Thousand Mile – Wave Cardigan.

Thousand Mile のユーティリティ・アイテムが入荷しました。
あらゆるシーンで便利に使いまわすことを想定されたカーディガンです。

 

Thousand Mile の、いわば 『ユーティリティ・シリーズ』 と言ってもいいと思うのですが、このシリーズに共通するストレッチの化繊生地が使われています。
薄地ではありますが、わりあいしっかりしていて、何より伸縮性のあることが特徴です。半袖のシャツやカットソーの上からでも羽織りやすいように、これにメッシュの裏地が付いて、二重の仕様になっています。二重でも伸縮性は確保されていて、動きやすい、アクティブ対応なウェアであることも大きな特徴と言えるでしょう。

 

フロントはスナップボタン、しっかりしたマチ付きフラップ付きのポケットが付いています。ポケットは横からも手を入れられる二重構造で、さらに左のみ、おまけのミニポケットも付きます。

こうしっかりしたポケットが付いていると、カーディガンというよりもカラーレスのジャケットという解釈もできてしまいそうです。ジャージー(編み地)でなく布帛(織り地)なのですから尚更です。

 

シルエットはスタンダード。タイトでもなく、ルーズやオーバーサイズでもなく。

 

メッシュの裏地は袖までの総裏。

いろいろな活用シーンが浮かぶと思うのですが、具体的に自分ならこういう時に役立ちそう、というのが見えるとすごくいいですね。

思い浮かぶのは、まずアウトドアシーン。着たり脱いだりしやすいスナップで襟なしの羽織りなので、重宝すると思います。動きやすく、しっかり使えるポケットはそのためでしょうか。

もちろん、普通の外出用としても、さっと軽くいけるフットワークの良さがあり、丸めてバッグに詰め込んで、念のための羽織りとしてもいいでしょう。

それから、今流行りの売り文句で言えば、在宅ワークの時に、、、などといった感じでしょうか。
ファッションとして捉えるも良し、ツールとして捉えるも良し、とにかく、役立ちそうな雰囲気が伝わってくるではありませんか。

 

Thousand Mile ? Wave Cardigan
col : Charcoal / Navy
size : S / M / L
price : 11,000 (+tax)

 

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テレビ番組の告知です。
年明けすぐくらいにここでお伝えした、現代美術家・松山智一さんの特集が今週の日曜美術館で放送されます。この間とは別の番組ではありますが、内容はかなり近いと思いますので、そういえば見逃したな、という人は是非。

アーティストの松山氏も、番組制作の内田氏も、まさに僕と同年代ということもあり、この前の番組は興味深く拝見し、楽しませてもらいました。
おぉ~、アーティストって、こういう風に作品つくってるんだ。というところから、最後は 『成功』 の現場に立ち会ってしまったかのような感覚を共有させてもらった気がします。
今、この時代ならではのドキュメンタリーだよなぁ、というのも強く印象に残りました。

 

NHK Eテレ1 日曜美術館
『クラスター2020~NY 美術家 松山智一の戦い~』
2月21日 9:00 am ? 9:45 am

「俺にピカソのような才能はない」。松山智一は20代で渡米後、日本人中心の勤勉なチームを作り、アートの最前線を駆け上がってきた。2020年は、新宿駅前と明治神宮での大きなプロジェクトを控え、凱旋帰国の年のはずだった。だが滞在中、新型ウイルスの拡大とともに、多数のプロジェクトが中断。自分のチームも、崩壊の危機に陥ってしまう。コロナ禍でのアーティスト人生をかけた、激動の300日に密着した。

 

Justo Gimeno – Reversible Soutien Collar Coat.

