Universal Works. – Jackets.

お待たせしました、Universal Works. ようやく新シーズン開幕です。
コーデュロイの Bakers Jacket、新型のミリタリージャケット、新作ジャケット2型をご紹介します。

 

Universal Works と直接やりとりすることになって数シーズン経ちますが、毎度小さなトラブルがあり、なかなか苦労させられます。加えてやはり輸送の遅延もあり、届くまではヤキモキしているのですが、とにかく今季も無事届いてホッとしています。

今シーズンの Universal Works、空輸遅延のリスクを考えて、晩秋~冬寄りのセレクトになっていますが、いつも通り、Universal Works. らしいアイテムをセレクトしています。
相変わらずイギリス国内、フランス、アメリカで好調らしいですが、日本ではなかなか実物を見られない環境になっていますので、Fuzz が貴重な場になっているという使命感に燃えています。いや、嘘です。使命感はありませんが、12年か13年か、長い付き合いをしているので大切なブランドであることは間違いありません。
ということで、今シーズンも是非注目してみてください。

 

ブランドのコアアイテムとしての位置付け、定番のカバーオール型ジャケット、Bakers Jacket。
毎シーズン、いろいろな生地で展開されていますが、今季はコーデュロイでいい色目を見つけました。
ダークブラウンと言ってしまっていいとは思いますが、ちょっと茶色の赤味が弱く、チャコールグレーとダークブラウンを混ぜたような色合いです。

 

Outline
ブランド発足からつづく展開されているフラッグシップモデル “Baker Jacket” は、スマートなカバーオール型ジャケットです。
豊富なポケットでワークジャケットの機能性を備えつつ、すっきりとジャストサイジングのシルエットで、タウンユースカジュアルのジャケットとして仕立てています。
生地はソフトな質感のコーデュロイ。ふんわりと柔らかく仕上がるフィニッシュを施した上質なファブリックとなっています。
胴裏、袖裏の付いた二重仕立てです。
さまざまなスタイリングに適応する、ユーティリティタイプのジャケットです。

このモデルのアイコンになっている飾りのボタンホール。2番目と3番目の間にあります。

生地はちょうど昨日ご紹介した comm.arch. のコーデュロイと同じ系統で、腰のあるずっしりしたコーデュロイではなく、地厚はしっかりでも質感はふんわりソフトというものです。そういう仕上げをしているとのことで、ゴワゴワしたものではなく着やすい生地です。

 

総裏地で、裏にもポケットが2か所にあって、しっかり丁寧なつくりです。ポケットの多さはワークジャケットならではの実用性の高い部分ですが、シルエットはファッションアイテム的なきちんと感のあるスマート型です。

 

カバーオール型で、すっきりしたシルエットのカジュアルジャケット。こういったバランスで、こういったポジションで、というのは、やはり国内ブランドとは考え方が違っていて、ヨーロッパのブランドならではの感じがします。
あくまでも “ファッションアイテム” であることが自然であり、モチーフを誇大再現することなく、総合力で勝負している感じがします。

 

Universal Works – Bakers Jacket *Cord
col : Licorice
size : S / M / L
price : 37,400 (税込)

 

こちらは今季の新型モデルとなる Peacenik Jacket。
このタイプのミリタリージャケットモチーフは今までありませんでした。

 

Outline
リップストップ生地のミリタリージャケットモデル。
NATOのフィールドジャケットをモチーフに、Universal Works のアレンジを加えています。
特徴的な大きめのポケットがフロントに4つ、バックに1つ、計5つ備わり、ウエスト、裾のコードやダブルジップなど、細やかなディテールが随所に見られる手の込んだつくりとなっています。
生地はずっしり感のあるしっかりしたコットンリップストップです。仕上げにハードウォッシュの加工をかけて、全体にフェード感を出し、生地も柔らかくなっています。
シルエットは Universal Works の通常よりは少し大ぶりに設定していますが、極端なオーバーサイズではござません。適度なざっくり感が出る程度のサイジングとなっています。

 

全体的にずしっとしっかり感があるジャケットで、つまりはこのコットンリップストップの生地のウエイトが見た目より実際の方があるということでしょう。軽いと思ったら、案外重いね、という感じ。

