John Smedley.

John Smedley の新作ニットが入荷しました。
秋冬のスメドレーは極上メリノウールのプロダクトです。

 

あえてシンプルかつベーシックなデザインを着たいと思わせる、素材の好さと色の好さ。これが John Smedley の魅力のすべてと言っていいかもしれません。この素材、この色合いならば、よけいな飾りは要らないぞと。

今シーズンは、昨年好評だった襟付きのカーディガン PARWISH と、クルーネックのプルオーバー FARHILL という2型をご用意しました。昨年、店頭で PARWISH の24ゲージが好印象という声が多く、今回は2型ともに24ゲージのタイプとなります。
超ハイゲージの30ゲージの好さはもちろんありますが、24ゲージになると、わずかに光沢感が抑えられ、地厚となって、印象としてはよりカジュアルになります。30ゲージのパリッとした美しさが緩和されはしますが、同時に緊張感のようなものも緩和され、より一層身近で気軽な雰囲気になるような気がします。
もちろん、素材は共通ですので、ものの好さは少しも失われません。

また、カラーはどちらも今季新色の Hepburn Smoke という色をピンポイントです。判りやすい言葉にしてみると、インディゴなチャコール、暗いインディゴネイビー、などといった感じになるでしょうか。
これだけダークカラーなのに、他ではお目にかかれそうもない感がありありとあって、はっきりと 『いい色だ』 と思える、絶妙な色味でございます。

 

小ぶりの襟が付いたシャツカーディガン型 PARWISH 。襟まわりがエレガントです。
着こなし方によってはジャケットのような印象もあり、しかしシャツカーディガンとしてアウターのインに入れても少しも不自然でなく、、といういいところを突いたモデルです。

タイドアップして、襟を少し開いてVゾーンをつくっても格好よさそうですね。

 

John Smedley – PARWISH
col : Hepburn Smoke
size : S / M / L
Price : 35,000 (+tax)

 

こちらきわめてシンプルかつベーシック、クルーネックのプルオーバー、FARHILL。
あまりにベーシックゆえに、言葉もありません。
上等な質感、絶妙なカラーが際立ちます。

 

John Smedley – FARHILL
col : Hepburn Smoke
size : S / M / L
Price : 30,000 (+tax)

 

Candidum – Special Suits.

Candidum の、そして Fuzz の新しい試み。
たいへん本格的な “スーツ” をご用意しました。いろいろとご説明することが多いので、長くなりそうです。また、製品の性質上、店頭販売のみのお話しとなってしまいます。

 

今回ご案内するのは、Candidum が手がける本格仕様のセットアップスーツです。これまでとは違って、上下揃いのスーツです、ということとなります。
あくまで現在の我々の立っている場所においてですが、現実的に最高峰という素材と縫製で仕上げています。つまり、上を見ればきりがない、下を見てもきりがないという中で、トゥーマッチな贅沢ではなく、セレブやマニアでもない、”一般的なファッション愛好家” にとっての現実的に最高レベルというところに照準を合わせています。

こういった線引きというのは意外とシリアスな問題で、完全に価値観の部分になりますが、モノが溢れ、価値観が多様化するなかで、本当の成熟とは何か?ということに繋がり、そこから格好よさとは何か、お洒落とは何か、ひいては幸福とは何か、などといった大テーマにつながっていく大事なことだと思います。しかし、このあたりを語るとまた長くなりますので別の機会に譲るとして、話を進めていきましょう。

 

何枚か写真を見ただけでもモノの良さが伝わるかと思います。
まず仕立ては関東圏内で最高峰の縫製工場の手によるものであり、カジュアルファッションのブランドの服ではなく、高級スーツを専門に縫うようなところです。テーラードジャケット専門の縫製工場もピンきりで、当然値段相応の仕上がりになるのですが、こときちんとしたテーラードジャケットに関して言えば、そのレベルの差が実際の製品に反映されやすいということ。
昨今はわりあいに安価でオーダースーツができるようになりましたが、生地を選んで、サイズを合わせて、でも出来上がったらなぜか少し残念、、ということが度々起こるのは、工賃のコストが削られているというからくりに因ることが多いそうです。つまりスピードと量産を得意とする低価格の工場で縫われていることが多いのです。

