maison de soil.

maison de soil のプルオーバーシャツ、シャツジャケットが入荷しました。
Fuzz 初登場のブランドです。

 

● maison de soil (メゾン ド ソイル)
コンフォート&リラックスをコンセプトにしたブランド“SOIL”のハイクラスラインとして2009年にスタート。大地、土を意味するSOIL、そこに立つアトリエをイメージしたmaison de soilはよりコアでハイクオリティな商品を提案しています。
キーワードはGENUINE, HANDWORK, LEISURELY。 ヴィンテージコスチュームよりインスパイアされたデザインは奇をてらった過度なディテールはなく、 すべてがリアルクローズで、素材の良さを引き出すことを最優先しています。
それぞれの産地の伝統的な素材をベースに、熟練した職人による高度な手仕事や、一針一針丁寧に縫い上げたハンドステッチ等が加わり、出来上がった製品のすべてから作り手のぬくもりを感じとることができます。

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実はこのブランド、レディースのブランドです。取り扱いのお店がユニセックス業態が多いことから、たまたまメンズアイテムを2、3型つくっていますというもの。Belle が無ければ縁のないブランドでした。

一応国内のトータルブランドとなりますが、生産背景のコアの部分はインドに置き、インドならではの生地や縫製をひとつの特徴にしています。
レディースの服づくりの中から生み出されるメンズ服は、やはり素材感の部分で通常のメンズ服とはちょっと違ったニュアンスを感じさせてくれ、そこに魅力を感じました。

 

マドラス地のオーバーダイ、バンドカラーのシャツジャケット。
インド産の本場のマドラスは非常に薄くて軽い生地です。ふんわり薄地ということもあり、ジャケットの感は希薄ですが、なんとなく完全なシャツでもない不思議な感じです。

 

赤系統の多色マドラスチェックを、上からブラックで染めており、全体としての印象は、ダークブラウンといったところ。チェック柄はダークに沈み、味のある模様になっています。

 

シルエットはドロップショルダーでルーズです。くるみのボタンが異国情緒というか、ある種のニュアンスとなっていて、なんとなく国内のブランドとは言い難い雰囲気です。純国産ブランドで同じようなことをやると、狙いすぎのエグみが出てしまうところを、インドの手とレディース発という部分で、違和感なく落ち着いているように思います。

maison de soil – Overdyed Madras Shirt Jacket
col : Black
size : 1 / 2
price : 24,200 (税込)

 

もう一型、クルーネックのプルオーバー、こちらはインドの生地として有名な Kahdi (カディ) が使われています。

 

カディとは、インドの伝統工芸ようなもので、手紡ぎ手織りの綿織物です。非常に薄地で柔らかい生地なので、よく風が通り、肌触りもやさしいことが特徴です。
カディはメンズ服ではなかなか使われることがなく、レディースではそれほど珍しくないものなので、この時点でメンズ的に maison de soil ならではのアイテムと言えてしまえるかと思います。

 

クルーネック、ゆったりシルエット、こちらも同様にくるみボタン、両胸ポケット、サイドスリット。
雰囲気として、さらに無国籍感、ユニセックス感、ナチュラルテイストが進んだような感じです。

やわらかくて薄くて軽い、ためにやや透け感がありますので、そういう意味でレディース寄りのファブリックなのかもしれません。今回は後染めになっていますので、それで透け感は多少緩和されてはいます。
色合いはどちらもくすみ感のある中間色で、品よく色合わせができると思います。

 

maison de soil – Kahdi Pullover Shirt
col : Black / Smoke Grey
size : 2 / 3
price : 17,600 (税込)

 

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Fuzz
東京都新宿区新宿1-7-3
三栄ビル4F
03-6273-1172
Open 13:00 – 21:00 (平日・土) / 13:00 – 20:00 (日・祝)
月曜定休

James Lock – Muirfield.

James Lock の春夏分が届きました。
おなじみのコットンとリネン、シーズンものとしてシルク・ウール、シルク・リネン・ウールの2種類、発注分しっかり入荷してきました。

 

● James Lock ( ジェームス・ロック)
Lock & Co. HATTERS. として 1676年、ロンドンのセント・ジェームス通りにて創業。 300年以上の歴史をもつ世界最古の帽子専門メーカーです。
英国王室御用達のロイヤル・ワラントを授かる由緒正しいメーカーであり、長年にわたって変わらぬ職人気質の姿勢を貫いてます。
古くは 元英国首相チャーチル、ネルソン提督、ウィンザー公、チャップリンなど、そうそうたる顔ぶれを顧客にもち、現在もイギリスを代表するブランドとして圧倒的な知名度を誇ります。

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久しぶりなので、一応、ブランド紹介も載せておきました。
1676年発祥、日本はまだ徳川の治世ですから、ずいぶんと長い歴史です。日本の当時のヘッドギアと言えば、すげ笠くらいのものでしょうか。
現在までで345年の歴史ということになりますから、もはや江戸時代の長さを超えています。James Lock の偉大さを感じつつ、自然、その土壌となっているイギリスという国の奥行の深さに思い至るというものです。