ディテールもずいぶん細かく、しっかりつくってあります。
ユニバーサル・ワークスは、十数年前のブランド発足の頃からインド生産をしていますが、このモデルがインド生産と聞くと、もしかして、ホークウッドがつくった?と勘ぐってしまいたくなります。

 

こちらもポケットがしっかりあって、バッグを持ち歩きたくない派には嬉しいポイントになるでしょう。
シルエットは逆にざっくり系で、少し大ぶりなバランスで仕上げています。こちらは男っぽく無造作に羽織るイメージでつくられたのでしょうか。

 

Universal Works – Peacenik Jacket *Heavy Ripstop
col : Black
size : Black
price : 36,300 (税込)

 

バリバリのミリタリーモチーフのジャケットのネーミングが “Peacenik Jacket”。以前もどこかで話しましたが、ファショニスタの反戦表明は、ミリタリーウェアをストリートでお洒落に着こなすことでございます。

 

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comm. arch. – Diagonol Cord. Washed Trousers.

comm. arch. の新作パンツが入荷しました。

ようやく comm. arch. の秋の新作第一弾となりますが、今季の comm. arch. は少し厚め、重めのアイテムのセレクトが多いため、出だしが少し遅くなりました。
今回は新作コーデュロイパンツをご紹介します。

 

Outline
斜め畝のコーデュロイパンツです。
comm. arch. の秋冬の定番素材となる光沢感のあるインド綿によるコーデュロイ生地を使用。生地を長時間、何度も精練することで、素材の芯からほぐれ、柔らかな質感に仕上げられています。
斜め畝だけでなく、このソフトな生地感とふっくらとした表面起毛が大きな特徴となっています。
フロントに持出の付いたトラウザー型デザインですが、ドローコードとバックギャザーによるベルトレスのイージーパンツとなります。
シルエットはゆったりリラックスフィットとなり、ヒップ、ワタリ部分に充分なゆとりをとり、裾に向かってテーパードを利かせています。太すぎないセミワイドシルエットで、穿き感はストレスフリーです。

なんとなくレトロな雰囲気ともとれる斜め畝のコーデュロイ。70年代頃の感じでしょうか。
素材の良さからくる起毛感と光沢がありますので、ベルベットと言っても差し支えない気がします。

ソフトな生地感と書きましたが、これはよく見かけるヘビーで腰のある厚地のコーデュロイとは質感が異なるという意味で、厚みはしっかりあるのですが、腰がなく柔らかいのが特徴的なのです。

ややもするとドレスライクなファブリックですが、イージートラウザーで、カジュアル仕様の仕上げとなっています。
いつも言っていますが、穿き感が楽ちんなのに、ルックスは上品というのが comm. arch. のパンツの魅力です。それはシルエットの妙とファブリックの品の好さとの合わせ技であり、カジュアルに、多少ラフに、コーディネイトしても、品好くまとまり、かつ身体的にストレスなく穿いていられるというものです。

 

シルエットは少し太いというくらい。最近はどこまでを普通というのか、どこからを太いというのか、ちょっと難しくなっていますが、太めのパンツに分類されるのは確かだと思います。ですが、ガツンと太いわけではありません。
ほどよいリラックス感が表現されたシルエットで、トップスがオーバーサイジングでも、ジャストサイジングでも、どちらでも対応できるバランスなので、そういう部分でも勝手の好いパンツです。

 

comm. arch. – Diagonol Cord. Washed Trousers
col : Blue Forest / Blackout
size : 2 / 3 / 4
price : 25,300 (税込)

 

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HAVERSACK – Shirt, Jacket.

