今年は早いです、SOUTIENCOL の Slip On が入荷しました。
例年10月から11月あたりに店頭に届くのが通例でしたが、今年は増税というイベントもあるためでしょう、かなり早いうちから9月に納品できるような改革を進めていたそうです。
今秋冬シーズン、Fuzz ではコートが豊作の年となっているのですが、まさかの大将からの出陣となりました。
すでにご存知で待っていたという人に向けて、変更点などの重要な連絡事項を先に。
仕様の変更として、ライナーの取り付け取り外しが、ファスナーの仕様となりました。後襟の部分から左右に向けて、というかたちです。クラシックなボタンの仕様も捨てがたいですが、機能性をとったということでしょうか。
製品としての変更はこれだけ。その他のディテール、シルエットやパターニング、サイズ感など、まったく変更なしです。
つづいてカラー展開。昨シーズンにネイビーが変更されましたが、今季、戻っています。昨年のネイビーとは違い、一昨年以前のネイビーと同じです。かなり暗いネイビーです。
ベージュは昨年とまったく同じで、変更されて2年目。これで昨年のネイビーはかなり希少品ということになりますね。
最後、サイズ展開についてですが、新たに42というサイズが加わり、4サイズ展開となりました。
42 は、XS とでも言うべきサイズで、これまでの3サイズの小さい側に、同じサイズピッチで加えられたということになります。これまでの3サイズの実寸はまったく動いていません。
最後にプライスですが、98,000円に。少し値上がりです。
昨年と違うことは以上です。
次に初見の方々に向けて、詳細を過去の記事から一部修正しつつ再掲します。
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SOUTIENCOL のマスターピースと呼ばれ長年展開されているステンカラーコート “Slip On”。
ファブリックはクラシックなOlmetex 社のイタリア製バーバリークロス(コットンギャバジン)。 しっかり目が詰まり、滑らかで強靭な生地となります。
Slip On が評価される大きなポイントでもあるラグランスリーブのナチュラルショルダーは、肩から袖にかけて自然な曲線を描き、肩の大きい、小さいを問わずに美しく見せます。ジャケットの上からのオーバーコートとして定義されていますので、アームホールは相応の大きさがございますが、この肩まわりの秀逸なパターンニングによって、ばたつかず、ジャケットを着ても、着ていない状態でも美しいシルエットをつくり出してくれます。
スリーブは一枚袖のつくりで、これもこだわりのディテールとなりますが、シームを最低限にすることでより美しく見せるためのものです。
ファスナー留めのデタッチャブルのライナー、袖口のベルトの仕様、クラシックなAラインシルエット、などなど、すべてがクラシックな仕様でつくられており、流行に左右されずに、時代の変化にも揺るがない内容となっており、 20年前からパターンやディテールを変えずにつくりつづけられていることがこれを証明しています。
確かな品質、トラディショナルなディテール、そしてSOUTIENCOL の真骨頂でもあるベストバランスなシルエットと3拍子揃い、間違いなく長く愛用していただけるコートであると言えます。
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ということで、一切の妥協を許さず、デザイナー渾身のディテールを詰め込んだという、自他共に認めるブランドのマスターピース、それがこの Slip On というコートなのです。
今やロマンと実益を満たす稀有なアイテムであることは間違いありませんので、これがひとたび魅力的に映ってしまった人は、そこから逃れるのは至難の技なのかもしれません。
是非、袖を通してみてください。
SOUTIENCOL – Slip On
col : Beige / Dk Blue
size : 44 / 46 / 48
price : 98,000 (+tax)