Justo Gimeno のリバーシブル・ステンカラーコートをご紹介します。
今季の秘密兵器、スペインから来たヨーロピアンクラシックなコートです。

 

● Justo Gimeno
1907年創業のスペインの老舗ファクトリーによるオリジナルブランド。EU圏のブランドからの請負生産とスペイン国内向けの自社レーベルを両立し、縫製や仕立ての良さが広く知れ渡っています。
レインコートやハンティングウェアの生産からはじまり、現在ではクラシックなジャケットやコートを中心に手掛け、特にブリティッシュ・トラッドの製品を得意にしています。

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請負では、Drake’s のクロージングの縫製を手がけているとかで、イギリスブランドからの仕事が多いそうです。クラシック、トラッド界隈のアイテム、特にそういう経緯からブリティッシュ・トラッドが得意というファクトリーです。
自社のレーベルとしてはスペイン国内でけっこう有名らしく、元々はスペイン発祥のテバジャケットで有名になったブランドということです。

このファクトリーに、お付き合いしているインポーターさんがリバーシブルコートの作成を依頼したという次第です。

 

直球ど真ん中の雰囲気ながら、でもしかしリバーシブルという仕様でスペシャルなコートが完成したわけですが、何がスペシャルかと言えば簡単な話です、ウールとコットンの両面づかい、この生地、カラーをわたくしの方で指定することができたのでした。
つまり、他所で売っていない、という単純な意味でのスペシャルです。

 

ウール面は何種類もある中で、クラシックなグレーのヘリンボーンツイードを選びました。さほど厚ぼったくない、だいたい標準的なヘリンボーンツイードです。
ツイード生地はいろいろな色柄があったのですが、多くがしっかり肉厚で、コットン面の生地と合わせるとなるとかなりのボリュームになってしまい、ウエイトの観点でずいぶん絞られ、最終的にこの生地を選びました。ウールのコートはあまり厚地で重くなると、日本では着られる期間が減ってしまいます。このあたりはヨーロッパとの気候の違いに注意が必要です。

そしてこのツイード地ならば、コットン面はベージュやオリーブよりもネイビーが合うということで、このような組み合わせとなりました。
定番中の定番、この手のアイテムは奇をてらう必要は無く、素直な直球がいいです。

 

コットン面はギャバジンかと思ったのですが、ツイル地でした。やはり裏面で着ることを考えると、ギャバジンだと着用感が硬く、柔らかさが必要なのでしょう。
とは言え薄い裏地生地ではないため、ツイード面で着る時に、ちょうどいい腰ができるのがいい感じです。これは両面で着られるというメリットと同じくらいの意義を感じます。

 

昔ながらの素朴なシルエットで、裾の広がりは最低限です。部分的な絞り込みも無く、自然にまかせたゆったり感は、クラシックなブリティッシュ・トラッド然としていてある種の威厳があります。イタリア的スマート、フレンチ的エレガント、アメトラ的ファッショナブル、、いろいろなテイストがありますが、イギリス的ガツン、というような印象です。出所はスペインではありますが。

 

オールドファッション的なバランスなのかもしれませんが、かつてより自然に受け入れられ、これが格好いいと思うのは、時代のせいか、自分が年齢を重ねたせいか。
計算され尽くした現代ファッションの今のバランスとは違い、昔からずっとあるバランスの自然さというものを感じます。

 

男のロマンといったような要素がありつつも、我々現代人は冷静にそろばんをはじきます。
ある程度のステータスのあるブランドの、同じようなアイテムのプライスを見てため息をつくことがあると思いますが、同じ水準の仕立てで、と比べると、このコートが現実的なプライスであることが分かっていただけると思います。仕立てとファブリックの水準、ブリティッシュを縫っているヨーロッパの工場から来ている、と考えると、少なくともこれくらいはするはずだよな、というような想像はできてしまうと思います。アイテムとしてはロマンがありますが、プライスにロマン代が乗っていないということです。だいたいがロマン代がとんでもないわけですから。

 

『男たるもの、、』 という観点で、この手のコートを持っていたいという感覚もあるでしょうし、単純にデイリーで着る合わせやすいコートと見る感覚もあるでしょう。
いろいろ言いましたが、モノとしては、非常にシンプルで堅実、流行り廃りのない世界の魅力的なアイテムです。クラシックなアイテムなればこその芯の強さ、懐の深さがありますので、いろいろなシーンでしっかり使えることと思います。

 

Justo Gimeno – Reversible Soutien Collar Coat
col : Grey/Navy
size : 46 / 48 / 50
price : 88,000 (+tax)

 

New Arrivals.

