HAND ROOM – 5 Pocket Jeans.

HAND ROOM のジーンズが入荷して、サイズが揃いました。

まだまだ寒い日が続きますが、2月に入りましたので、新しいシーズンの新作紹介のペースを上げていきたいと思います。
まずはオールシーズンのみんなの定番、オーソドックスなデニムをおすすめしたいと思います。

 

この秋から新たに展開をはじめた HAND ROOM のデニムですが、結局、しっかりご好評いただきました。年が明けて、冬の買い物を終えた人も出てきたなか、またちらほらとお求めいただくようになり、ちょうどよいタイミングで補充の入荷をすることができました。

そして、このタイミングで価格改定が入ります。昨今の値上げの波に抗うことができず、残念ながらせざるをえないという状況になってしまったということです。
その影響もありまして、今回はレギュラーフィットとワイドフィットでの入荷となります。

 

HAND ROOM のジーンズは、旧式の織機を使い、適度にムラ感のある糸を使うことで、ヴィンテージのデニムに似たクオリティを再現していますが、スタイルとしては 『古きよきアメリカン・デニム』 という方向に突進することはせず、カジュアルでありながらもエレガントな雰囲気で仕上げていることが特徴であると思っています。
カントリーではなく、シティの薫りのするデニム、しかしかといって、フェロモンを出しにいったり、格好よくキメにいくようなシャープなテイストというわけでもなく、あくまでもオーソドックスの範囲でうまくバランスをとっていて、いろいろなスタイル、テイストに、すんなりと溶け込んでくれます。
僕が Fuzz の定番デニムのポジションに HAND ROOM を選んだ決め手は、このバランス感の好さ、そしてそこからくる温度感や印象の好さです。しっかりしたクオリティがあり、しかしこれ見よがしな強い主張が無く、結果的にデニム本来の魅力である、スタイリングにおけるオールマイティをしっかり確保しているというところであります。

 

Outline
(素材・生地について)
スーピマ綿と上質な米綿をブレンドし、ランダムなムラが出るよう紡績。赤味を抑えたインディゴ色を表現するため、ピュアインディゴに草木のタンニンをプラスして染色しています。
旧式力織機で縦糸を弱テンション設定にて織って、織り上がり風合いとハードな表情を残すため、特殊な防縮加工をしています。
(縫製について)
糸の中心部がポリエステルの丈夫な綿糸を2色使い分けて、20番ステッチと30番ステッチを中心に縫製しています。より強度を要求される脇やウエスト部分には太い8番ステッチを使い、ユニオンミシンを中心に本格的なステッチワークを駆使して縫製しています。
パッチポケットはポケット口の両端に隠しリベットによる補強と落としカンヌキを入れて、1枚ずつ1本針ミシンで丁寧に縫製されています。革パッチは厚手の鹿革に1枚ずつ焼印にてレーベルを入れています。ユニオン社製ミシンによる力強いヨークと尻ぐりの巻縫いはスピード感溢れる美しいステッチワークで縫製されています。

 

というわけで、こちらが定番中の定番モデルとなるレギュラーフィットのモデルです。
やはり501的なポジションを意識して、ボタンフライにするなど501をベースにはしていますが、テーパードをわずかに利かせ、少しすっきりめに仕上げています。
標準からやや細いくらいの太さで、いわゆる万能型のシルエットになっており、ジャストサイジングで着こなしをする人が安心して何にでも合わせてしまえるデニム、という感じだと思います。

 

すっきり感があるので野暮ったくならず、ジャケットと合わせられる品の好さがありますが、そのために股上をグイッと浅くしましたということも無く、グッドバランスです。
とにかく持っていれば年間通じて自然と出番が多くなるのではないでしょうか。

 

HAND ROOM – Regular fit 5 Pocket Jeans
col : Indigo
size : XS / S / M / L / XL
price : 26,400 (税込)

 

こちら、結果的にレギュラーフィットと遜色ない人気となりました、ワイドフィット。
レギュラーフィットの出発点が501であるのに対して、こちらは初めからファッション的なアプローチでつくられていて、僕としては普通に洒落たシルエットであるという評価です。
股上がそれなりに深く、といっても腰まわりは適度にコンパクトにしつつの、すとーんと落としたワイドストレート。ワイドといってもレギュラーに対してのワイドという意味合いで、バギーな印象までは無く、少し太めですねというくらいです。

 

ですから着こなしの際に、少しファッション的ニュアンスが強まります。太すぎない太いシルエットが心地好く、ペインターなどのワーク色の強いデニムとはまた違い、上品なニュアンスで着こなせるのが絶妙です。

 

HAND ROOM – Wide fit 5 Pocket Jeans
col : Indigo
size : S / M / L
price : 26,400 (税込)

 

わたくし個人的に、レギュラー、ワイド共に穿いています。以前ここでご紹介しましたが、FUJITO のビッグシルエットシャツとワイドフィットの取り合わせは、若い人だけでなく、僕のようなおじさん年代でも品よく、今っぽく着こなせるような気がしてお気に入りです。
ワイルド過ぎず、トレンディ過ぎず、しかししっかりエフォートレスな雰囲気で、実際にリラックスしたフィットで楽ちんです。

レギュラーフィットの方は、ある程度色落ちを意識して穿いていこうとは思っていますが、さすがにもう目くじらを立ててきれいな色落ちを目指すぞという気概はありません。普通に穿いていった結果、どんな表情が出てくるのか楽しみだなというくらいの向き合い方で、普通に穿いて、普通に洗って、けっこう穿いたな、どれどれ、みたいな感じになると思います。

そんなわけで、新しいシーズンでも引き続き、HAND ROOM のデニムをおすすめしていきたいと思います。まだのみなさんは、是非お試しになってみてください。
デニムを新調すると、意外なほどテンションが上がります!