そして着てみると、やはり着心地は明確に違います。Candidum の他のいつものジャケットと着比べてみても違いは分かります。もちろん、元々のかたちも違い、”スーツとして映える仕立て” としてつくられていますので、そこも大きいでしょう。

 

生地はイタリアの Loro Piana の Four Seasons というもの。ウールとカシミヤのファブリックを得意とする一流どころの、ベーシックな4シーズン、つまり通年生地厚のファブリックです。

一見して分かる素材からくる上品な光沢があり、ものの良さは誰が見ても分かるレベルです。薄からず厚からずでシーズン性を感じるものではありませんが、実際には夏はきついかな、という感じです。

カラーはネイビーとチャコールの2色でのご用意です。

 

気になるプライスですが、上下揃いで税抜98,000円です。ここまでの説明を聞くと、このくらい高価であることはある程度納得していただけるかと思いますし、この辺を詳しい人はちょっと驚くのではないでしょうか。

そして、こちらは 44、46、48、と3サイズでご用意していますが、あくまで上下セットでの販売となり、ジャケットを44で、パンツを46で、ということは残念ながらできません。
また、写真を見て気付くと思いますが、仕付け糸が付いた状態になっているのですが、ご購入後に袖ボタンの仕様(ボタンの数等)をお好きに決めていただき、パンツの丈詰めと始末までも含めて、1週間から10日程度のお時間をいただいてお渡し、ということになります。ですから今回はパンツの丈合わせまでプライスに含まれます。

そして、ここからが本当のスペシャルと銘打つゆえんです。
実はこのスーツ、サイズの調整を細かく承ることができます。前述の最高峰の工場というのは、一着縫いで仕上げるので、基本的に1着ごとに細かい調整が可能なのです。
具体的にどうするかと言うと、サイズ面でストレスがあった際には、袖丈を何センチ詰める、着丈を何センチ長くする、などといった希望に沿い、新しくその寸法でつくりますということになります。この方法をとる場合、プライスとしては 10,000円のアップチャージがあり、お渡しが2ヶ月後、ということになります。

ジャケットでは肩が合うサイズを着ていただき、袖、着丈、胸囲、ウエスト、どこでも直せます。ベントもサイドベンツの仕様ですが、センターベントに変えることもできます。パンツはヒップまわりが合うサイズをまず穿いていただき、ウエストを絞る、出す、わたりや裾幅を広げる、狭める、といったことができます。もちろん、裾の始末もシングル、ダブルと選んでいただけます。

ただ、あくまでもサイズ調整での仕立て直しで、身体を採寸してのオーダーメイドではないということはご理解ください。フルオーダーをご要望の場合はしかるべきところに行っていただき、やはりブランドさんが示すデザインを楽しんでいただき、エレガントなバランスで設計されたシルエットの素晴らしさを享受していただきたいと思います。そこを基本にした上で、ご自身の身体のサイズに合わせ、サイジングの好みをいい具合に反映させて、というところで考えていただけたらと思います。

フルオーダーというのは、しかるべき経験を積んだ仕立て職人さんが受け持つ世界ですので、僕の守備範囲を越えてしまいます。あくまでもセレクトショップとしての立場では、仕立てのスーツまではいかないところまでで、腕を売るのではなくファッションを売るという観点から、それを求める人に向けて、というところかと考えています。

 

こういうことができて、このプライスで、というのはこの世界では実は驚くべきレベルらしいです。まず、この生地にピンポイントで絞って、メーカーとして反物で仕入れてしまうことが大きいようです。この方法であれば後から入るオーダーがあるであろうということで、生地をストックしておく必要が生じますから。
生地見本から色々と選べます、という方法では、生地をカットして買うために高くつき、結果的に同じこの生地を選んだ場合、分かりやすく全然違ったプライスになるそうです。

