Montmorency – Regular Shirt.

Montmorency のニュープロダクト、完成しました。
久しぶりの新型シャツとなります!

 

Montmorency をご存知ない方も多いと思いますので、ブランドプロフィールから。
つまるところ、Fuzz のブランドでございます。

●Montmorency
2017年春スタート、東京・新宿 Fuzz を拠点とするブランドです。Fuzz の店頭から自然と浮かび上がってくるイメージをさまざまな手法でかたちにし、Fuzz のお客さまにお届けすることを命題とします。
店頭に並ぶ名だたるブランドに敬意を表しつつ、それらと並びたつ確固たるクオリティ・デザイン性を備えることを義務とし、真摯なものづくりに励みます。 ブランド名はあるイギリスの小説に登場する犬の名前です。深い意味よりも、この犬のように自由に、そして愉快に、品々と人々と向き合っていくことを大切にしていきます。

 

オリジナルプロダクトの基本は、お店のラインナップに必要と思われるアイテムが、各ブランドさんからリリースされなかった場合に発動すべし、というもの。今回は、Fuzzのアイテム群の中では充実しているはずのシャツですが、より充実させたいという思いが強いため、隙間がよく見えてしまって我慢ができず、という経緯です。

具体的には、ジャストサイズのきちんとしたシャツと、トレンド感のあるルーズシルエットのシャツ、この中間です。これまで実は Gallice のシャツがこの部分を担っていたのですが、値上がりがすごいのと、選べる生地がアップデートされないという理由で、継続が難しくなってしまい、また Gallice のシャツはフレンチ・クラシックを強めに残してつくるため、どちらかというと、ややクセ系であるということもあり、もっとフラットなカジュアルシャツで、いいくらいのサイズ感のシャツが欲しい、というところがスタート地点でした。

 

イメージとしては、ドレスシャツベースのジャストサイズシャツより、はっきりゆったりしたリラックスフィットであり、しかしイマドキ感の強い肩を落としたオーバーサイズまではいかず。ジャストサイズのアウターやカーディガンなどがもたつかずに羽織れる前提の、ルーズだけどギリギリでジャストサイズシャツと言えるもの。これを、クラシックシャツをベースとしながらも、カジュアル感のある雰囲気で、そして何よりコーディネイトで実用性が高いデザインとディテールで、という感じで作成しました。

 

考え方として、やはりシャツはクラシックが核にあった方が安心します。それをラフに着るにせよ、シャツというアイテムそのものが品のあるものでなくてはならないと思います。
そのため、Montmorency のシャツは、必ずドレスシャツを縫っているシャツ屋さんに縫製をお願いしています。カジュアルウェア全般何でも縫えるという縫製工場もシャツは縫えますが、やはり仕上がりの凛とした雰囲気の部分で違いが出ますので、ここは一つ大きなポイントにしています。

Montmorency は、私服で働くみなさんの味方になりたい、ということも強く意識しており、プライスの部分もしっかり高い意識を持っているのですが、シャツ屋さんにお願いすると、なかなかコストが抑えきれず、クオリティとプライスのバランスの部分で苦慮することになります。とりわけ今回は久しぶりのシャツだったので、工賃と生地値の高騰に驚かされました。国内メーカーさんの嘆きは実際、本当にそうなんだなと、身を持って知った次第です。

ということで、また前置きが長くなりました。
プロダクトの説明に移りましょう。

 

Outline
リラックスフィットのレギュラーカラーシャツ。
セミワイドのリラックス感のあるレギュラーカラー、ややゆったりしたフィットのレギュラーシルエット、ステッチ入りの裏前立てが特徴です。
クラシックなシャツをベースにすることで、オーセンティックなシャツとしての雰囲気を持たせつつ、やわらかな印象の襟、ゆったり感のあるシルエットにより、カジュアルなテイストで仕上げています。
タックイン・タックアウト、インナー・アウター、コーディネイトでの実用性を考慮しつつ、リラックスして着られるバランスのベーシックシャツと言えます。

 

少しワイドなレギュラーカラーは、最初に決めたポイントでした。柔らかな雰囲気ですが、『シャツの格好よさ』 が失われないよう、後襟の高さは確保しています。

 

前立ては、ステッチを入れた裏前立て。このディテールは少し珍しいと思いますが、さっぱりしているけど、し過ぎず、というちょうどいい感じだと僕は思っていて、お気に入りのディテールです。

 

リラックスシャツということで、腕まくりもしやすいよう、5センチのショートカフにしました。

 

後側は、個人的好みでセンターインプリーツ。
袖山の高さやアームホールの大きさは、だいたい普通です。胴回りのバランスに合わせてはいますが、アームはルーズな印象にならないようにしています。

 

ウエストの絞りは最低限(1センチ)で、ほとんどストンに近い感じ。ある程度太めのパンツと合わせても大丈夫ですし、タックインした時のちょっとしたブラウジング(ふくらみ)もクラシックな風情でよろしいかなという考え方です。

 

ということで、4種類の生地でつくりました。同生地の色違いではなく、生地そのものがすべて違います。
まずダークトーンのチェック柄は、唯一のツイル生地。

 

濃いめのトーンなので厚地かなと思いますが、生地はさほど厚くなく、けっこう軽めです。秋口の早い時期から単体で着れると思いますし、ジャケットやカーディガンとの着合わせもクールな雰囲気になるはずです。

 

Montmorency – Regular Shirt
col : Brown Check
size : 2 / 3 / 4
price : 19,250 in tax

 

平織りストライプ、こちらはけっこうがっちりしています。生成というかアイボリーというか、薄いベージュ系の地に、ブラウンのストライプ。配色の妙なのか、ストライプはパープルのようにも見えます。

 

なんとなくヨーロッパ古着を彷彿とさせるような、クラシックだけど自由なヴィンテージ、といった印象です。デニムから軍パンから、いろいろと合わせやすそうです。

 

Montmorency – Regular Shirt
col : Brown Stripe
size : 2 / 3 / 4
price : 19,250 in tax

 

ブルーとブラウンのミニチェック、こちらもけっこうしっかりめの平織りコットン生地。やはりクラシック系なんだけど堅苦しくないという印象で、コーディネイトがいろいろ想像できるユーティリティな色柄です。

 

ベージュのチノからオリーブの軍パン、グレーのスラックス、デニム、ネイビーやベージュのジャケット、、、なかなか興奮するチェック柄です。

 

Montmorency – Regular Shirt
col : Blue Brown Check
size : 2 / 3 / 4
price : 19,250 in tax

 

オフホワイトの地に、ネイビーとブラウンのストライプ。これもなんだかヨーロッパの古いドレスシャツでよく見かけるような雰囲気です。

 

ややしっかりめのポプリン系で、ハリ感があっていい生地です。軽くドレスっぽい感じがするのが、かえってラフなカジュアルづかいで映える気がします。

 

Montmorency – Regular Shirt
col : Navy Brown Stripe
size : 2 / 3 / 4
price : 19,250 in tax

 

ということで、言いたいことを全て言ったので、ずいぶん長くなりました。かなりの労力をかけてゼロからつくったので、どうしても長くなってしまいます。
コンパクトに着たい人には、前回作成した Basic Shirt の方がおすすめなので、よろしければチェックしてみてください。

いよいよ9月に入ったので、秋シーズン本格化です。
実際まだ暑いですが、9月に入ってしまえば、暑かろうが涼しかろうが、、という段階なので、頑張って盛り上げていきたいと思います。

2023年秋冬シーズンも楽しんでいきましょう!

 

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Fuzz
東京都新宿区新宿1-7-3
三栄ビル4F
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