Le Travailleur Gallice – Double breasted Work Jacket.

フランスの Le Travailleur Gallice より、新作のジャケットが届きました。
オールドスタイルのフレンチワークジャケット!

 

ヨーロッパの古着が好きですと、もしかしたら見たことがあるかもしれません。フレンチワークジャケットで見かけるデザインですが、つくられていた年代が古かったのだと思います、古着としては数が少なく、見かけるとしてもボロボロのものが多かったりすると思います。

オールドスタイルゆえに一層の “FRENCH” な感じがあり、このあたりのテイストが好きな人々が目にすれば歩みを止めざるをえないと言われています。(言ったのはわたくしです)

今回、生地も1からつくりあげるという気合いの入れようです。
通称で、ブラックシャンブレー、略して黒シャン、あるいはソルト&ペッパー、またはゴマシオ、、
こちらもフレンチワークならではの伝統的な生地なのですが、このデザインにこの生地が載っているというのは実際に存在していたのかどうか、僕には分かりません。カバーオールではなく、アトリエコートなどの印象が強いです。

ただ、このデザインにフレンチモールスキンよりも、この生地の方がテイストの強さを保ったまま、普段づかいのジャケットとしては使いやすいかもしれない、と思いました。

 

このヘザーな表情は撚り杢糸によるもので、さらに、この生地はリネン糸が使われていて、コットン糸とリネン糸の交織となっています。リネンが混じることで、着古し、洗いこんだ時の風合いがより深くなりますので、何年も愛用した暁には、リアルなヴィンテージテイストが宿ることになるのです。

 

ヴィンテージなんて知らねえよ、というみなさんにとっても、純粋に服地としての魅力を感じていただけるものと思います。奇抜なわけでもないので合わせにくいということはありません。ヨーロッパの伝統的なものと知れば、また違った感慨が湧くのではないでしょうか。

生地としてはしっかりしていて、標準的なデニム程度の厚さ重さといった感じです。古着のデッドストックでよくあるのですが、薄くて織りが甘いということはありませんのでご安心ください。
ですから、ジャケットとしては、リネンが混じっているから春夏だね、ということではなく、ミディアムウエイトのジャケットとして、春秋しっかり着ていけるものとなっています。

 

デザインとしては、丸みを帯びた襟とダブルの打ち合わせが特徴的です。カバーオールというくくりになりますので、裏無しの一重(ひとえ)、シャツカフなどはフレンチワークジャケット特有のディテールとなっております。

 

171 cm、最近Mサイズが少し苦しい人間が、2を着用しています。
シルエットはベーシックで、袖筒などもすっきりしています。しっかりジャストサイズで着て前を開けて、いい感じ。1つサイズを上げて、少し緩く着るか、ここはお好みでしょう。

 

オールドスタイルのフレンチワークの薫り、本場ものです。
ここでよく言っていますが、ワークやミリタリーに着方のセオリーなどはありませんので、合わせに行かず、しっかり自分の方に引き寄せて、堂々と着ていただけたらと思います。

 

Le Travailleur Gallice – Double breasted Work Jacket
col : Black
size : 1 / 2 / 3 / 4
price : 26,950 (税込)

 

モールスキンジャケットの方も、ネイビー、ブラック共に少し追加が入り、欠品サイズが少し埋まりました。1のサイズだけ後からということです。

Le Travailleur Gallice – Moleskin Work Jacket
col : Navy / Black
size : 1 / 2 / 3 / 4
price : 18,480 (税込)

 

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Fuzz
東京都新宿区新宿1-7-3
三栄ビル4F
13:00 – 21:00 (平日・土) / 13:00 – 20:00 (日・祝)
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3月21日(月/祝) 定休日
3月28日(月) 定休日

Le Travailleur Gallice – Roud Tip Collar Shirt.

