Hackney Union Workhouse – Coats.

Hackney Union Workhouse より久しぶりの入荷です。
ハーフ丈のウールのコートを2型。他では真似できない、Workhouse ならではのアイテムです。

 

● Hackney Union Workhouse
英国サフォック州にある、さびれ崩れかけた19世紀のスローターハウスからハックニー ユニオン ワークハウスというブランドが生まれました。
ヴィクトリア時代の街並みを思い浮かべながら、職人やミュージシャン達のカジュアルなスナップ写真に興味を持ち、当時の写真の中に見られる独特のジャケットや帽子などの服は手作りでしかも長持ちします。きちっときまる服なのに普段着感覚、古い物の中にある新しさ、ファブリックのコントラスト、織物の手触り、そして粋な着こなし。そのすべてが現れる様な服を作りたいと思いました。
ハックニー ユニオン ワークハウスは、時間と技術を尽くしたパターン製作にあります。工房に来るパタンナーは、ロンドンはサビルロウのハンズマンで長年修業したマスターパタンナーです。どのデザインがどの生地に適するか、古いものと新しいものをどのようにして組み合わせるか、製作のプロセスは一番活気のある楽しい時間です。

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少し久々な感じがしましたので、ブランドの紹介文を載せました。改めて読んでみると、なるほど、この通りのプロダクトを生み出しているなと感じます。Workhouse の服は、どこかヴィンテージの雰囲気がして、オールドスタイルを彷彿とさせます。しかしそれでいて、トラッドに過ぎることはなく充分にカジュアルで、クラシックに過ぎることなく充分に新しい。そして、それを着た時には、なんとも粋で、本来の意味での “スタイル” を感じさせてくれます。

ヨーロッパ中を探してデッドストックの生地を集め、集まらなければイギリス国内のミルから生地を調達し、今や非常に難しい状況となってしまったイギリス生産を続けています。これは、ただ見栄えのいい服をつくるというだけでなく、服そのものの本質に目を向けている証であり、なればこそ、そこにオリジナリティ溢れるニュアンスというものが宿るのではないかと思います。

ということで、前置きでした。

 

ブランドの “クラシックアイテム” という位置づけ、フィッシャーマンロングコート。
今季はダークネイビーのウールメルトン、デザイン的にはポケットの付き方に変更があり、ヴァージョンアップしています。

 

大ぶりな一体型のフードと、ダブルブレストがデザイン的な大きな特徴と言えるでしょう。着た時に独特なフードの存在感があります。

これまで、胸に小さなフラップポケットが付いていたのですが、ハンドウォーマーポケットに変更されました。これは実用的ですし、スタイルとしても格好よくなったと思います。

 

生地はイギリス製のウール100%メルトン。裏なしの一枚仕立てなので、しっかり肉厚感があります。1700年代から続くイングランドにあるミルの生地だそうです。

 

イマドキを狙っていないこういったブランドの服は、独特ではあっても不自由ではないのです。いわゆるナントカ系とかのカテゴライズは気にしませんし、つまり、着方、合わせ方がとっても自由です。
実はこう着るしかない、といったことがなく、単純に細いパンツでも太いパンツでも、どちらでもしっくりくるというのは、その自由さをはっきりと表しているように思います。

 

Hackney Union Workhouse – Fisherman Long Coat
col : Dk.Navy
size : S / M / L
price : 70,400 (税込)

 

こちら新型モデルとなる Village Raglan Coat。
ダブルブレストで、Pコートのような感じもして、よりクラシックな気配がただよいます。

 

デザイナー本人が所有する40代のLady Bird コートというものをモチーフにしてつくったそうで、なんとなくヴィンテージのデザインの薫りがあると思います。
このヴィンテージのフレイバーがあると、トラッドなテイストもなんとなくカジュアルな味わいになってくるから不思議です。

 