HAVERSACK より新作のシャツと Attire のジャケットが入荷しました。
デザインの楽しさ、着飾る楽しさを味わえるのが HAVERSACK です。

 

ハイネック型の襟が特徴の、ロングシャツ。Attire ラインということもあって、トラッドの気配を感じつつ、、とても独特。

 

Outline
ハイネックカラー、ラグランスリーブのオーバーサイズシャツ。
やや大ぶりなハイネックカラー、ゆったりルーズフィットにロング丈、サイドスリット入り、背面はセンターインプリーツ。腋下にマチを付けることで、腕の大きい動きに身頃が引っ張られず、腕の可動域と美観を確保しています。
ハイカウントのコットンブロード、ロイヤルブルーのロンドンストライプ。トラッドなファブリックとなります。
独特のデザイン、シルエットにトラディショナルなファブリック。コーディネイトにしっかりニュアンスをつけられるシャツです。

 

特徴的なディテールが数多くありますが、ベースのところにトラッドがあるせいで、浮かれた感じがしないからさすがです。
意外と落ち着いて着られるロングシャツ、オーバーサイジングシャツ、という見方もできるかもしれません。

 

HAVERSACK ではジャケットにも多くみられるディテールですが、腋下にガゼットを入れています。これは単純なデザインというだけでなく、腕を上げた際に、袖が身頃を広げるのを最低限にする意図もあります。
動きやすさを確保というよりは、美しさを確保という方から考えられた、LOOKS を重んじるコレクションブランドならではのものであるような気がします。

 

HAVERSACK Attire – High Neck Oversized Raglan Shirt
col : Blue Stripe
size : S / M / L
price : 22,000 (税込)

 

ジャケットはモールスキンでノーカラー。やはり HAVERSACK らしい一着です。

Outline
コットンモールスキンのノーカラージャケット。
フレンチワークジャケットをベースに HAVERSACK流アレンジ。HAVERSACK ならではの独特なバランスのショート丈ジャケットに仕上げています。
シルエットは肩をわずかに落としたルーズフィット。アームにボリュームを持たせて円やかなシルエットにしていることが特徴です。
ファブリックは、しっかり詰まった織りのコットンモールスキンです。フレンチモールスキンのような腰のある生地ですが、フレンチモールスキンよりも表面に繊細な起毛感が見られます。
上質なモールスキン生地ならではの、上品なブラウンカラーとなっており、ファブリックが全体をよりシックな雰囲気にしています。

 

よくよく見ればなるほどですが、出発点がフレンチワークのジャケットです。HAVERSACK がアレンジを加えると、こうなります、さすがでしょ? というふうに見えます。

HAVERSACK のルックにおける、ひとつの定番的なシルエットバランスに、こういった短丈のジャケットでウエストの位置を高めにとって、少しボリューム感のあるテーパードシルエットと合わせるというものがあるように思います。
このバランスは世間一般ではそうそうない感覚ですから、やってみると、とても新鮮です。服好きは 『新鮮』 には弱いというか、大きな価値を置いていますので、おお!となるのだと思います

この短めのアウターに、先ほどのロング丈のシャツのように、インにはかえって長いものを入れて、さらにメリハリや奥行きを加えてという着こなしも、実に HAVERSACK 的です。
一発勝負のデザインものということではなく、コーディネイトの幅は広いような気がしますので、いろいろと試していただきたいです。

 

HAVERSACK – No Collar Moleskin Work Jacket
col : Brown
size : M / L
price : 35,200 (税込)

 

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Walsh.

今シーズンより新規取り扱いスタートとなります、Walsh をご紹介します。
イギリスの本格派スニーカーブランドです。

 

●Walsh
1945年、Norman Walsh 氏はわずか14歳で学校を離れ、父の後を追いシューズビジネスを目指します。
ボルトン市のフォスターブロスフットウェアで修行を重ね、マスタークラフトマンに就任。フォスターブロスフットウェアの創立者であるフォスター氏はReebokの創立者ジョー・フォスターとジェフ・フォスターの祖父でもありました。
Walsh の技術はフォスター氏に認められ、顧客であるプロアスリート専属のクラフトマンとして活躍。1948年には英国のオリンピックチームのシューズを製造、世界中で名前を知られるようになりました。
1961年にNorman Walsh Footwear を設立。
60年代を通してWalsh 氏は幅広い範囲のスポーツシューズを製造しました。陸上、ロードランニング、ラグビー、フットボール、クリケット、すべて手作業によって個々の顧客の要望を形にして行きました。
中でもフェルランニングシューズは、ソフトで柔軟なアッパー素材に硬く丈夫なソールを組み合わせて作られ、1981年英国登山家のクリス・ボニングトンがコングール山(中国)初登頂の際に着用しました。
PB Trainer は現在もベストセラーのフェルランニングシューズとして英国のフェルランナー達に愛用されています。
Norman Walsh Footwear は英国でデザイン、生産されている、国を代表するスポーツシューズブランドです。現在カジュアルコレクションも世界各国の敬意あるブティックで取り扱われています。