Le Travailleur Gallice のシャツをご紹介します。

ガリスはフランスのワークウェアのブランドですが、シャツもやっています、そしてそのシャツが意外とフランスのドレスシャツの工場で縫われています、というところまで先のシーズンで説明したと思います。
今回はそこから発展しまして、、
その工場が基本はオーダーシャツを縫う工場であり、シャツのディテールならほとんど何でもこなせます、しかもオーダーシャツなのでBAKAみたいなロットは要りません、ということで、Fuzz 別注、『フランスのシャツ』 をつくっていただきました。

 

前回のシャツがとても好くて、ここがこうだったらもっといいというような話をしていたら、Fuzzさんの特注でつくれますけど、やりませんか?という展開になりました。
ディテールからシルエット、サイズ感、ファブリックまで、すべてわたくしの方で練りに練り、確認に確認を重ねまして、長い時間をかけて完成に至りました。

この話をいただいて、僕はこう考えました。
『Fuzz にフランス的シャツという柱を1本建ててしまおう』

 

既にあるシャツの2本の柱、アイビールーツの日本のシャツ SOUTIENCOL、ブリティッシュラバーのための本格派 James Mortimer、この2つのどちらともテイストの違うものでいて、かつ Fuzz の色に沿ったもの、となると、残されたのはフレンチテイストです。
なるべくフランスの薫りがして、でもそれが強すぎて普通に着られないということがないよう、というコンセプトで、こういったスタイルとなりました。ガリスのこの別注シャツ、続けることができればこのシリーズということなりますが、これをもってして、『おれたちのシャツ』 ということで、今後重要なポストに就いてもらいたいと考えている次第です。

 

選んだのはラウンドチップカラーです。前回はラウンドカラーでしたが、こちらの方が少し一般的に寄って、しかもフランス的なクラシックの薫りが強まります。

襟そのものはやや小さめで、高さは低め、フランスのシャツは伝統的に前下がりなのですが、このモデルもやや前下がりにできています。ここはフランスのドレスシャツメーカーの手によるもので、特に指定しないことでこうなります。
第一ボタンも留めて着ることができるよう、ネックは一般的なサイズより少し大きめにしています。

 

『フレンチフロント』 と呼ばれる前立てのない(裏前立て)仕様に、胸ポケットは無し。

余談ですが、欧米のドレスシャツには基本胸ポケットは付いていません。これはシャツが下着であったことが由来であり、ヨーロッパでは伝統を重んじるから、純血のヨーロッパのブランドはほとんどポケットを付けることがない、と言われています。
ボタンダウンカラーを開発して、胸ポケットを付けたのは、合理的なアメリカであり、アイビーの文脈から世界的に広がり、今では一般化して、ヨーロッパでも当たり前にはなっています。

カジュアルの世界で目くじらを立てることはありませんが、一応、テイストを大事にしたいということで、付けませんでした。カジュアルシャツでも胸ポケットを付けないことは特段珍しいことではありません。

 

カラーとカフの芯地は3段階あるなかの一番ソフトなものを選んでいますが、ドレスシャツメーカーということもあって、それでもそれなりに腰があります。(未洗いなのでより硬くは感じます)

背面はセンターのインプリーツにしました。ボックスプリーツが少し硬派なイメージとして、こちらは少しエレガントというイメージです。

 

それから、身頃に前後差がないのもこのシャツの特徴になっています。一般的には後身頃が少し長くなっているものが多いですが、このシャツはまったく同じ長さで揃っていますので、計測値以上に着ている本人は長く感じます。というか、長く感じてしまうので少し短くしたというのが本当です。

 

シルエットについては、少し思いきってゆったりさせて、タイトなフィットが主流になる時代の前時代的なクラシックなシルエットが出るような感じにしました。
ウエストの絞りも最低限で、タックインした時にたるみが出て、すっきりしたボトムと合わせた時にメリハリが効くようにという考え方です。襟や前立てのディテールよりも、実はこの点が一番このシャツの特徴になっているポイントかと思います。

 

僕がMを着ていますが、しっかり余裕があります。オーバーサイズとかということではなく、古くさい感じを狙っています。着てみたところ、完璧にイメージ通りで、メイカーの腕の確かさを感じました。

由来からディテールまで、長々と書きましたが、あとは言葉にできないような、なんとなくのフランス感を感じていただけたらと願うばかりです。フランスの職人の手によるものであるがゆえ、フランスの伝統的な癖のようなものが、薫りとかニュアンスというかたちで感じることができます。
もちろん、選んだ生地も全てヨーロッパのものですので、そこも含めて日本のシャツとひと味違った魅力を味わっていただけると思います。

