HERALDIC BELTS – Ring Belt.

初登場となります HERALDIC BELTS のベルトをご紹介します。
イギリスの馬具系レザークラフトメーカーによるレザー+キャンバスのリングベルトです。

 

●HERALDIC BELTS
1990年、イギリス・ウースター州で革小物の工房として創業。40年近い馬具職人のキャリアを生かし、肉厚で堅牢なレザーと蝋引きの糸を用い、馬具と同じ製法で全工程手作業で生産しています。
全ての部材をイギリス国内から調達し、特にレザーはタンナーとして名高い SEDGWICK社のブライドルレザーを使うなど、イギリス製に誇りを持っています。

 

純英国産を誇りとするレザークラフト。現状、イギリスのものづくりの現場は非常に悪い状態が続いており、こういったブランドは本当に貴重な存在になっています。

考えてみると、イギリスというのはデザインというよりは職人の国であり、クラシックを職人が支えるという図式で尊敬を集めているのだと気が付きます。ものづくりの現場において、日本も直面していますが、職人の跡継ぎ不足の問題がまずあって、加えてEU離脱による移民、出稼ぎ外国人の減少など、働き手の問題も徐々に大きくなっているようです。
そこへもってきて、こんどは合理的なヨーロッパの国ですから、効率の観点から、意外と容赦なく工場をつぶしていくようで、結果的に縫製工場を中心にものづくりの工場が徐々に姿を消すことになり、メイド・イン・イングランドそのものが危機的な状況になってきている、という流れです。

大きな流れとしては、Burberry が完全に中国生産に切り替えたところがターンニングポイントとなり、そこから本格的に工場が減り続け、現在では中小規模の工場がほとんど無くなってしまい、大きいところが数えられるほどになってしまっていると聞いています。
フランスなども似たような状況だとは思いますが、フランスはデザインの国でありますから、イギリスほどは声高には言われないのでしょう。デザインには感性、クラシックには技術、それぞれ誇りを持って長年かけてつくられた土壌が○×△、、、

とと、前置きの余談が長くなってしまいました。

 

やはりクラシックなオールレザーのベルトが定番モデルとしてあるのですが、Fuzz では先に Martin Faizey がありますので、こちらでは少し変化球でいこうということで、このベルトを選びました。

しっかりしたメーカーなので、軽快なキャンバスのリングベルトといっても、ずしっとしっかりした重厚感があり、モノの好さを感じさせてくれます。

 

あまり細かいことを考えずに、幅広く使っていただいて大丈夫です。
よく言いますが、淡白になりがちな春夏の軽装の際に、ほどよいアクセントになってくれると思います。

 

HERALDIC BELTS – Ring Belt
col : Black / Green / Stone
size : 30 / 32 / 34
price : 8,580 (税込)

 

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Fuzz
東京都新宿区新宿1-7-3
三栄ビル4F
03-6273-1172
Open 13:00 – 21:00 (平日・土) / 13:00 – 20:00 (日・祝)
月曜定休

BRADOR – Leather Sandal.

イタリアの BRADOR のレザーサンダルのご紹介です。
別の色でしたが同じモデルを2年前に展開しており、久しぶりの登場となりました。

 

イタリアはレザーシューズのメーカーが多く、かつ革屋さんも多く、デザインも含めて、とてもイタリアらしいプロダクトであろうと思います。

後加工によって革に軽いダメージと退色を加え、ただならぬ気配を漂わせていますが、なんとなくアーティスティックと言いますか、退廃的と言いますか、あるいはモード的と言いますか、そういうような雰囲気です。

 

レザークラフト的とも言えると思いますが、イギリスだったり、日本だったりの骨太のアルチザンの気配とは毛色の違う、イタリアン・レザークラフトならではの、ファッショナブルもベースに濃くあるよ、という雰囲気が心地好い気がします。

個人的な偏見を交えて言えば、『だってモテたいだろ?』 というイタリアの基本成分が、やっぱりアルチザンにだって根付いていて、この成分もお国柄を表す立派な性質、魅力になっているのではないでしょうか。

 

ということで、どう解釈してもらっても差し支えありません。結局、シャープでスマートなコーディネイトにそっと加えても絵になるし、アーティスティックなモードファッションにも馴染みそうだし、デニムやミリタリー、ワークなどを使った、おれたちのスタンダードスタイルにも問題なくハマってくれるはず。ニュアンスはありますが、どこか一点に偏ったものではないということでしょう。

