Zeno Watch – Vintage Divers.

久しぶりに腕時計のご紹介です。
スイスブランド Zeno Watch のダイバーズ腕時計となります。

 

● Zeno Watch
1920年代から続くスイスの老舗腕時計ブランド。創設者はアンドレ・シャルル・エイジュルデバンジュ。スイスの伝統的な機械式腕時計をバックボーンに、現在でも幅広いプロダクトを展開しています。

Fuzz では初登場となりますが、現行で展開しているしっかりしたスイスの腕時計ブランドです。
なのですが、Fuzzで扱う腕時計なので、ちょっと変り種ではあります。

 

こちら、本国で生産が終了になったモデルだったのですが、後々になって部品の状態で少量見つかり、数量限定で販売することになったという経緯があるそうです。
展開終了になったとはいえ、市場に流通する品はある状態なので、わざわざこの説明をする必要もないかと思ったのですが、後発の今回の分は若干の違いがあるのでその必要があると判断しました。

製品そのものはスイス現地で組み立てまでされたまったくの純正製品ですが、ブランド専用の外箱が付属しないということ、それからプライスがずいぶんとお安くなってということ、この点で明らかな違いがあるということです。
外箱は無地のものを代用させていただきますが、それ以外はまったくの純正扱いとなり、輸入代理店の正規の一年保証も付属しますのでご安心ください。
プライスについては、元々のプライスの半分以下、正価が39000円だったところ、今回が15000円(税抜)ということで、ずいぶんです。

なのでおそらく、ブランド本体が、完成数が少数だったので外箱などを作る手間を省きたく、日本の輸入代理店に、安くしておくから販売してくれと、非公式なオファーをしたのだと推測しています。

 

ということで、お付き合いのある代理店さんに紹介されたのですが、正直なところ、僕はこのブランドを知りませんでした。知らないで見てみて、デザインもプライスもいいじゃない、という判断でした。何よりも、このサイズ感(40mm以下)の腕時計がなかなか出てこないという状況もあり、それだけでも 『いい!』 と思えてしまいました。

 

70年代頃のダイバーズのデザインを採用した革ベルトのクォーツ腕時計です。
文字盤色はダークブルーということで、実際はほとんどブラックなのですが、光の当たる角度や加減ではっきりブルーが出る時があり、とても品があります。

 

ケースのフレーム部分のカラーがシルバーとブラックのものとで2色展開となります。
いいくらいのミディアムサイズでゴツさは無いです。
渋いですね。

 

Zeno Watch – Vintage Divers
col : Silver / Black
price : 15,000 (+tax)

 

なかなか触れる機会が無いのでこういう機会に触れておきましょう。
MWC のミリタリーウォッチも随時入荷しています。現行定番として継続生産されていますので、ずっと販売しています。カジュアルで軽快な腕時計として優秀です。

MWC – Military Watch G10
col : Grey / Black
price : 15,000 / 16,000 (+tax)

 

MWC – Military Watch
col : Ol,ive / Black
price : 8,800 (+tax)

 

MWC – Military Watch *Broad Arrow
col : Green / Black
price : 9,000 (+tax)

 

僕も使っておりまして、ベージュのベルトを探してきて付け替えて使っています。ブロードアローのブラックも所有しているのですが、派手にぶつけて大破してしまい、正価を超える修理代になると言われたのでいずれ買い直そうと思っとります。

今はいろいろなところで、いろいろなベルトが販売されているので、付け替えて別の可能性を探るのも面白いです。

 

James Mortimer – Irish Linen Shirts.

