Justo Gimeno – Reversible Soutien Collar Coat.

Justo Gimeno のリバーシブル・ステンカラーコートをご紹介します。
今季の秘密兵器、スペインから来たヨーロピアンクラシックなコートです。

 

● Justo Gimeno
1907年創業のスペインの老舗ファクトリーによるオリジナルブランド。EU圏のブランドからの請負生産とスペイン国内向けの自社レーベルを両立し、縫製や仕立ての良さが広く知れ渡っています。
レインコートやハンティングウェアの生産からはじまり、現在ではクラシックなジャケットやコートを中心に手掛け、特にブリティッシュ・トラッドの製品を得意にしています。

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請負では、Drake’s のクロージングの縫製を手がけているとかで、イギリスブランドからの仕事が多いそうです。クラシック、トラッド界隈のアイテム、特にそういう経緯からブリティッシュ・トラッドが得意というファクトリーです。
自社のレーベルとしてはスペイン国内でけっこう有名らしく、元々はスペイン発祥のテバジャケットで有名になったブランドということです。

このファクトリーに、お付き合いしているインポーターさんがリバーシブルコートの作成を依頼したという次第です。

 

直球ど真ん中の雰囲気ながら、でもしかしリバーシブルという仕様でスペシャルなコートが完成したわけですが、何がスペシャルかと言えば簡単な話です、ウールとコットンの両面づかい、この生地、カラーをわたくしの方で指定することができたのでした。
つまり、他所で売っていない、という単純な意味でのスペシャルです。

 

ウール面は何種類もある中で、クラシックなグレーのヘリンボーンツイードを選びました。さほど厚ぼったくない、だいたい標準的なヘリンボーンツイードです。
ツイード生地はいろいろな色柄があったのですが、多くがしっかり肉厚で、コットン面の生地と合わせるとなるとかなりのボリュームになってしまい、ウエイトの観点でずいぶん絞られ、最終的にこの生地を選びました。ウールのコートはあまり厚地で重くなると、日本では着られる期間が減ってしまいます。このあたりはヨーロッパとの気候の違いに注意が必要です。

そしてこのツイード地ならば、コットン面はベージュやオリーブよりもネイビーが合うということで、このような組み合わせとなりました。
定番中の定番、この手のアイテムは奇をてらう必要は無く、素直な直球がいいです。

 

コットン面はギャバジンかと思ったのですが、ツイル地でした。やはり裏面で着ることを考えると、ギャバジンだと着用感が硬く、柔らかさが必要なのでしょう。
とは言え薄い裏地生地ではないため、ツイード面で着る時に、ちょうどいい腰ができるのがいい感じです。これは両面で着られるというメリットと同じくらいの意義を感じます。

 

昔ながらの素朴なシルエットで、裾の広がりは最低限です。部分的な絞り込みも無く、自然にまかせたゆったり感は、クラシックなブリティッシュ・トラッド然としていてある種の威厳があります。イタリア的スマート、フレンチ的エレガント、アメトラ的ファッショナブル、、いろいろなテイストがありますが、イギリス的ガツン、というような印象です。出所はスペインではありますが。

 

オールドファッション的なバランスなのかもしれませんが、かつてより自然に受け入れられ、これが格好いいと思うのは、時代のせいか、自分が年齢を重ねたせいか。
計算され尽くした現代ファッションの今のバランスとは違い、昔からずっとあるバランスの自然さというものを感じます。

 

男のロマンといったような要素がありつつも、我々現代人は冷静にそろばんをはじきます。
ある程度のステータスのあるブランドの、同じようなアイテムのプライスを見てため息をつくことがあると思いますが、同じ水準の仕立てで、と比べると、このコートが現実的なプライスであることが分かっていただけると思います。仕立てとファブリックの水準、ブリティッシュを縫っているヨーロッパの工場から来ている、と考えると、少なくともこれくらいはするはずだよな、というような想像はできてしまうと思います。アイテムとしてはロマンがありますが、プライスにロマン代が乗っていないということです。だいたいがロマン代がとんでもないわけですから。

 

『男たるもの、、』 という観点で、この手のコートを持っていたいという感覚もあるでしょうし、単純にデイリーで着る合わせやすいコートと見る感覚もあるでしょう。
いろいろ言いましたが、モノとしては、非常にシンプルで堅実、流行り廃りのない世界の魅力的なアイテムです。クラシックなアイテムなればこその芯の強さ、懐の深さがありますので、いろいろなシーンでしっかり使えることと思います。

 

Justo Gimeno – Reversible Soutien Collar Coat
col : Grey/Navy
size : 46 / 48 / 50
price : 88,000 (+tax)

 

James Lock – Muirfield.

