は後だ、おれは走らなくてはならないのだ。

 

* * *

 

夜。
もういろいろな部分が痛くて、身体全体がしんどくて、閉店時間が来て家路につくと、JRがすっかり止まってしまっていました。降り注ぐ時はこんなにも降り注ぐのだな、と思いました。

日曜日はそういうことがありました。暑くて、熱くて、痛い一日となりました。
今でもまだ傷は痛くて、膝には打撲の痛さも残っています。BRENAのパンツは自分で繕って、まだまだ穿くつもりでいます。

 

翌日、月曜日、定休日。

東京都現代美術館。ずっと気になっていたマーク・マンダース展に行ってきました。
こういうご時勢の影響で会期が延長され、本来は休館日である月曜日が開いていたのです。お店の開店前に行くには少し遠い場所なので、これは助かりました。

 

本当に意味の分からない物体、インスタレーション。ヤバい感じはするけど、特に美しいものでもないし、技巧を感じるというわけでもなく(実は技巧すごいのだけど)、なんだろうなんだろうと思って大部分を見たような感じになった時、今度は大量のドローイングが並んでいます。

これをじっくり見たら、何か感覚が変わってきました。絵画と言えるものではなく、ラフやスケッチのようなものなのですが、なんとなくアイディア出しのような雰囲気で、だからこそ生々しく作家の頭の中がうかがえるような気がしてきます。

この人は、、人体と、性と、ピタゴラスイッチのことばかり考えているのか、、

 

この後でようやく頭の中がビリビリ来ました。意味が分からなすぎて不安だったけど、この人、この頭の中身から好きなように吐き出しているだけじゃない?

ずいぶん前に観た映画 『マルコビッチの穴』 を思い出し、あの感じにすごく似ているなと。この展示の世界は、作家の頭の中に入ってしまったようなものではないかと。
ごめんなさいだけど、作家本人がやっぱり変というか、、つまり芸術家だから、あまり一般的でない頭の中身を持っていて、そこに迷い込んだという感覚です。

そういう感覚で空間を味わうと、まったく別の感慨が得られます。モノの意味も考えないし、フォルムやらマテリアルやらは関係なくなり、世界観そのものがすべてになります。そうすると、そうか、これは経験したことない感覚だ、楽しいかも、と。

 

壮絶に転んで傷をつくった翌日、それを忘れようとするかのごとく、ゆるりとアートに触れてきました。
こういう機会を設ける度に、美しいものだったり、よく理解できないものだったり、とにかく日常にはないようなモノやコトに触れる機会は、たまには必要だと思い至ります。
気取って分かった風なことを言ってもいいし、はてなマークを貼り付けたままでもいいし、とにかく、触れてみる体験は何かしらの楽しさがあります。そして、そもそもそれ以前に、ちょっとお洒落をして、雰囲気のいい美術館を訪れるだけでも、魂の洗濯になるように思います。

今、美術館などは事前予約が必要なことが多いと思いますが、その分、かつてのような混雑はありませんので、じっくり楽しむいい機会になっているように思います。

 

というわけで、すみません、ちょっと書くつもりが、長々となってしまいました。
本日、また SOUTIENCOL が届きましたので、おそらく明日ご紹介できると思います。

 

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Fuzz
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月曜定休
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In a Mirror.

Top : Ordinary fits / Unisex Tee
Bottom : BRENA / String Baker – Black

Ordinary fits のTシャツのシルエットが伝わったでしょうか。袖は半袖としてはけっこう長めで今っぽいバランスです。僕は2回折っていつもの長さが調子がいいです。
パンツは綿麻カルゼの BRENA ストリング・ベイカー。ここのところよく穿いていて、きわめて好調です。普段 BRENA では46を穿きますが、これは少しゆったりと48を穿いています。元々太さがあるわりには腰まわりが少しタイトめで、品の好い太パンツというタイプだと思います。
これも完全にド渋系統なのでなかなか注目してもらえませんが、手に入れた人の満足度は高いです。

 

Top : comm. arch. / Double Layered S/S Tee
Bottom : BRENA / String Baker – Black
Shoes : BRADOR / Leather Sandal

comm.arch. のダブルレイヤードTシャツは、だいたいワンサイズ分くらい緩くしたようなシルエットです。これも袖はイマドキの長さで、僕は3センチくらい折っていつもの長さで着ています。
さっぱりしたきれいめのルックスが特徴。
ボトムは同様に BRENA で、上下とも素材感がさっぱり系ですから、そういう時は BRADOR のサンダルがうってつけだと思います。

 

Bottom : comm. arch. / Linen Viyella Trouser
Shoes : Caboclo / Leather Sandal

comm.arch. のリネン・ラミーの麻パンツ。匠の生地師によるスペシャルなビエラ織りの生地が使われています。フレンチリネンと東南アジア産ラミーを混ぜ合わせており、最初から皺づいた生地感で、ナチュラルな素材感がそのまま魅力になっています。エイジングで渋さが増すという類いのファブリックということです。
穿いてみると風が通る感じが体感できて、夏場はやみつきになることでしょう。