生地はこちらもイギリス製のウールメルトンです。総裏地付きのつくりなので、さほど肉厚感はなく、いいくらいのウエイト感です。

 

このコートについては、イタリア・ベニスでマスターカッターと呼ばれる Alessio Berto という人がパターンを引いたということです。この人は Jean Paul Gaultier など錚々たるメゾンのパタンナーとして仕事をしたそうです。

 

シルエットはルーズですが、流行りのルーズシルエットという感じではなく、なんとなく自然で上品な緩さといった印象です。このバランスが非常に秀逸で、このコートの格好よさの肝になっているように思います。

ヨーロッパの古いトラッドの薫りがほんのりと漂いつつ、でもコテコテな古着とはもちろん別物で、スタイリッシュで洗練されている感じ。
国内のブランドが提示する格好よさとは根本が異なるのでまた面白いですね。

 

Hackney Union Workhouse – Village Raglan Coat
col : Dk.Navy
size : S / M / L
price : 74,800 (税込)

 

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Fuzz
東京都新宿区新宿1-7-3
三栄ビル4F
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TOSS – Somerset.

TOSS の新作シューズが入荷しました。
ご紹介以来、ご好評をいただいている Bath の兄弟のようなモデルです。

 

外羽プレーントゥの Bath に対して、こちらはUチップのモデルとなります。
同じく今季のシーズンアイテムとしての提案となる クロームエクセルレザーが使われたもので、アウトソールには Vibram のソールを装備しています。

『スニーカーと革靴の中間くらいの靴』 というポジションがこのシリーズの肝となりますが、より革靴のフェイスになっているモデルです。

 

ホーウィンのクロムエクセルレザー、ビブラムのアウトソール、カップソールでの底付け。

シンプルなデザインで間違いない素材、しっかりしたつくり。

男のベーシックアイテムの要件をきっちり満たしているように思います。
ただ単純にちょうどいいというだけでなく、しっかりと格好いいと思えるレベルでしょう。

 

TOSS – Somerset *Chromexcel Leaher Black
col : Black
size : US7 / US8 / US9 / US10
price :29,700 (税込)

 

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BRENA – Jacket, Pants.

BRENA より新作入荷です。
ウール・コットンのツイードのジャケットとパンツ、今回も Fuzz 別注プロダクトとなっております。

 

イギリス製のネップツイード生地。コットン混紡でしっかり厚地、ブリティッシュテイスト溢れる魅力的な生地です。この生地を使わせていただけるということだったので、あれこれと考えた末にテーラードジャケットとパンツを1型ずつお願いしました。

 

ブレザーのモデルである Doroit Jacket をベースに選び、このツイード生地に合うようなちょっどしたアレンジを施していただき、カントリージャケットのような雰囲気で仕上げました。

エレガントというよりは、よりラフに着られるテーラードジャケットをイメージして、こうなりました。このモデルは過去にセレクトしたことがあったので、元々ブレザージャケットのわりにはウエストの絞りが緩いことを知っていましたから、この生地と相性はいいであろうと PIN と来ました。

肩に芯地が入って硬派なところも、ポケットのカジュアルな付き方も、3ボタン段返りの段返りが深くて2ボタンのようなつくりであることも、ブレザーとしてよりは、むしろカントリーテイストの方が好相性ではないかと思えるくらいです。

 

総裏二重仕立てで、胴身はコットン、袖は滑る化繊、袖口は本切羽、そしてフックベント。襟の雰囲気も癖がなくて普通に着やすい雰囲気です。

 

生地の雰囲気からチンストラップを贈呈していただきました。
実際ストラップをかけることは稀かもしれませんが、巻きものを巻いて襟を立てるスタイルなどはすごくこのジャケットに似合い、格好いいと思います。

 

BRENA – Doroit Jacket *Wo.Co.Nep Tweed
col : Brown
size : 44 / 46 / 48
price : 42,900 (税込)

 