James Lock のキャスケット、Muirfield が入荷しました。

昨年が発注できなかったため、秋冬商品の在庫がほとんど無い状態が続き、待望の、という感じです。2年ぶりの入荷は、ツイードを3種類、ローデンクロスを3色、という内容です。

 

●James Lock
Lock & Co. HATTERS. として 1676年、ロンドンのセント・ジェームス通りにて創業。 300年以上の歴史をもつ世界最古の帽子専門メーカーです。
英国王室御用達のロイヤル・ワラントを授かる由緒正しいメーカーであり、長年にわたって変わらぬ職人気質の姿勢を貫いてます。
古くは 元英国首相チャーチル、ネルソン提督、ウィンザー公、チャップリンなど、そうそうたる顔ぶれを顧客にもち、現在もイギリスを代表するブランドとして圧倒的な知名度を誇ります。

 

イギリスの冬アイテムの定番、ウールツイード。本場英国クラシックの雰囲気を一番強く感じさせてくれるのではないでしょうか。
単純な色違いではなく、それぞれ生地そのものが違うので、厚さや風合いが異なります。

 

ベージュ系のヘリンボーンツイード。ウィンドーペンのチェックが入り、渋いです。

 

これだけ Harris Tweed の生地になります、これもヘリンボーン。細かいミックス調の色合いで、全体としては渋いトーンです。けっこう厚地です。

 

織目は見えにくいのですが、おそらくこれもヘリンボーンで、色味がブルー系です。意外と Fuzz では無かったカラーでした。

 

James Lock – Muirfield *Wool Tweed
col : Beige / Greige / Navy
size : 58cm / 59cm / 60cm
price : 19,000 (+tax)

 

前回入荷時に好評でした、ローデンクロス。好評を受けて、ブラック、チャコール、ブラウン、3色展開としました。

 

オーストリア・チロリアン地方が発祥の 『ローデンクロス』 というウール生地。アルパカ混で毛足が長く、独特で美しい表層が特徴です。もともと当地の伝統的なコートなどに用いられる生地ということで、毛足の長さは保温性はもちろん、撥水のためでもあるようです。

 

ブラック。

 

チャコール。

 

微妙なブラウン系で、『チャコールブラウン』 という表記にしました。

James Lock – Muirfield *Loden Cloth
col : Black / Charcoal / Charcoal Brown
size : 58cm / 59cm / 60cm
price : 19,000 (+tax)

 

Information.

2020年秋冬・通販キャンペーン

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こんにちは、Fuzz の松崎です。
入荷続々、秋冬のトップシーズンに入って以降、順調に盛り上がっていたところでしたが、11月に入ってちょっと不穏な空気が流れ出しました。現状、店頭ではそれなりに忙しくはしているのですが、Fuzzの11月は1番の繁忙期、この時期はできるだけ活発になっていただきたいところです。
特に通販の方が少し静かなので、ここからクリスマスまで、ささやかながらサービスを実施させていただくことにしました。まだ秋冬新作の入荷は続きますが、ここで早めの景気対策です。
是非、テンションの上がる秋冬のお買い物を!

 

John Tulloch – Knoll Crew Neck Pullover.

John Tulloch の新作ニットが入荷しました。
スコットランドのシェットランドセーターが有名のジョン・タロックですが、今回の品はイングランド生産でピュアラムズウール、適度なデザインが入ってという珍しいものです。

 

クルーネックでゆったりシルエット、裾サイドにスリット、という変型版。あるインポーターさんが今の流れを汲んでオーダーを入れたものということで、これはと思い乗っかりました。
スコットランド製でなくイングランド製というのは、単にあちらの都合です。大きなニットメーカーなので、スコットランドにもイングランドにも工場があるというだけの話でしょう。

 

薄からず厚からず、中厚地のミドルゲージニット。見た目、質感共にシェットランドウールに近いものがあると思いますが、ラムという記載になっています。
シームレス、いわゆる丸胴のホールガーメントのニットは健在です。

 

クラシックなイギリス系ニットの顔を持ちながら、ちょっと気が利いているというセーターです。ピタッと着るベーシックなセーターに飽きたという人は、試してみる価値があると思います。
流行のビッグシルエットやオーバーサイズというわけではなく、”ゆるり感” を入れたというくらいなので、まったくクセは無く、気持ちよく着られると思います。

 

John Tulloch – Knoll Crew Neck Pullover
col : Pebble / Cossack
size : S / M / L
price : 13,600 (+tax)