No Title.

朝晩もめっきり涼しくなって、もうすっかり秋の陽気ですね、
って早く言いたいですね。

気がつけば9月中旬、ひと雨ごとに涼しくなっていくはずの時期ですが、太陽が出るとどうしても夏の陽気で、まだまだ暑さが身にこたえる今日この頃です。
しかしながら、例えば8月初めの35度と今の35度、同じ気温でも感じ方は違います。吹く風も違えば、陽が落ちるのも早いですし、やはり真夏の暑さだけあっても、『夏ではない感じ』みたいなものは、日に日に濃くなっていっている気がします、あるいは、そんな気がしないでもないです。

わたくしの方は、7月からここまで、各ブランドさんの展示会巡りを続けていて、ようやく佳境に入ってきたところです。お盆明けから新作入荷の波も激しくなってきて、これだけ暑くても目のまわるような忙しさです。
みなさまにおかれましても、ビジネスの側で言えば夏の雰囲気が終わって、いろいろと話が進む時期になり、なにかと忙しくなっているのではないでしょうか。

 

現在取り組んでいる仕込みは、2026年の春夏シーズンの分です。
だいたい8割の発注を済ませたくらいですが、ここまでなかなかいい感じできています。有名なブランドを新たに扱いますという大きなトピックは無いですが、いくつか新しいブランドの発注はありますし、みなさんが隠れてガッツポーズをするような妙味な別注も複数のブランドさんに依頼して仕込んでいます。

唯一残念なのは、先日ご紹介したフランスの parages のコレクションが、あまりにも値上がりが大きい、プラスそれをものともしない魅力的な品番が見つけられず、ノーセレクトになってしまったことです。
やめてしまうつもりはありませんが、次の春夏は発注がなく、とりあえず1シーズンお休み。少しずつ増やしていきたいと思っていた矢先だったので僕も残念です。

 

展示会廻りで気付いた傾向と言いますか、大きなトレンドの波としては、『クリーン』から『ラフ』への変遷がまた進みそうだ、ということがあるかもしれません。
ダメージや汚しの加工などを見ることも増え、色使いもパキッとしたものが増え、という感じ。例えば、ニュートラルな立ち位置のブランドさんが、ヨーロッパっぽい感じのものが少し減って、アメリカっぽい感じのものが少し増えたな、みたいなことを感じました。

ベーシック・スタンダードが軸の我々が、トレンドに大きく影響されることはありませんが、まったく無関係というのもそれは寂しいことです。トレンドに振り回されません!というのは受けのよいフレーズかもしれませんが、もはやそれを高らかに言えるほど僕も Fuzz も若くなく、それはきっとみなさんも同じではないかと推察します。トレンド的なものも、『気がつかないうちに入っちゃうかもね!』 というくらいのニコニコナチュラルなスタンスでいこうと思いますので、みなさまも『おいおい気骨がないねえ』などと怖いことを言わないでいただけますよう、宜しくお願いいたします。

以上で本日のムダ話を終えたいと思います。
コロナやインフルエンザの流行があるようなので、免疫を落とさないよう気を付けていきましょう。

明日は祭日ですが、月曜日定休となります。

 

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9月15日(月) 定休日

PATRICK – “ORIGIN”.

PATRICK の新作スニーカーが入荷しました。
復刻シリーズの  “ORIGIN” より、2モデル、スエードスニーカーをセレクトしました。

 

実際に70年代、80年代に実存したモデルを再現したシリーズが “ORIGIN” です。
フランスで興ったブランドである PATRICK のオリジナル時代であり、またこの年代はヨーロッパのスポーツ系スニーカーの特色が色濃い時代でもあります。
当時のデザインや素材感の特徴を改めて現代によみがえらせ、普遍性とファッション性を見出す、というのが ORIGIN シリーズのコンセプトです。

実際にヨーロッパのヴィンテージスニーカーの雰囲気をまとい、ゆえにファッションの薫りをたたえるシリーズになっていると思います。
シンプルでありながらも、ユーロヴィンテージのテイストにより着こなしの中で自然と映えるデザインになっていますので、うまく使ってスタイリングに役立てていただけたらと思います。

 

初登場モデル、COTTAGE-OG。
ブラウンスエードのスニーカーというだけで、なんだか70年代のフランスの薫りを嗅ぎとってしまう通な人もいらっしゃるはず。
スクエアトゥが独特のモデルです。

 

Outline
PATRICK の復刻デザインのライン “ORIGIN” シリーズ。
“COTTAGE-OG” は 1970年代のトレーニングシューズをベースにしています。スクエアトゥが特徴のクラシックな佇まいで、アウトソールはコートシューズ系を装備しています。
ブラウンカラーのスエードで落ち着いた雰囲気となりますので、シックなスタイルによく映えます。
現代でも普遍的なデザインの一つとも言える、70年代ヨーロッパのスニーカーのテイストです。クラシックなスタイルとして、さまざまなコーディネイトに取り入れていただけます。

 