BRENA の新作です。
昨年も展開がありました、ミリタリーのパーカコート(モッズコート)タイプの “MODS” が仕様変更をして登場です。今季はバックサテンの生地が使われています。

 

ガサッとオーバーに羽織るミリタリー調フーデッドのコートです。
昨年はナイロンタフタでしたが、今季はコットンのバックサテン生地です。これは定番パンツの coq で使われているものと同じなのですが、地厚、ウエイトしっかりの、タフなファブリックとなります。

 

仕様変更というのはシルエットです。着丈を長くして、よりモッズコート的になっています。

ディテールとしては、裏地がついて総二重、フードがボタンで付け外しができて、表側ポケットはフラップが付き、裏側に内ポケット有り、という感じ。とにかく質感としてもずっしりでしっかり、裏付き、内ポケット付きといった細かいところも堅実なつくりとなっていて安心です。

シルエットはボリュームがあるにはありますが、行き過ぎないようなバランスで整えられています。BRENA 的解釈により、本格感と安心感がベストのバランスでミックスされているように思います。

 

独特なニュアンスが自然と出てくるミリタリーパーカですが、だからこそなのか、意外とスタイル層を問わずに広く親しまれています。
実は実用性の高いコートアイテムと言えると思いますので、是非トライしてみてください。

 

BRENA – MODS
col : Olive
size : 44 / 46 / 48
price : 38,000 (+tax)

 

FUJITO からはフリースのジップアップジャケット。
あえてシンプルなデザインで、着る人に多くを委ねているような、不思議な魅力のあるジャケットです。

 

裾がラウンドカットということもあってか、実際に着ると驚くほど軽いということもあってか、感覚としてはシャツジャケットに近いです。非常に軽量で、厚手の、シャツジャケット。ふわっと、さらっと、どんな格好にも羽織ってOKな懐の深さを感じます。

シルエットはややゆったりで、オーバーサイズ気味。さりげなく気を遣ってくれていますので、今の感覚で着やすくもなっています。
アウターとして、ミッドレイヤーとして、いろいろな使い方で楽しんでいただきたいジャケットです。

 

FUJITO – Zip Blouson
col : Brown
size : 1 / 2 / 3
price : 32,000 (+tax)

 

4年ぶり2度目の出場、イギリスの Keela の 定番モデル、Kintyre Jacket です。

完売してそれなりに時間が経ち、特にお客さんから声が挙がったわけではありませんが、相変わらず個人的おすすめアイテムということは変わらず、使命感を持ちましてご用意した次第です。

 

正確にはスコットランドのアウトドアウェアメーカーです。インターナショナルな感じがせずに、警察や軍などにプロダクトを供給し、ファブリックの自社開発などもしている、というローカルな本格派。そういったバックボーンからして好きです。

 

透湿、撥水生地、遮風性高し、の “RAIN LIFE 5000” という生地らしいですが、しっかりした厚みがあります。

襟にフードが内蔵され、ポケットも多く、背中にメッシュの裏地が付き、機能性も素晴らしいです。ファッションアイテムではなく、アウトドアアイテムとなりますので、格好つけていない、素朴さというか無垢な雰囲気があります。リアルな非ファッションアイテムなので当たり前ではありますが、そのニュアンスがどこから来ているかというのが重要で、スコットランドの東側の海岸から来ているというところに、勝手にロマンを感じて、悦に入るというシステムとなっております。

 

“オーバー” のジャケットなので、身幅もアームホールも無造作でゆったりしています。何かのジャケットを着た上からいってしまえるところが魅力です。
シェルが薄地のシャカシャカでなく、厚みのあるしっかりしたものなので、インにどれだけ着るかで広い期間にわたって使っていけますし、実際のアウトドアシーンなど、タフな場面でのアウターとしても頼りになります。

 

4年前、飛ぶように売れた、ということではまったく無かったですが、わたくしを含め、購入者の満足度はかなり高かったのは事実です。
シンプルなアイテムではありますが、実は好き嫌いがはっきりしているアイテムで、全方向型のおすすめではありません。ですが、アンテナが震えた人には是非ともチェックをおすすめしたい、インポートアイテムならではの趣のあるジャケットです。

 

Keela – Kintyre Jacket
col : Black / Navy
size : XS / S / M
price : 21,000 (+tax)

 

New Arrivals.