 

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Fuzz
東京都新宿区新宿1-7-3
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2月6日(月) 定休日
2月13日(月) 定休日

HAVERSACK – Loose fit Band Collar Work Shirt.

HAVERSACK も新シーズンが立ち上がります。
新作シャンブレーシャツからスタートです。

 

Fuzz で HAVERSACK を展開して3シーズンが過ぎまして、この春夏で4シーズン目となります。僕の方もまだピントが合いきっていないところもありますが、それでもだんだんブランドに対する理解が深まってきて、みなさんにもゆっくりと浸透しているのではないでしょうか。

凝ったデザインや素材づかいの多いブランドで、分かりやすい言い方をすれば、ちょっと 『クセがある』 と言えると思いますが、だからこそ逆に分かりやすい、シンプルな面があります。それは、装いをして格好いいか、面白いか、という部分であり、ファッションそのものの原点のような部分で向き合っていきたい、いくべきブランドだと思います。
ディテールはデザインのためのディテールであり、デザインは着る人の 『格好いい』 のためのデザインです。ややもすると、背景のストーリーや部分的なディテールにばかりスポットライトを当てがちな、”おれたち界隈” のメンズファッションですが、やっぱり着こなしの楽しみを忘れてはいけません。
デザインやスタイルが凝っているからこそ、逆にシンプルに、純粋なマインドで、格好いい!着たい!を感じるかどうか、を気にして相対していただけたらと思います。

格好つけたいからお洒落するんだ、というのも忘れてはいけない要素であろうと思います。意外と歳がいって、ウォジサンになってからの方がそういうことを思います。

 

前置きが長くなって恐縮です。
そうはいっても、ものすごく奇抜なアイテムをピックアップするわけではありません。Fuzz でセレクトするのは、HAVERSACK の中ではさほど攻めたデザインではないものばかりだったりします。
今回のシャンブレーのバンドカラーシャツも、ほどよくデザインの力を感じさせてくれつつ、ベーシックアイテムとして長く着られるものであると思います。

 

Outline
ルーズフィットのバンドカラー、ワークシャツスタイルです。
オーバーサイジングのルーズシルエットに、前立てからつながるボックスプリーツの大きな胸ポケットが特徴。
ファブリックは 4.5oz ムラ糸シャンブレーを使用。縫製は環2本針巻き縫い仕様のワークシャツスタイルです。
着まわしの利く HAVERSACK流のシャンブレーシャツです。

 

たっぷりした生地のドレープによるモードっぽさ、素材や縫製に見られるワークっぽさ、相反するような要素を掛け合わせて、独特の新しいテイストを醸成しているように思います。

 

HAVERSACK – Loose fit Band Collar Work Shirt
col : Indigo
size : M / L
price : 19,800 (税込)

 

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1月30日(月) 定休日
2月6日(月) 定休日

Le Travailleur Gallice – Moleskin Work Jacket.

Le Travailleur Gallice、モールスキンのフレンチワークジャケットが入荷しました。

本来なら秋に届く分でしたが、春の分としてちょうどいいくらいのタイミングでしょうか。サイズが揃い、今回よりプライスが少々上昇しております。

 

いつものように、Fuzz オフィシャルの紹介文を再掲します。

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本場フランスのリアルなワークウェアメーカーが手掛けるワークジャケットです。
現在も普通の作業着をつくっているメーカーですが、このジャケットについては現行の作業着としてではなく、ヴィンテージのアーカイブから再現したファッションとしてのフレンチワークジャケットです。

へちま型のぺったりした襟は、古い年代のフレンチワークの象徴的なデザインです。クルーネックに後から襟を縫いつけたような感じで、これが独特の風体です。ガリスの一番の特徴と言っていいと思います。

生地はフレンチモールスキン。高密打ち込みによる生じる表面の光沢感が特徴で、きわめて頑丈、綿100の天然素材でも耐久性は抜群です。タフだからこそのワーカー向け生地ということでしょう。

着倒して着倒して、マイヴィンテージに育てる楽しさ。
“FRENCH WORK” のエッセンスを駆使した着こなしの楽しさ。

ただただ着るだけというのも立派なその人のスタイルですし、意外な取り合わせや凝り懲りに凝った着こなしで他と差をつけるのもまたその人のスタイルです。

何度もここで申し上げていますが、使い方や着こなしについて、正解か不正解かで怖れることはありません。しっかりと自分の感性を使って、こう着たら格好いいかな、という楽しみ方がしやすいのが、こういったワークやミリタリーの世界ではないかと思います。
そしてその結果として、自然と各々の個性が発揮されますので、同志というか、他の人の着こなしを見るのも面白く、またそれで影響を受けたりして楽しいのです。