 

実用面でも意外と優秀です。
甲を覆う面積がそれなりに広いですから、フィット感がけっこうしっかりしています。アウトソールもグリップ力のあるラバー製なので、普通にストレスはありません。

季節が進んで軽装になっていくと、シンプルベーシック派としては、着こなしはだんだん淡白にならざるをえないですから、レザーの存在感とこのちょっとしたニュアンスはありがたいと思います。

 

BRADOR – Leather Sandal
col : Mogano
size : 40 / 41 / 42 / 43
price : 18,700 (税込)

 

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Fuzz
東京都新宿区新宿1-7-3
三栄ビル4F
03-6273-1172
Open 13:00 – 21:00 (平日・土) / 13:00 – 20:00 (日・祝)
月曜定休

Dead Stock Watches.

おもしろ腕時計が手に入りました。
お付き合いのあるディーラーさんからの 『こんなの出てきました、渋くないですか?』 というオファー。こういうことは、いつだって突然です。

1979年の SEIKO ALBA、1980年の CITZEN VEGA、約40年前のデッドストックのデジタルウォッチです。

 

Fuzz としては、ヴィンテージ志向はあっても、レトロ志向はあまり無いのですが、この辺りは微妙なところだと思いました。問題は、シンプルな 『古いものの好さ』 を感じることができるか否か、というところになりますが、この2本には感じることができました。(デッドストックはこれだけでなく何本も見せていただきました)

もう単純に、古いものだからこその恰好好さ、今モノには真似のできない魅力、そこだけの話ではあります。どれだけレアかなどよりも、グッとくるかどうかでしょう。

 

こちら、SEIKO の ALBA です。
昭和の雰囲気がありつつ、古さの渋さが感じられます。

 

<商品紹介>
SEIKO のセカンドブランドとしてスタートした “ALBA”のデジタルクォーツ腕時計、1979年のデッドストックです。
当時まだほとんどの腕時計が高価格帯のみで展開されていましたが、若者をメインターゲットにした新しい展開を狙い、新たなブランド名を掲げて展開をはじめたのが ALBA です。現在も継続しているブランドですが、1979年に展開がスタートし、最初にラインナップされたモデルとなります。

機能は、日常生活防水・ストップウォッチ・日付曜日表示・内部照明ライトです。
データバンクなどのデジタルウォッチの隆盛前夜の時代、年代を感じさせるレトロなデザインが新鮮です。
ベルトについては現行のものを付け直しています。

 

デッドストックの腕時計ということで、全体のくすみ感や目立たない程度の小さなキズはご容赦ください。もちろん常識的に目につくようなキズものは除けていますので、コンディション的な心配は大丈夫です。

古いものなので、部品などの問題がありますが、修理可能であることは確認済みです。
これまでと同様、デッドストック系の腕時計は3ヵ月の保証付きということになっています。自然故障のみとなり、期間内の電池交換も含みます。過失での故障や保証期間外での修理、電池交換も当店が窓口となり、対応させていただきます。

 

Dead Stock CITIZEN VEGA – Desital Quartz
col : Silver
price : 15,400 (税込)

 

こちら、CITIZEN の VEGA。
同時代にライバル SEIKO に対抗してつくられたブランドです。

 

<商品紹介>
CITIZEN の VEGA は、1979年スタートの SEIKO ALBA に対抗し、若者をターゲットにしたセカンドブランドとして1980年に創設されました。
当時、SEIKO と CITIZEN は熾烈な競争を繰り広げており、CITIZEN は1976年に世界で初めてデジタル式アラーム機能を搭載したことを全面に押し出し、マルチアラーム(2つのアラーム)機能を特徴としてこのモデルを売り出しました。

機能は、日常生活防水・マルチアラーム・ストップウォッチ・日付曜日表示・内部照明ライトです。
データバンクなどのデジタルウォッチの隆盛前夜の時代、年代を感じさせるレトロなデザインが新鮮です。
ベルトについては現行のものを付け直しています。

 

お客さま方の年齢層的には、いわゆる同級生(1979年、1980年生まれ) ということも珍しくないかもしれません。わたくし自身も70年代製の PONKOTSU ヴィンテージですが、同時代に生み出されたものと自らを比べてみるのは、なんとなく不思議な感じで面白いと思います。
『おれ、古いな』 と思います。