 

さて、今回、裏地に変更がありました。これまで春夏の製品についてはメッシュの裏地が付いていたのですが、今回は薄手のベージュの生地に変わっています。どちらが好い悪いというのは、特にないように思います。
また、いつも付いている紙のラベルも今回は付いていませんでした。

初めての生地となります、バーズアイ。
2色ありますが、同生地色違いではなく、別々の生地となります。

 

ブラウン系の方は、シルク、リネン、ウールの素材で、全体としてはベージュ~ブラウン系統の見え方です。よく見ると水色も入っていて、複雑に色が混じることでの奥ゆかしさ、上品さが感じられます。

 

生地は薄くて軽く、とても涼やかです。

 

James Lock – Muirfield *Bird’s Eye
col : Brown
size : 58 cm / 59 cm / 60 cm
price : 19,800 (税込)

 

こちらはブラック系統で、やや目が大きめになります。
やはり水色や茶色が入り、色が入り組んでいて深みのある雰囲気です。
シルクとウール素材で、薄地で軽い生地となっています。

 

James Lock – Muirfield *Bird’s Eye
col : Black
size : 58 cm / 59 cm / 60 cm
price : 19,800 (税込)

 

定番のリネンファブリック。
“Master of Linen” のラベルの付いた定番のリネン生地ですが、今季は例年よりやや生地が薄く柔らかく感じます。使われている糸が細番手になっているようで、生地感としてはやや上品になったような印象です。

 

James Lock – Muirfield *Linen
col : Black
size : 58 cm / 59 cm / 60 cm / 61 cm
price : 19,800 (税込)

 

定番のブラックに加え、久しぶりにネイビーをご用意しました。
色味としては、やや明るめの部類に入るネイビーです。

 

James Lock – Muirfield *Linen
col : Navy
size : 58 cm / 59 cm / 60 cm
price : 19,800 (税込)

 

こちらも Fuzz では定番として位置づけているコットンのチャコール。
これまではブラックと呼んでいましたが、今回からチャコールと表記することにします。発注時の生地の色名がブラックだったのでそうしていたのですが、誤解を招かないよう。

コーディネイト的な使いやすさがあり、毎回人気となっています。

 

James Lock – Muirfield *Cotton
col : Charcoal
size : 58 cm / 59 cm / 60 cm
price : 18,700 (税込)

 

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ゴールデンウィークの期間、営業日程に特別な変更はありません。
月曜日(3日)が祝日ですが、いつもどおりの定休日として休業し、あとは普通に営業です。

どうなんでしょう、ゴールデンウィーク。まったく予想ができなかったので、普通進行にしたという感じです。街はどんな感じになるのか予測できませんが、Fuzz はいつもと変わらずひっそりと営業です。是非、散歩がてら、ひっそりといらっしゃってくださいまし。

 

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Fuzz
東京都新宿区新宿1-7-3
三栄ビル4F
03-6273-1172
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月曜定休

New Arrivals.

BASISBROEK の新作入荷です。
ブランド定番のロングセラーモデル、Bravo、今季はサマーウールで登場です。

 

股上を大きくとって、尻股まわりはかなりゆったり、膝下からキュッと細い、レングスはだいたいノークッションでジャスト(身長によって異なりますが)、という独特のシルエット。
サルエルパンツのようにもたつきをつくっていますが、サルエルと言えるほどではないです。

先行してご紹介済みの、同じく定番の Senne もそうなのですが、ゆったり感をもって穿くけれど、見た目としては意外にすっきりしている、という特徴があります。

 

生地の方もここ数年来ブランドの定番としている Travel Wool と名付けられたサマーウールが使われ、イージーパンツでありながらもエレガントな雰囲気です。

オリジナルファブリックの Travel Wool は、ストレッチが効いていて、通気性が好く、皺になりにくく、動きやすい、という三拍子を備えた生地となっています。

ウエストはゴム入りでドローコード付き、前の裏側に裏地が付きます。

 

楽ちんなんだけど、ルックスは上品で、カットソーとラフに合わせても絵になるイージーパンツです。

 

BASISBROEK – Bravo
col : Khaki / Blackish
size : 3
price : 18,000 (+tax)

 

FLAMAND のカットソーも新作が入荷です。
秋冬の長袖で展開していたハイネックの半袖ver. となります。

 

幅広のリブで、さほど高く立ち上がらないハイネックです。首元がキュッと締まった印象になる感じです。

シルエットはややゆったりでドロップショルダーというバランス。丈感は標準的で、オーバーサイズと言えるほどまでではない、ルーズシルエットとなります。

 

FLAMAND – High Neck Short Slv.
col : White / Beige / Black
size : 2 / 3 / 4
price : 6,500 (+tax)

 