スニーカーの中でも、少しだけ革靴に近いポジションのブラウンスエード。大人っぽい、落ち着いた、という感じの売り文句になることが多いですが、僕のイメージでは “シック” です。
きちっとした格好にも合わせやすくて、あえてこのスニーカーを選びました、という感じが強くすると思います。

そして、まったく逆に、ファッションとはそういうもので、”ロック” な感じのスタイル層からも支持されるテイストでもあり、またそちら側も自然で格好いいです。

 

PATRICK – COTTAGE-OG
col : Choco
size : 41 / 42 / 43 / 44
price : 17,600 in tax

 

こちらは2度目の登場となります、BERRY-OG。
ブラックスエードならではの艶っぽさがありますが、ガムのソールがレトロスニーカーの薫りを醸します。

 

Outline
PATRICK の復刻デザインのライン “ORIGIN” シリーズ。
“BERRY-OG” は 1970年代後半に登場したコートシューズ。つま先からハトメ飾りまで伸びた個性的なデザインは、PATRICKならではのレトロな雰囲気を再現しています。
ブラックスエードのボディに同色のライン、ガム色のソール。スタイリッシュでありながら、レトロなニュアンスを漂わせ、単調ではない深みを感じさせてくれます。
現代でも普遍的なデザインの一つとも言える、70年代ヨーロッパのスニーカーのテイストです。クラシックなスタイルとして、さまざまなコーディネイトに取り入れていただけます。

 

こちらは逆にトゥに丸みがあり、厚さもできるだけ抑えられ、レトロスニーカーバランスです。

 

やはり雰囲気は “シック” を感じます。
コンパクトなルックスなので、ボリュームのあるパンツと合わせてコントラストを為しても恰好よさそう。細身のチノパンをキュッと穿いて、クラシックなヨーロッパのカジュアルスタイルで合わせてもグッとくることでしょう。

 

PATRICK – BERRY-OG
col : Black
size : 41 / 42 / 43 / 44
price : 17,600 in tax

 

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9月15日(月) 定休日

parages – Jacket, Pants.

parages のジャケットとパンツが新入荷です。
秋が待ち遠しくなるかっこよさ!

 

フランスのメンズブランド、parages。
ヨーロッパのクラシックなエッセンスを軸にしながら、独自のセンスで大人のカジュアルスタイルを展開するトータルブランドです。

ヨーロッパのブランドですが、ストリート対応のカジュアルなファッションブランドであるところが実は珍しいです。我々界隈が目にするインポートブランドというと、クラシックアイテムを扱うファクトリーブランドか、ファッションブランドであれば、どちらかというとセレブ向けというものが多く、あとはグローバルな有名ブランドになってしまい、『いいくらいの』ファッションブランドというのは実はなかなかありませんでした。

さらに、デザイナーを中心とした parages のチームが我々界隈と年代が近いということも大きな魅力です。つまりは、例えば Fuzz の店頭に並んでいる FUJITO や comm.arch. などのデザイナーさん達とも年代が近いということにもなり、ファッション的にある程度近い感覚があり、通じ合う部分が少なくないということも大きいように思います。

ということで前置きはこのくらいにして、新たに入荷したジャケットとパンツをご紹介します。

カバーオール型、Dubliner Jacket。
昨秋冬にも展開がありましたが、生地も同じで色違いとなります。

Outline
フレンチワークのカバーオール型ジャケット。
クラシックなカバーオールスタイルですが、フロント裾のカットやポケットの配置、フロントのホーンボタンなど、オリジナルのディテールで構成されたオリジナルなテイストのジャケットと言えます。
ファブリックはオーガニックコットン素材の厚手コットンツイルです。しっかりした厚みがあり、しなやかな質感で表面に起毛感のある上質な生地となっています。
エイジレス、かつタイムレスなクラシックジャケットとして、長く、デイリーに使っていくことを指向した parages らしいコットンジャケットです。

 

たいへんシンプルではありますが、シンプルゆえにニュアンスというものが宿ります。
無造作にも見えるデザインも計算されたものであり、着てみるとその意味を知ります。

 

生地は綾目のしっかりした、かなりどっしりしたツイル生地。
parages が使う生地は、ベーシックな生地でも見映えのする、大人対応の安心できるものばかりです。

 

Mサイズを着ていますが、大きすぎるということもなく、でも袖だけは長めでした(袖口を一折りした状態です)。

ワークウェア風にざくっと簡単に羽織っても、クラシックなリアルワークウェアのジャケットとはやはり違った風味になります。

 

目の前に陳列してあった帽子とスカーフを加えてみたら、またニュアンスが引き立つような気がしました。やはりデザインがシンプルでも、国内ブランドとは違ったニュアンスを感じることができるので面白いです。

 

parages – Dubliner Jacket
col : Black
size : S / M / L
price : 43,780 in tax

 

パンツは2プリーツのテーバード型。こちらも定番モデルです。

 