James Mortimer のリネンシャツが入荷しました。
Fuzz ではこの時期の恒例となっている主力選手です。

 

本来ならば、今回は趣向を変えて、バンドカラーとレギュラーカラーで2色ずつ、全て初登場のカラーで、というかたちで発注していたのですが、バンドカラーが遅れてしまいました。少し待ちましたが、おそらくはこの後に入荷することはないような時期になりましたので、今期はレギュラーカラーのコンフォートフィット、2色でのご用意ということになりました。

 

初登場カラーの Borage Blue はヨーロピアンカラー全開の、いわゆるフレンチブルー。Olive は以前 Khaki をセレクトしていますが、また別の色の、いわゆるオリーブカラー。
爽やかなブルーとアースカラーのオリーブ、対照的な色合いです。

 

上質なアイルランドのリネンを素材とするリネン生地は、”Irish Linen” と銘打ってブランド化され、品質を保証する意味合いにもなり、今や世界最高峰などとも言われたりします。
在アイルランドのブランドが、地場のアイリッシュリネンを使って、というのはとても真っ当に感じます。

 

少し前からレギュラーフィットが廃止され、コンフォートフィットのみとなりました。James Mortimer のコンフォートフィットは、だいたい一般的なシャツのフィット感となっていますのでご留意ください。コンフォートと言われるとルーズフィットなのかなと思われるかもしれませんが、元々のレギュラーフィットがタイトめなフィットの設定で、それに比べて、という意味合いで後からできたものでした。胸周りでのサイジングで判断すると、36がS、38がM、40がL、という感覚で間違いないと思います。

 

一つ、小さなニュースです。
James Mortimer の工場が少し前に移転したそうで、その工場の新しい住所がわずかに北アイルランド領内に入っているということです。生産国表記は生産者のオフィスではなく、実際の生産現場を示さなくてはならないので、今期以降は made in UK になるそうです。

アイルランドと北アイルランド。現地では意外と国境の意識が軽かったりするのか、どんな感覚なんだろうと考えてみましたが、ちょっとピンとこないですね。

いずれにしても、別会社に生産を依頼するということではなく、自社工場の移転なのでプロダクションには何の変更もないそうです。

 

James Mortimer – Irish Linen Regular Collar Shirt *Comfort Fit
col : Borage Blue / Olive
size : 36 / 38 / 40
price : 23,000 (+tax)

 

New Arrivals.

SOUTIENCOL の新作シャツが入荷しました。
カンクリーニのリネンチェックでアイビーリーグ。

 

実に SOUTIENCOL らしいチェック柄です。
おなじみのイタリアの canclini 社製リネン生地による定番 IVY LEAGUE 型となります。ここのところ、どちらかというとサンフランシスコ型が主流になりつつあるようで、アイビーリーグが貴重になっている傾向です。

 

サンフランシスコとアイビーリーグ。体型や着こなしで好みが分かれるのですが、久しぶりに違いに触れてみましょう。

どちらもボタンダウンで、SOUTIENCOL シャツの代表的なモデルであり、デザイナーの三浦イズムが存分に注ぎ込まれたシャツであるということは共通しています。アイビースタイルを出発点とした普遍的なボタンダウンシャツを目指して、というのが SOUTIENCOL のシャツです。

アイビーリーグの方がより平均的なシャツと言えるでしょうか。端正なボタンダウンカラーでありつつ、どんなスタイルにも馴染みやすいような雰囲気です。標準的なものと比べての特徴は、肩幅が小さめということが挙げられます。

サンフランシスコは、よりジャケットスタイルで映えるように、というところが意識されていて、アイビーリーグより多少押し出しが強くつくられています。
具体的には襟がやや大きい(高さがある)、肩幅がアイビーリーグより広く、ほんのわずかな差ですが、多少逆三角のかたちにしている、という特徴があります。

体系的な相性でどちらかしか着ないという人もいらっしゃいますし、関係なく生地(色柄質感)だけで決めている人も多いです。

 

SOUTIENCOL – IVY LEAGUE *canclini Linen
col : Blue Check
size : 1 / 2 /3
price : 21,800 (+tax)

 

Candidum のシャツジャケット。
薄地のマドラスを製品染めによってワントーンのチェックにしています。

 