 

Top : Universal Works / Road Shirt

Universal Works. の夏の定番、ロードシャツ。今季はシンプルな生地が多いため、いつもよりアピールが少ないのかもしれないと心配になり、着てみたのでした。
裾がボックスカットでシャツのバランスとして着丈が短いため、イギリスのシャツでも日本人が調子よく着られるというのが推しの理由になっています。サイジングはオーバーサイズではなく普通です。開襟シャツなので、多少胸まわりはゆったりめのバランスです。
身長171cm がSサイズを着ていますが、少し大きめにとサイズアップしてもいいかもしれません。

 

Head : James Lock / Muirfield
Top : James Mortimer / Band Collar Shirt
Bottom : Montmorency / Basic Chino
Shoes : Antichi Romani / Leather Sandal

何年かヘビーに着て褪せてきた私物の James Mortimer のリネンシャツ。今季は同じものが入ってきています。リネンはコットンよりも色褪せが少し早いですが、素材的に色褪せが許されるというか、渋さと捉えられるというところがあると思います。繊維としてはコットンよりも強いので、モノとしての耐久性は高いです。すごく普通なんだけど、気にせずに自信をもって着続けられるのは、モノとしてのシンプルな良さが理由でしょう。『色褪せても色褪せない』 という冗談のようなキャッチフレーズを捧げたいと思います。
あえて Montmorency の負けないくらい普通のコットンパンツを合わせて、James Lock のキャスケットをかぶって、張り切りすぎずに渋く行くという大人のやり口が僕は好きです。

 

ということで、鏡の中からこんにちはのコーナーでした。
またお会いしましょう。

 

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2021年6月20日迄、一律送料無料とさせていただきます。

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In a Mirror.

comm. arch. – Cool Seersucker Easy Trousers

 

NOVESTA – Marathon

 

NOVESTA – Marathon Trail

 

BRENA – Open Collar Shirt SS

 

BRENA – Open Collar Shirt SS

 

Glacon – Round Collar Polo Shirt

 

たまにやります、鏡越しで失礼しますシリーズ。
とりあえず、comm.arch. のシアサッカーのパンツが少し追加できたので、自分の分も手に入れました。すごく軽くて改めて驚いております。
このパンツに合わせるものはと見わたして、目についたものをいくつか試着したところでした。

ショーツのご紹介も始めていますが、フルレングスやクロップド丈の薄地涼しげパンツもまだまだ充実していますので、是非チェックしてみてください。
そして、夏支度のお供に、半袖シャツにも注目してみてください。Universal Works. と BRENA の開襟シャツが既に充実しており、あとはおなじみの SOUTIENCOL のプルオーバーシャツがこの後もうすぐ入荷してくる予定です。

 

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Re : Focus.

3月に入荷してご紹介していました BRENA “SHELL Band Collar” がジャスト・オン・シーズンになっていますので、もう一度スポットライトを当てたいと思います。
なんとなく職人系といいますか、少々地味なアイテムですから、丁寧なプッシュが必要です。

 

シャツというか、ジャケットというか、というジャンルのアイテムが最近増えていますが、このアイテムもまさにそこです。気温や環境によって、着たり脱いだりする前提の、この時期ならではのアイテムと言えるかと思います。
シャツ一枚で出かけたらちょっと寒いかな、Tシャツだけでは電車で寒かったら危ないな、という部分を解消してくれ、少しゆったりのシルエットは、ルーズシルエットのカットソーの上からも自然にいける感じで、使い勝手がいいです。

 

全般、BRENA のデザインは少し “男っぽい” 寄りのイメージで、ルーズシルエットもイマドキ系ではなく、かといってふんわりナチュラル系でもなく、ゆるくても立ち位置は硬派、という感じで僕は見ています。
なのでどちらかというと、年代的に、僕のような40代とか、それ以上の層に受け入れやすく、どちらかというと硬派なモノが多いヨーロッパのインポートものとの相性も好いと思います。

 

あとは、再三言っていますが、BRENA は素材選びのセンスがとても好い、というか Fuzz に合うというか僕個人が好きというか、、
結局、ファブリックのところにトラディショナル、クラシックを感じられると、やっぱり服になった時に好い印象を受けることになるということでしょうか。

という感じで、改めてこの SHELL をおすすめするしだいです。
展示会シーズンが終わり、多少業務が落ち着いてきたわたくしも、最近は買い物戦線に参加しており、店頭の商品をじっくり吟味しているとその好さを改めて認識することが多いです。そうすると、『あれ?この服こんなに残っていた?』 というアイテムがたまにあり、このシャツジャケットもまさにそれでした。

僕は既にオリーブを買っておりますが、この後も反応が鈍ければネイビーも行く覚悟です。
みなさんも是非、もう一度注目してみてください!

 

BRENA – SHELL Band Collar
col : Olive / Navy
size : 44 / 46 / 48
price : 25,300 (税込)

 

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