リアルタイムでこのあたりの雰囲気を知る人は、さらに10年20年のセンパイ方になると思いますが、当時が偲ばれると思いますし、70年代なんて昔過ぎて想像もできませんよという若手のみなさんには、ワクワクするヴィンテージと捉えられるのではないでしょうか。
各世代で感じ方が違ってくると思うと、また面白いです。

 

Dead Stock CITIZEN VEGA – Desital Quartz
col : Silver
price : 15,400 (税込)

 

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Fuzz
東京都新宿区新宿1-7-3
三栄ビル4F
03-6273-1172
Open 13:00 – 21:00 (平日・土) / 13:00 – 20:00 (日・祝)
月曜定休

O.T.A. – Graviere.

初登場となります、フランスの O.T.A. のスニーカーをご紹介します。
今春日本初上陸という新鮮なブランドです。

 

● O.T.A.
“On The Asphalt”。フランスのスニーカーブランドです。
デザインはシンプルかつクリーン。リサイクルレザーやリサイクルタイヤなどを資材として活用し、サスティナビリティへの取り組みも積極的です。
デザイナーのアルノー・バルポトーが訪れた美しい土地をモデル名としています。

 

シンプルな白のレザースニーカーは常に探しているのですが、探しているのはまさにこんな感じのものでした。しかもフランスから出てきた、しかもまだ世に知られていない、ということで勇んで発注したのでした。

サスティナブルを謳う現代の感覚のブランドで、ややもするとヨーロッパもアメリカも、このテイストのスニーカーといったらセレブ感の強いブランドが多いのですが、この O.T.A. はそんなにはそういう印象を受けません。多少はあるとは思いますが、全開でなければ問題はありません。

なんでもデザイナーさんが旅先で訪れた美しい土地の名をモデル名としているそうで、その土地の座標(緯度・軽度)がヒールに書かれています。シンプルなデザインの中にオリジナリティがキラリ。

 

スニーカーで僕が注目しているのは、履き口まわりのボリューム感です。履き心地やスペックといった面ではここのクッションはよく効くのが好ましいのでしょう、現代的なスポーツ系、アウトドア系のスニーカーではここのクッションが厚いものが多いと思います。
ただ、ファッション的な感覚で見ると、ここのボリュームができるだけ小さい方が、ルックスとしてのバランスは好ましいと思っています。せっかくすっきりしているデザインであればなおさらで、服屋としては、潔くルックス重視のスタンスをとろうということです。

そういう観点からも、この O.T.A. のスニーカーはいい具合で、いかにもフランス的な、ちょいぽってり型であるのに、履き口まわりがすっきりしていることでスマートな見え方をするのです。

ヴィンテージのレザースニーカーに触れたことがある人には感覚的に分かるかもしれません。80年代前半以前のヨーロッパのスニーカーに、現代のものにない格好よさを感じるのは、このポイントも一因になっていると、私は推測しております。

 

ということで、適度にボリューム感がありつつ、印象としてはすっきり。質感はしっかり。
アウトソールには廃タイヤが使われていて、耐久性とグリップ力もしっかり。

 

ヒール部分の座標です。モデル名となっている Graviere という場所の緯度、経度の数字です。このあたりの感覚は、現代的で、ファッション的で、ヨーロッパ的なのだと思います。
クラシック的で、スポーツ的で、というものと対極で、同じようなルックスでも、トータルでは意外と大きなニュアンスの違いになってくるから面白いです。

 

なんてことないのですが、やっぱり、しっかりした白のオールレザーのスニーカーは、格好いいです。個々いろいろありますが、アイテムとしてはクラシックと言ってしまっていいでしょう。迷った時に戻ってくる場所のような、普遍的アイテムです。そのポジションに、何を持ってくるのか、ここにその人の個性が表れるのでしょうね。

 

O.T.A. – Graviere
col : White
size : 41 / 42 / 43 / 44
price : 27,500 (税込)

 

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Fuzz
東京都新宿区新宿1-7-3
三栄ビル4F
03-6273-1172
Open 13:00 – 21:00 (平日・土) / 13:00 – 20:00 (日・祝)
月曜定休