シャツ地によるイージージャケットで、気軽に羽織るサマージャケットです。
多色づかいのマドラスチェックを後染めで上から染めてしまうことで、柄が沈んでシャドウ柄のような様相を呈します。マドラスチェックならではの華やかさが抑えられ、落ち着きをもたらすような感じでしょうか。

 

サイジング、シルエットはベーシックで、製品染めによって縮みが出ていることも相まって、ややコンパクトめと言えるでしょうか。
イージージャケットとはいえ、ざっくりではなく、スマートに着るタイプのジャケットです。

 

Tシャツの上から、ひょいと羽織れる気安さで、脱いで丸めてバッグにポンという感じで、初夏から梅雨、真夏まで活躍してくれそうです。

 

Candidum – Madras Shirt Jacket
col : Navy
size : 44 / 46 / 48 / 50
price : 19,000 (+tax)

 

BRENA – STAND.

BRENA の新作ジャケットが入荷しました。
昨春夏に登場して定番モデルとなりました、スタンドカラージャケット、STAND。晩春から初夏にかけてサラッと羽織れるライトウエイトのジャケットです。

 

デザインから佇まいまで、カバーオール的なジャケットと映ると思いますが、身返しのついたテーラードジャケットの手法でつくられたジャケットです。もちろん、芯地が使われてパリっとしているわけではなく、あくまでソフトでカジュアルな着地点ではあります。

 

生地は先行のパンツで使われているコットン80、リネン20の綿麻カルゼです。薄地でしなやかな綾織り生地となり、肌当たり良好、爽やかな生地感です。

 

このラベルが付いている製品は、一人の職人が完成まで縫い上げてつくっているということを表しています。

 

胴まわりは少しゆったり、微妙に肩を落として、というバランス。緊張と緩和と言いますか、テーラードジャケット的なアプローチをしつつも、必ずしもパリっとはしていない、むしろユルッとした感じを持たせているのが BRENA 独特の面白さであり魅力でしょう。
正統派のテーラードジャケットは別の話となりますが、カバーオール系統はこういったニュアンスが多いようです。

 

リネンシャツの上からふんわりと羽織ったり、あるいはカットソーの上からラフに羽織ってもいいでしょう。これからもう少し気温が上がっていけばまもなく出番が来て、梅雨時も重宝するようなウエイト感です。

 

BRENA – STAND
col : Beige / Black
size : 44 / 46 / 48
price : 29,000 (+tax)

 

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このような状況ですし、天気も崩れたり寒暖の差もありで、なかなか季節感を感じにくいですね。しかし忘れてはいけないのは、ここからしばらくの間、湿度が上がる前の今時期は、気候としては最高にいい時期です。例年のような楽しみ方はなかなかできないと思いますが、近所の散歩などでいい季節を身体で感じたいものですね。

個人的な話になりますが、この時期になると、ようやく次のシーズンの仕込みが終わり、店頭業務に専念できるような状態になります。すると日々の生活が一段階ほど楽になり、少し余裕ができます。まだ入荷は多く、今度はゴールデンウィークを意識しなくてはなりませんから、商品アップの作業などはまだまだハードではありますが、自宅で発注のためにエクセルを開くということは無くなります。
すると、例年そのタイミングで、ニットや冬のアウターを洗ってしまい込む作業をはじめるのが常で、ああ、今年もやらなくては、というのがまさに今なのです。自分で洗うものとクリーニングに出すものとを分けて、何回かに分けて、洗濯機をまわし、風呂場で手洗いをしたりなど、休みの日にやり始めなくてはなりません。靴磨きなどもそうですが、やってしまえば意外と楽しいのに、やるまでは面倒に感じてなかなか手をつけられないものです。
みなさんもそんな活動をしておられることと思います。ああ忘れていたとゴールデンウィークに気がついて慌てて、というのが恒例という人もいるかもしれませんね。
いずれにしても、いい服は長く着たいし実際着れますから、最低限のケアはしっかりやっておきましょう。自戒を込めて。