Vincent et Mireille からはニットのボーダーTシャツが入荷。
一見ニットには見えないのですが、機能素材のポリエステル糸によるニット地になるそうです。

クルーネックで、ややゆったりシルエット。細ボーダーで品が好く、色合わせも抜群に好し。裾にスリットが入っていて気が利いています。

 

糸に撥水加工を施した “Proof PLUS” という特殊なポリエステルニット生地となり、洗濯を繰り返しても効果が持続するそうです。伸縮の利くハイゲージのニット生地で、肌当たり、通気性も良好。コットンのニット地のようなしっとりした滑らかさではなく、ドライタッチのサラサラした触感となります。

撥水コートの糸なので汚れにも強い。洗濯も通常のものと一緒で大丈夫です。

 

撥水ということは、汗を吸いにくいということにもなります。要するに、汗を吸うコットンとは逆の考え方で、汗で濡れないシャツということにもなるはずです。
一枚で着た場合、身体にまとわりついた汗を生地に吸わせず、自然乾燥させていくということになります。汗をかきかきして、すぐにシャツが VishoVisho になるのも不快だったりしますし、どちらが快適なのかは人により、時と場合によって変わってくるとは思います。
もちろん、コットンのインナーを着て、という着方も当然有りでしょう。

ハイテクファブリックもいいですが、そもそも色柄とデザインがかなりいい感じで、コーディネイトも気の利いたものになると思います。

 

Vincent et Mireille – Water Proof Stripe Knit Tee
col : Navy*Green
size : 40 / 42
price : 10,800 (+tax)

 

Merz b.Schwanen – Button Facing Shirt.

Merz b.Schwanen の大定番、Button Facing Shirt が久しぶりに入荷しました。
ドイツのカットソー専業ブランド、Merz b.Schwanen の本領のアイテムです。ここ数年は脇役の GOOD BASIC のラインをとっていましたが、このオールドスタイルのアンダーウェア型カットソーが代表的なモデルであり、こちらは本国自社工場での生産となります。

 

カットソーなのに世界観があり、表現力があります、と僕はよく言っているのですが、何かを感じていただけると思います。
このモデルは1940年代のヨーロッパのアンダーウェアがモチーフとなっていて、大量生産以前の時代ならではの意匠をなぞり、素材も無垢なオーガニックコットンを使い、製法も旧式の釣り編み機を使い、という具合でこだわり抜いてつくられたものです。

 

大量生産以前の時代は、下着といえども貴重なものでした。特にワーカーなどは、簡単には捨てずに継ぎ接ぎしてボロボロになるまで着たことでしょう。1900年代前半の品々が現代に残ったときに、ある種の迫力を伴って魅力的に映るのはそういう背景があるからで、デザイナーPeter Plotnicki 氏はそんなアンダーウェアに魅せられたのだと思います。

 


(デザイナー Peter Plotnicki )

ヨーロッパのミリタリーのアンダーシャツなどは、今でもこんな感じの伝統的なスタイルのものが残っていますし、我々からすると、すごく異国の服飾文化を強く感じ、それがプラスアルファの魅力になってしまっているように思います。

ですから、『よく分からいけど、なにか格好いい』 というのは、まっとうな反応だと思います。
無造作に、ただ着れば格好いいのだろうな、と伝わってくるかと思います。どう着るかを考えるよりも、自分は着れそうだ、と思えるかどうかではないでしょうか。

 

ということで、前置きが長くなりましたが、今シーズンは定番カラーを4色ご用意しました。
アンダーシャツがベースになっているので、細身のフィットとなり、ある程度身体のラインに沿って着ていただくことになるシルエットです。ただ、完全なアンダーシャツのサイジングではなく、あくまでも一枚でも着られるファッションアイテムとしてつくられています。

時代は逆なのかもしれませんが、こちらはあえて肩をグッと内側に入れ、キュッとした身まわりで着るイメージです。生地はどっしりしていて、厚地で腰がありますので、着こんでいくことで、シャツを自分の身体のラインに育てるという感覚でもいいと思います。

ボタンフェイシングの前立て裏には布帛の生地が貼られ、リブには凝った意匠が見られ、胴部は縫い合わせのないシームレス丸胴、脇はガゼット仕様で耐久性を高め、、
かなりしっかりしたディテールワークが注ぎ込まれ、やはり単純なTシャツとは一線を画しております。

流行り廃りではなく、やはりクラシックアイテムという性質のアイテムだと思います。そういうタイミングにおられる方々は、是非手を伸ばしてみてください。

 

Merz b.Schwanen – Button Facing Shirt 1/4 Slv.
col : Natural / Army / Ink Blue / Charcoal
size : 4 / 5 / 6
price : 13,200 (税込)

 

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Fuzz
東京都新宿区新宿1-7-3
三栄ビル4F
03-6273-1172
Open 13:00 – 21:00 (平日・土) / 13:00 – 20:00 (日・祝)
月曜定休