 

イギリスはボルトン発、純血のイギリスブランド、Walsh。現在ではさほどの規模ではないようですが、だからこそ、ボルトンでの自社生産を続けることができていると聞いています。
アスリート向けのスポーツブランドとしてスタートしていますが、現在はカジュアルスニーカーとしてのラインナップが主力となり、ストリートで映えるスニーカーを展開しています。

 

Walsh は、adidas や puma のように世界的なビッグブランドに発展していくという歴史を辿らなかったので、いい意味でローカルな性質が残ったメーカーです。ですから、かなりの程度、プロダクトにイギリスのストリートの雰囲気が反映されているはずで、ローカルなインポートアイテムならではの、ひと味違ったテイストが持ち込まれることを期待しています。

 

もう何年も前から、Fuzz で扱いをしたいと思っていたのですが、今季、縁があってようやく実現の運びとなりました。
イギリスのメーカーによるイギリスメイドのスニーカーですので、なかなかしっかりしたプライスにはなってしまいますが、製品を見ると整合性はしっかりとれていると思います。かえって少々値が張るとしても、マスプロダクションの気配の無い方が、そして、イギリス的職人魂によって生み出されていると思えた方が、我々のような層にはありがたいと感じられる気がします。

ということで、前置きが長くなりましたが、今回はまず1モデル、入荷してきましたのでご紹介します。今季は3モデル発注しているのですが、残りの2モデルはけっこう後になってしまうということです。

 

Outline
80年代に開発された同社のロードレース用シューズをベースに、上質なスエードレザー、スムースレザーを使用しています。
深いグリーンカラーとブラウンカラーのコンビネーションは深い落ち着きがあり、高級感のある素材感と相まって、スニーカーシューズらしからぬ威厳を感じさせます。
アウトソールのグリップ、インソールのクッション性も抜かりなく、しっかりしたつくりとなっています。
ヨーロッパのシューズらしく、細身でスマートなフォルムとなります。

 

一見してグッときてしまうこの配色。既に見てそうですが、意外と見たことが無い気がします。
レザーの質感も申し分なく、色合いと相まって重厚感、高級感があり、なにか高貴な感じさえするではありませんか。

 

典型的なヨーロッパのシューズのスタイルで、やはり細身です。と言っても極端なものではなく、NOVESTA などと同じ水準と思っていただければ大丈夫です。

細身の足型の人は、表記通りで判断していただき、ワイドな足型の人は、サイズアップも充分ありうる感じです。例えば、僕はワイドフットなのですが、革靴UKサイズではほとんど7を選ぶところ、このシューズでは8を選びます。爪先に少しゆとりが生まれますが、7では完全にきつくて無理です。穿けるけど窮屈、という感じ。同じように、NOVESTA でも革靴なら41であるところ、42を穿いていて、爪先にちょっと余り有り、という感じです。

 

今季は HAND ROOM のデニムと、Walsh のこのスニーカーの組み合わせを推したいですね。ヨーロッパ的優等生なテイストといいますか、奇をてらわない本格派といいますか、そういったスタイルは Fuzz には昔からあるもので、今後も脈々と続けていきたいと思っています。

 

Walsh – Horwich SU
col : Verdant
size : UK 7 / UK 8 / UK 9
price : 37,400 (税込)

 

おそらくですが、Walsh の支持層というのは、スニーカーにスポーティなカジュアルを求める層ではないところだと思っています。スポーツシューズがルーツのブランドなのに矛盾しているのですが、どちらかというと、大きい意味での “スタイル” を大切にしている層に響くシューズではないかと思えます。
心当たりのあるみなさん、是非お手に取ってじっくりと見てみてください。

 

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Fuzz
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三栄ビル4F
13:00–21:00 (平日・土) / 13:00–20:00 (日・祝)
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