それから、Candidum というブランドとして、スーチングもできるブランドであるというアピールをしたいということもあるそうです。このレベルのスーツが世に出ることによって、ブランドの評価を高めたいということで、ひいてはインラインの通常の製品をもっとしっかり評価してもらえるのではないか、ということを狙っているそうです。そういう意味で、ブランドが得る利益の一定分を広告費という考え方にして還元し、世に出る数を増やしたいということです。

 

ということで、長くなりましたが、だいたいの説明ができたかと思います。もちろん、店頭でも詳しくお話しさせていただきます。

昇進して威厳のあるしっかりしたスーツでもいっちょう、とか、大事な商談用の勝負スーツをいっちょう、とか、お年頃で結婚式に呼ばれることが増えそうだから映えるスーツでもいっちょう、とか、いろいろとニーズはあるかと思います。

今この時代、高級なものを身につけているからお洒落とも思われないですし、分不相応はかえって格好悪いと思われたり、いろいろとシビアに見られる世の中になっているかと思います。
そんな中で、その人の社会的地位や、その場所や場面で相応しい格好をしていくために、という観点で、こういったスーツが必要かどうかご一考いただけたらと思います。

そして、こういった服に自然と感じてしまう “ロマン” という部分、これを度外れにではなく、適度に溶けこませて、楽しくご検討いただけたらと思います。

 

New Arrivals.

Laulhere のベレー、A PIECE OF CHIC のシルクニットタイ、スカーフが入荷しました。
秋冬の服飾雑貨は、フランスのアイテムでいかがでしょう?

 

1840年創業、『ベレー帽といえば・・・』 的ブランドとして確固たる地位を築いている Laulhere の、なかでも最もクラシックなウールフェルトのベレー帽のモデルです。
CAMPAN、10インチという最も平均的で定番的なベレー帽となります。

 

ここ数年で一気に一般に根付いてきたような印象を受けます、ベレー帽。色、素材、大きさ、さまざまなものが見られるようになりましたが、そんな色々のまったくの中心点に置かれるべき、伝統的で普遍的なベレー帽です。

上質なウールのフェルト地、内側のレザーバンド、サテンのライニング、というクラシックなつくりにより、やはりたたずまいの好さを感じます。

 

ベレー帽のスタイルは、なんてことのないシンプルなスタイルに、ひとさじのニュアンスが加わるというような感じが映えるような気がします。
Laulhere のベレーなら、流行りすたりから距離を置けて、かつ年齢やスタイル層を問わないので、長くずっと身に着けていられるはずです。

 

Laulhere – Classic Wool Beret
col : Black / Navy
size : 58 / 59 / 60
price : 12,000 (+tax)

 

こちらは昨年ご好評いただいた Casquette というモデルです。
小さなツバの付いたハンチングベレーのタイプとなります。

 

こちらもクラシックな薫りが自然とあるのですが、ツバが付く分、顔面が奥に引っ込む感じになりますので、普通のベレー帽よりも多少とっつきやすいのかもしれません。
フェルトで頭頂にチョコンが付いていますので、ベレーな風情はかなりあります。

 

Laulhere – Casquette
col : Black
size : L
price : 12,000 (+tax)

 

こちらもフランスのもので、服飾雑貨のブランド A PIECE OF CHIC のシルクニットタイとシルクスカーフです。ひとつ洒落た小物を、という感覚で気軽に取り入れていただけたらと思います。

 

A PIECE OF CHIC – Silk Knit Tie
col : Dot / Border
price : 12,000 (+tax)

 

こちらはシルクスカーフですが、今回は縦長で袋状のつくりになっています。メンズ的には、前回までの正方形のものよりは多少巻きやすく、使いやすいと思います。

 

何ともいえない色づかいの幾何学柄で、アンティークと言えばいいのか、モダンと言えばいいのか、とにかく奇抜ではないのに独特の雰囲気をもっているのが、フランスのブランドならではのセンスかと思います。奇抜ではないゆえに、いかにも何気なく巻いている風になり、なんとなくの印象としての洒落っ気を周囲に感じさせることと思います。

前述のネクタイもそうですが、こういった何気ないけど気の利いた小物、さらに言えば、持っていなくても困らないような洒落の利いたアイテムこそ、さりげなく人と差をつけるポイントになるのだと思います。

 

A PIECE OF CHIC – Silk Scarf
col : Greige
price : 21,000 (+tax)

 

New Arrivals.