パンツの方は Utility Trousers というモデルをベースにして生地を載せ替えました。
元来がミリタリーワークのトラウザーということで、ミリタリーであり、ワークであり、トラウザーであるということで決めました。

股上深め、筒太め、絞り小さめ。シルエットとしては、まったく格好つけないバランス、分かりやすい言い方をすると、野暮ったいという表現となってしまいます。
ただ、その野暮ったいシルエットにクラシックなファブリックを載せてしまうことは、とても男らしくて格好いい行為であり、ここに魅力が備わるものと考えます。

 

さすが BRENA でしっかりと堅実なつくりです。この安心感があってこそ野暮ったさというテイストが魅力に転じます。いい生地としっかりしたディテールで、ラフなカジュアルスタイルのツイードトラウザー、ということになります。

カチッとトラディショナルな雰囲気ではなく、軽くスニーカーと合わせたり、ルーズなスウェットと合わせたりするのも面白そうです。
反面、Barbour やTrickers など、硬派な雰囲気のアイテムともやっぱりよく合うと思いますので、それも捨てがたい。
いずれにしても、ちょっと野暮ったい雰囲気があることで、分かりやすく格好いいスタイリングから解放され、自由で個性的な使い方ができるような気がします。おそらく、かなりそれぞれの解釈となって、その人なりのいろいろな着方がされるパンツになるのではないかと思っています。

 

BRENA – Utility Trousers *Wo.Co.Nep Tweed
col : Brown
size : 44 / 46 / 48
price : 24,200 (税込)

 

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comm. arch. – Hand Framed Saddle B.B.

comm. arch. 新作ニットが入荷しました。
抜群の手触り、上品な色合い、定番モデルの Saddle B.B. クルーネックニットです。

 

Fuzz では間違いないミドルゲージのニットとして毎期セレクトしていますが、今季は素材の変更があり、ちょっとだけ質感が変わりました。
これまでのジーロンラムから、オーストラリア産メリノ、『ヴァージン・エクストラ・ファインウール』 に変わり、質感としてはしっとり感が増したような感じです。軽さ、柔らかさ、ふんわり感のようなこのモデルならではの魅力はまったく変わらずに健在なのでご安心ください。
ルックスも内容も言われないと気付かないくらいの変化なのですが、ちょっとだけ高級感が増した気がします。

 

“Super 110” に相当するというヴァージン・エクストラ・ファインウール。その超極細の繊維が素材となって糸にされるわけですが、紡績方法は変わらず、カシミヤの紡績機を使って、カシミヤと同じ方法で毛糸にされています。細かい繊維をふっくら柔らかな糸に紡ぎ、ニッティングも変わらず、東北の手横編み機職人が時間をかけて編み立てています。

おおよそミドルゲージのウールニットでは最高レベルと言っていいと思います。カシミヤなどのさらに柔らかい繊維、つまりさらに高級素材によるニットもたくさん存在しますが、ほとんどひけを取らず、少なくとも倍のようなプライスの違いは無いと言い切れるでしょう。

 

そして、素材好ければ色も好い。絶妙の中間色です。
オンラインショップでは 『パープル調ブラウングレー』 と書いていますが、聞いたことのない色名でしょう。僕も見たことも言ったこともなかったです。
言葉で表現しにくい中間色は、いい色の証でしょう。そもそもミックス色の糸が使われていますので、奥行きのある趣深い色合いです。いい色ファンのみなさんにとっては、この色合いだけでも、かなり心を揺さぶられるはずです。

 

シルエットは本当に普通です。タイトすぎずに緩すぎずのスタンダードなフィットのジャストサイズです。クルーネックのミドルゲージのベーシックニットという、メンズ的定番アイテムという立ち位置で、飽きることなく安心して着続けられるアイテムとして考えられています。

 

comm. arch. – Hand Framed Saddle B.B.
col : Pine Tree
size : 2 / 3 / 4
price : 20,900 (税込)

 

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