是非是非、気軽に手を伸ばしてみてください。

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プライスの上昇については、それでもまだお得感を感じられるゾーンにはいると思います。これぞリアルワークウェアのファクトリーたる由縁です。

 

ネイビーの方ですが、実はブランドとしては2種類用意があり、Fuzz では “Ancien Bleu Fonce” という暗い方に絞っています。もう一つのネイビーは、もう少し明るく、パープル調の色味となっています。
また、ネイビーについては、生産ロットによって若干の色ブレが見られます(前回生産分と今回生産分とで微妙に色合いに違いがあるということ)。大きくは違わないので、特に写真で区別して見ていただくということも必要ないかなという程度です。

 

ネイビーの方は広く一般労働者に向けたもの、ブラックは鉄道関係の作業員に向けたものと聞いたことがあります。

 

171 cm、普段だいたいMサイズを着る人が、3を着ています。厳密には2がちょうどよく感じるのですが、僕の好みではこのくらいが調子よく感じます。

未洗いのカチカチの状態ですが、このフレンチモールスキンは超度詰めの生地なので、洗濯縮みはほとんど出ません。そして、それなりの期間、着て洗ってを経ないとなかなか柔らかくなりませんので、とにかく地道に羽織りましょう。ふとなじんできていることに気が付いた時、なんとも言えない満足感が得られるはずです。

 

Le Travailleur Gallice – Moleskin Work Jacket
col : Navy / Black
size : 1 / 2 / 3 / 4
price : 19,800 (税込)

 

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1月30日(月) 定休日
2月6日(月) 定休日

Another 20th Century – River Runs Jacket 90s.

Another 20th Century の新作春アウターが入荷しました。
Fuzz では初登場となりますが、ブランド定番のモデルであり、Another 20th Century らしさがとても表れているジャケットとなっております。

ちょっとややこしいですが、秋頃にこのコートタイプが店頭に並びましたが、先にこのジャケットのモデルがあってのコートタイプ、ということになり、今回のこのモデルについては、その定番ジャケットの進化型ということです。

 

Outline
ウェーディングジャケットをベースにしてデザインされたショート丈のジャケットです。
一体型のフーデッドに特徴的なフロントポケット、アウトドアジャケット特有の背面ポケットといったオリジナリティ溢れるデザイン・ディテールで構成され、アウトドアのテイストを盛り込んだタウンユースジャケットとして仕上げています。
シルエットは肩を落としたルーズフィットとなり、何よりも短めの着丈が大きな特徴となっています。
生地は軽量ながらしっかりした質感のナイロン地、一枚仕立てとなります。ハリコシのある質感で、遮風性、撥水性の高い生地となっています。

 

Hi Story
イギリスの森林委員会と環境省により発足された特別監視団体 RFO。支給された River Runs Jacket は厚手のニットの上でも着られるように身幅が大きく取られていました。
ただ冬時季、特に早朝は寒さがきついためジャケットの上からでも羽織れるコートが支給されるようになります。それが、主に監視任務外に着用されていた River Runs Over。
グローブを装着したままでも扱いやすいボタンと大きなポケットに風よけのチンストラップ。ゆったり目のシルエットに加え、裾のプリーツなど動きやすさにも定評がありました
※Hi Story はフィクションであり、登場する人物や団体名等はすべて架空のものです。

 

古い年代のフィッシングジャケットがベースになっているように思われます。
この独特な短丈のシルエット、一風変わったポケットのデザイン、そしてダブルジップやベンチレーションといった丁寧なつくりこみ、やはり普通ではないなという印象が先に立ちます。
しかしながら、奇をてらったデザインで勝負しているわけでないのは、不思議とすぐに分かっていただけると思います。それは、核になる部分にクラシックを据えているからであり、その薫りを消さない配慮をしながら遊びごころやオリジナルのニュアンスを加えて、着る楽しさ、着こなす楽しさを増大させるのが、このブランドのやり口なような気がします。

 

意外とハイテク感を感じさせるしっかりしたナイロン生地で、着ていて軽く、しかしきっちり風を遮る強さを感じさせてくれ、春秋に重宝するウエイト感となっています。

 

丈がしっかり短いと言う独特なバランスを生かして、やはりタックアウトしたシャツやカットソーなどと合わせることで、なんともいえない味のあるニュアンスが感じられる着こなしになるかと思います。一見、ん、あまりサイズの合っていないジャケット着てる?と思わせつつ、よく見るとどうしてか味わい深いな、という感じになるのではないでしょうか。

 

Another 20th Century – River Runs Jacket 90s
col : Mid Night
size : 2 / 3
price : 39,600 (税込)

 

大寒波襲来、本格的に寒いですが、新しいシーズンの新作紹介、少しずつ進めていきます。
ここでしっかり寒くなることで、よりいっそう春が待ち遠しくなるものです。

とにかく風邪などひかぬよう、お互い気を付けましょう!

 

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