Universal Works の新作ジャケットが入荷しました。
ブランドを代表するモデル Bakers Jacket、素晴らしいファブリックを載せてやってきました。

 

カバーオール型のカジュアルなジャケットですが、あまりワークワークしておらず、スマートに、かつほどよくラフな感じで着ていただける絶妙なバランスです。
こういうかたちでこういうバランスで、そしてそこへ気の利いたファブリックを使う、といったこういうアイテムは、日本ではあまり見かけない、いかにもヨーロッパらしい感覚のアイテムだと思います。

 

飾りのボタンホールやポケットの付き方に Universal Works のデザインを感じます。
実際にポケットは使いますから、実用性も高いです。

 

綾目の立ったツイル生地に弱いという僕の個人的な趣向が影響していますが、素晴らしいファブリックだと判断してのセレクトです。
ズシッとどっしり感のある、厚地のコットンツイルです。特別なガーメントダイ(製品染め)で仕上げられているということで、既に表面に風合いが出ています。コットン素材ですから、着古してアタッて褪せてとエイジングを楽しんでいただけると思います。

 

しっかりしたウエイト感なので、ミドルゲージのニットの上から羽織ってもチグハグにはなりません。そうなると、冬のかなり深いところまで使っていけるはずです。

 

Universal Works – Bakers Jacket *Trio Twill
col : Taupe / Black
size : S / M
price : 35,000 (+tax)

 

BASISBROEK からはオーバーサイズドのフーデッドコートが新作として入荷しました。
ゆるっとした風情で着るルーズでカジュアルなコートです。

 

身まわりはかなりたっぷりで、しっかり肩を落として羽織ります。ギミックとして両サイドにジップが隠れていて、好みの深さでサイドスリットを入れられます。

 

BASISBROEK は、特徴的なデザインに目が行きますが、実は非常にいい生地を使います。今回のこの生地も、細糸度詰めの上質なコットンギャバジンで、マットな光沢がとても上品です。

わたくしの場合はデザインの前に生地の好さに目が行ってしまい、生地が好いとデザインそっちのけで発注してしまうこと多々です。

 

結局コットンなので、いつ着てもOKな雰囲気です。それなりにウエイトがあり、総裏地の仕様なので、インナーにどれだけ着るかで秋から冬、春まで広く使っていただけるはずです。

 

BASISBROEK – Circus
col : Sumi
size : 1 / 2
price : 32,000 (+tax)

 

イタリアのパンツ専業、Riccardo Metha (リカルド・メサ)。久しぶりに定番のワンタックワイドトラウザーが入荷してきました。

 

なんといってもトラウザー専門のファクトリーということで、プロダクトは本格的なつくりで上品です。今回のこのコットンツイルの生地は製品染めにしているので、あまりきれい過ぎず、ほどよく力の抜けた雰囲気で仕上げられています。

 

丈感がジャストからやや短め、全体ワイドながら緩めにテーパードしていて、『太いのに上品』 というシルエットです。ワークパンツやミリタリーパンツの太さとはまた違った感覚で、きれいめな太パンツというポジションとなっています。

 

生地は通年の定番とされている、中厚ミドルウエイトのコットンツイルとなっております。

 

Riccardo Metha – One Tuck Cotton Trouser *Twill
col : Lt.Beige / Black
size : 44 / 46 / 48
price : 18,000 (+tax)

 

いよいよ入荷が盛々になってきました。服飾の秋ですね。
いいシーズンになってきましたので、しっかりと秋を楽しみましょう!