GICIPI のタートルネックが入荷しました。
今シーズンは、コットンにカシミヤをブレンドした GICIPI オリジナルの生地としては最高峰の生地によるプロダクトです。

 

コットン85%、カシミヤ15%の混率で、やはりルックスはニットのように仕上げています。
実際に編み立てもニットのように柔らかいので、やさしく自然に伸縮し、タイトなフィットながらも締めつけ感はまったく無く、快適に着ていただけます。

 

ものとしてはカットソーの部類に入りますので、肌に直接着ていただいて大丈夫(敏感肌の方は分かりませんが)、また洗濯機での洗濯も大丈夫です。

カシミヤが入ることで、見た目がよりニットに近寄るということに加えて、保温性と通気性が高まり、吸水性が低下することで乾きを促進する効果があります。

ジャケットのインナーに最適で、ウールニットよりも手軽な取り扱いができて、より着心地もやわらかです。

 

GICIPI – Turtle Neck Long Slv. *Cotton Cashmere
col : Brown / Green / Navy / Black
size : 3 / 4 / 5
price : 8,800 (+tax)

 

こちらは初登場となります、イタリアの軍用衣料メーカーの DEFCON 5 というブランドのミルスペックのジャケットです。現行のリアルな軍モノをつくるメーカーで、このジャケットも実際に NATO軍に納められているものとまったく同じ製品となります。

●DEFCON 5
2006年、イタリア・ベニスから 50km 離れたポルデモーネにて軍用衣料メーカーとして創業。
ブランド名は 『平時態勢』 を意味する軍の造語で、世界が平和で穏やかになることを理想に掲げています。
ミルスペックをクリアした製品は NATO軍や UN Missions (国連派遣団)などで正式に採用されています。

 

このソフトシェルジャケットは、伸縮と撥水の利いた強靭なファブリックによるもので、裏側がフリースです。スマートなシルエットながら動きやすくて肌触りもやさしく、なかなか使い勝手がよさそうです。

 

ポケットも多くて、日常生活でもたしかに使いやすそうです。
アナログな古いミリタリーウェアの魅力とは正反対の、現行ハイテクミリタリーウェアのおもしろさが感じられ、意外と便利に使っていけそうな気がしています。

 

DEFCON 5 – Soft Shell Jacket
col : Black
size : S / M
price : 21,000 (tax)

 

こちらは珍しくアメリカもの。以前も別アイテムでありましたが、Thousand Mile というアウトドア系のブランドです。
こちらはアウター、インナーと好き勝手に使えるクルーネックの中わたジップアップジャケットとなります。

 

実はこちら、国内のインポート商社さんのライセンスによる製品で、僕としてはブランドとして熱心にシンパシーを感じているわけでなく、完全に内容が気に入ってピックアップしたものです。

もちろん保温性ではダウンに劣りますが、このくらいがいい、というのが、まったく個人的にですが、ありまして、この手のアイテムであればこのくらいのものが欲しかった、という感覚でした。

 

シェルも裏地もストレッチが利いているので動きやすくていい、中わたもボリューム少なめで、厚みがさほど出ないのがいい、という感じ。
室内着として考えた時、伸縮が利いているのはありがたいし、襟が邪魔にならないので寝転がるにもいい感じでしょう。

カーディガンのような感覚で、スポーツウェアのような感覚で、ミドルレイヤーのジャケットという感覚で、室内外問わず、フレキシブルに使っていけると思います。
素材としては高価なものを使っていないので、プライスもいい感じで落ち着いています。

 

Thousand Mile – Wave Jacket
col : Navy / Black
size : S / M / L
price : 11,000 (+tax)