ということで、以下、3種類、生地違いで仕様は全て同じです。プライスの違いは生地値の違いに由来します。

 

前回評判の好かったドット柄の生地がまだ残っていたので、アゲイン。
オールシーズンのミディアムウエイト。

フランスを連想するブルーに、ブラウン系色のドット。この色合わせも国産生地ではまず見ないような気がします。

 

Le Travailleur Gallice – Roud Tip Collar Shirt
col : Dk.Blue
size : S / M / L
price : 22,000 (税込)

オールシーズン、シャンブレー。
日本のカジュアルシーンですと、アメリカンワークを由来とする粗いシャンブレーを連想することも多いかと思いますが、こちらは細番手の糸によるドレス寄りの上品なシャンブレーです。
なんだかんだでコーディネイトで映える、合わせやすい、使いやすい、というところは共通の魅力ではあります。

 

Le Travailleur Gallice – Roud Tip Collar Shirt
col : Chambray
size : S / M / L
price : 22,000 (税込)

 

」」

ネイビーのチェック柄はブロードではなく、しなやかなツイル織り生地。こちらもウエイト感はオールシーズンのミディアムです。

 

ボトムにデニム、ジャケットにもネイビー、ネイビー1トーンコーディネイト、洒落ていると思います。フランスだったらブラウンのジャケットを羽織りそうな気もします。

 

Le Travailleur Gallice – Roud Tip Collar Shirt
col : Navy Check
size : S / M / L
price : 24,200 (税込)

 

長くなってしまい恐縮です。
お店としては、ずっとシャツの揃えは気にかけていますので、新しいジャンルで幅が広げられたのはすごく喜ばしいことです。
新しいお客さんも、『シャツを買いたくて、ここはシャツがたくさんありそうなので、、』 ということも多いですから、頑張っていきたいです。

ということで、いい出来映えです、是非お試しください!

 

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3月4日(木) 14時 OPEN
3月7日(月) 定休日
3月14日(月) 定休日

Le Travailleur Gallice – Moleskin Work Jacket.

Le Travailleur Gallice のモールスキンワークジャケット、ネイビーが入荷しました。

もはやいつ発注した分なのかよく分からないのですが、、、昨日、店頭で最後の一着を購入していただいて完売となり、まさか今日届くという奇跡的なタイミングの好さを見せてくれました。
かなり遅れての入荷ですが、これだから憎めません。

 

Fuzz オフィシャル説明文。回数を重ねる度に改訂されていきます。

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本場フランスのリアルなワークウェアメーカーが手掛けるワークジャケットです。
現在も普通の作業着をつくっているメーカーですが、このジャケットについては現行の作業着としてではなく、ヴィンテージのアーカイブから再現したファッションとしてのフレンチワークジャケットです。

へちま型のぺったりした襟は、古い年代のフレンチワークの象徴的なデザインです。クルーネックに後から襟を縫いつけたような感じで、これが独特の風体です。ガリスの一番の特徴と言っていいと思います。

生地はフレンチモールスキン。高密打ち込みによる生じる表面の光沢感が特徴で、きわめて頑丈、綿100の天然素材でも耐久性は抜群です。タフだからこそのワーカー向け生地ということでしょう。

着倒して着倒して、マイヴィンテージに育てる楽しさ。
“FRENCH WORK” のエッセンスを駆使した着こなしの楽しさ。

ただただ着るだけというのも立派なその人のスタイルですし、意外な取り合わせや凝り懲りに凝った着こなしで他と差をつけるのもまたその人のスタイルです。

何度もここで申し上げていますが、使い方や着こなしについて、正解か不正解かで怖れることはありません。しっかりと自分の感性を使って、こう着たら格好いいかな、という楽しみ方がしやすいのが、こういったワークやミリタリーの世界ではないかと思います。
そしてその結果として、自然と各々の個性が発揮されますので、同志というか、他の人の着こなしを見るのも面白く、またそれで影響を受けたりして楽しいのです。

是非是非、気軽に手を伸ばしてみてください。

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Le Travailleur Gallice – Moleskin Work Jacket
col : Navy
size : 1 / 2 / 3
price : 18,480 (税込)

