comm.arch. の新作コートが届きました。
既にお知らせしていますが、ニット専業ブランドの看板を降ろし、トータルブランドとして展開を広げることになった comm.arch. ですが、では完全にニットから離れたアイテムとなると、どんなものをつくるんだろう?という期待は当然湧き上がります。
そんな期待にしっかり応えてくれるコートが、今季新型としてリリースされました。
シンプルです。
ニット同様、インポートブランドのような芯の太さがありつつ、国内的ムード、トレンドをきちんと感じながらつくっているといった印象です。芯が太いというのは、ベースになっているのがシンプルとベーシックであり、オリジナリティを求めるあまりの分かりやすいデザインやギミックに頼らないという意味で言っております。
文字通りシンプルかつベーシックなルックスですが、サイジング、シルエット、素材感、この調和によって、しっかりと 『comm.arch. のコートはこうです』 という主張が感じられます。
トラディショナルとトレンドの間の、このくらい位置ですよ、というのが心地好く、キメすぎず、でも今な感じの脱力感ありというバランスとなっています。
生地は国産の高密織りのコットンポプリン。2度のワッシャー加工によってあえて生地を波打たせ、着古したようなナチュラルな風合いで仕上げています。
ラグランスリーブで、裏なしの一枚仕立て、ややオーバーサイズ気味に設定して、ゆったりシルエット、ハーフコートとしてはわずかに長めと言える着丈。カジュアルなコートとしては、このバランスが心地好い、と思わせてくれるような雰囲気に仕上げられていると思います。
こういった 『がっちり着たいシンプルなコットンのコート』 というのは、どこにでもありそうで、実はなかなかしっくりくるものが見つけられないアイテムの典型なような気がします。普遍的なアイテムだからこそ幅が広く、つくり手やブランドのニュアンスがつきやすいのかもしれません。
ということで、秋冬のパンツもそうでしたが、comm.arch. のニット以外のアイテムも、力加減やバランス感覚がとてもいいぞ、という感触です。
comm. arch. – Densely Woven Poplin Coat
col : Beige
size : 2 / 3 / 4
price : 35,000 (+tax)