 

オンラインショップにおいて、『お気に入り』 に入れておくという使い方をされる場合ですが、その商品の再入荷のタイミングの際に、一旦、瞬間的に商品情報が消滅されますので、お気に入りに入れていた状態は解除されます。ご留意いただけますようお願いいたします。

 

街路樹のイチョウの葉もずいぶん落ちてきて、晩秋の感と冬の気配が漂いはじめましたね。
店頭では気合の入ったお買いものが増え、白熱の週末でしたが、月曜定休日を挟んで、火曜が祝日ということで、急いでアップしました。
まだまだこれからもう一段の白熱を期待したいです。

 

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New Arrivals.

Le Travailleur Gallice のシャツが新たに入荷しました。
ガリスのシャツです。

 

ガリスのことは、フレンチワークジャケットのブランドとして認識されているかと思いますが、一応、それで間違いありません。元々昔から現在に至るまで、リアルなワークウェアを生産しているメーカーですが、実は “Le Travailleur Gallice” というのは、そのメーカーが手掛けるブランドであり、現在日本に輸入されている製品というのは、古い年代のデザインを復刻しているアパレル製品です。(メーカーとしては、別のネームでリアルなワークウェアをつくり続けています)

ということで、”Le Travailleur Gallice” のブランド展開としての、シャツアイテムということになるそうで、これがややこしいですが、ワークジャケットを縫っているファクトリーでつくっているわけでなく、近在のドレスシャツ専門のファクトリーの手によるものということです。

ドレスシャツ専門のシャツ屋さんは、どうしても、ワークウェアやカジュアルウェア全般を手がけるようなファクトリーと比べて、シャツをつくるのが上手いです。『手がいい』 という表現をしますが、カジュアルなシャツをつくらせても、どこかで光るものがあり、本格的な雰囲気が見え隠れするものです。

 

ということで、ガリスのシャツは、ちょっとトラッドかつクラシックです。
けっこうはっきりと、フレンチクラシックなスタイルを感じ取れると思います。

 

ラウンドカラーにフレンチフロント(裏前立て)、ボタンがスナップで、バックはインバーテッドプリーツ、生地は織柄のドット。

特徴的なディテールが積み重なり、どうしてもフランスな感じが伝わってきます。
ドレスシャツ屋さんだからなのか、芯地が少し硬いものが使われていて、多少カチッとした印象もあります。

 

デニム系のブルーにブラウン系のドット。色使いもフランスっぽいですね。

 

シルエットはゆったりしているのですが、イマドキのルーズというのではなく、単純にクラシックなあちらのサイズ感、つまり日本人には普通に大きめであるというものになっています。
ですので、サイズ展開を XS、S、M、の3サイズとしています。

 

Le Travailleur Gallice – Round Collar Shirt
col : Dk.Blue
size : XS / S / M
price : 19,800 (税込)

 

フランスのシャツに続いてイタリアのパンツ。
Yan Simmon のパンツが久しぶりの入荷です。

 

イタリアのトラウザー専門ファクトリーの2代目が手がけるパンツブランド、Yan Simmon。正統な生産背景をベースに、カジュアルユースを念頭に置いたトラウザーを展開しています。

 

今回入荷したのは、ゴム入りスピンドルのイージーパンツ仕様のトラウザー。
昨今のコンフォート志向に応えてイージーパンツにしていますが、やはりベースはスラックスのつくりです。シルエットも得意とするところの細身型、いわゆるスリムテーパードです。
イタリアのスラックスらしく、股上浅めの膝下細身のシャープなシルエットという特徴はそのままです。

 

そして何より、ヨーロッパらしいファブリックの妙が大きな魅力になっています。生地そのものが持つ雰囲気が、どうしても日本のものと違ってきますので、その違いが楽しく、また魅力的です。
この生地も微妙に織柄があり、色合いは使いやすいという絶妙なもの。中厚の通年ウエイトで、ストレッチが利いていますので、パチッと細身で穿いても快適です。

 

Yan Simmon – Slim Easy Trouser
col : Charcoal
size : 44 / 46 / 48 / 50
price : 20,900 (税込)

 

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