Outline
ブランド定番モデルの2プリーツパンツ。
アウトプリーツの2タック、やや深めの股上、ゆったりした股まわりから裾にかけて、ゆったりしたテーパードシルエット、シンプルなディテールによるベーシックなカジュアルパンツです。
生地はしっかりウエイト感のある中厚のコットンツイル。微起毛感を感じる表面で、しっかり感がありながらもしなやかな生地感となっています。
クラシックな風情のありながら、parages ならではの軽快なカジュアル感を備えたベーシックなコットンパンツです。

 

先ほどのジャケットほどの厚さはありませんが、こちらもしっかりした生地が使われています。
オールシーズンの気地厚ですが、どっしりと重さがありますので、トップスに冬の重たいアウターが来ても支えられる感じです。

 

カラーはヨーロッパではよくあるアイアングレーとかスティールグレーとか言われる鉄色系グレー。青味がありますが、ネイビーとも違います。

 

けっこう腿部分はルーズで、ゆったりと、でもしっかりめに絞りが利いています。
スニーカーでも革靴でも合わせられる雰囲気でいい感じです。

 

ジャケットもパンツもですが、クラシックベースでもシリアスにはならず、しっかり今っぽさがあるのがカジュアルブランドの好さでしょう。
シンプルな中にちょっとした違和感やニュアンスが混じりますので、国内ブランドとうまくミックスして着合わせ、自分だけのスタイルをつくっていくのが楽しいと思います。

 

parages – Double Pleats Pants
col : Slate
size : 28 / 30 / 32
price : 34,100 in tax

 

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VESTI – Felpa Manica raglan.

VESTI の新作スウェットアイテムが入荷しました。
裏フリースのスウェット生地で、ハーフジップ2色、フルジップ2色。使いやすいスタイルのスウェットウェアです。

 

VESTI は生地メーカーを母体とするイタリアのブランドです。カットソーやスウェットアイテムをメインプロダクトとし、生地メーカーの強みから、イタリアメイドでありながらも良心的なプライスを実現しています。

まあまあ、もはや日本製のカットソーよりお求めやすい価格になってしまっていますが、さすがにある程度量産をする大衆向けのブランドではあります。
コットンの質がどうとか、編み立てがどうとか、その辺の追及は日本のブランドに任せるとして、VESTI のスウェットはもう少し気楽なカジュアルウェアとして、便利に、気軽に使っていくアイテムとして見ていただけたらと思います。

こういったシンプルで使い勝手が好いアイテムこそ、よく分からないけどヨーロッパのもの、というのは意外と効いてきます。
どういうわけか、あまりにも使いやすくて、色々ちょうどよくて、そしてプライスもお手頃な日本製のアイテムというのは、何か残念な気配を帯びたり、悪い意味での野暮ったさを感じるものが多いです。なんだか気が利きすぎて醒めるな、みたいな。
不幸にもその辺の機微が分かるようになってしまったら、こういったインポートのアイテムの、謎のニュアンスの方へ寄っていくのがいいと思います。

 

こちらはハーフジップタイプ。
襟の大きさや広さがほどよいバランスで、シンプルに着て絵になってしまいます。

 

Outline
ハーフジップのスウェットプルオーバー。
コットン70、ポリエステル30、裏面を掻いて起毛加工を施した裏フリースのスウェット生地を使用。スウェット生地としては、起毛のふわふわ感を含めて厚手までいかない標準的な厚さです。
シルエットは特に細身でもなく、オーバーサイズでもなく、クラシックな標準型となります。
襟のスタイルは、締め切って立てる、開いて立てる、折って寝かせる、とアレンジが利き、着こなしに役立ちます。

 

ちょっと大きめですが、Lサイズを着ています。ヨーロッパのブランドですが、さほど大ぶりなサイズ感ではないので、サイズアップもありかなと思います。
Mサイズでも普通に着られたので、どちらを選ぶかは着こなしの好みにより、ということになるでしょう。

 

VESTI – Felpa Manica raglan Half Zip
col : Verde Prato / Cenere
size : M / L / XL
price : 10,450 in tax

 

フルジップのタイプは、かなり前に扱ったことがありますが、その時と生地が違っています。
わたくしも所有していますが、やっぱり便利で、今でも普通によく着ています。

 

Outline
フルジップアップのスウェットジャケット。
コットン70、ポリエステル30、裏面を掻いて起毛加工を施した裏フリースのスウェット生地を使用。スウェット生地としては、起毛のふわふわ感を含めて厚手までいかない標準的な厚さです。
ほどよい高さと開きの襟、ラグランカラー、フロントポケット付き、シルエットは特に細身でもなく、オーバーサイズでもなく、クラシックな標準型となります。
フルジップアップで着脱しやすく、使いやすさが一番の魅力です。アウターでもインナーでも、また街着としても、部屋着としても。

 

こちらは普通にMサイズを着ています。
もちろん、オーバーで着るのも悪くないと思います。

フルジップアップはフーデッドのタイプが多いと思いますが、この襟も負けずに使いやすいです。
以前展開した時は、オフィス用にすると言っていた人が多かったように思います。

 

VESTI – Felpa Manica raglan Zip Up
col : Blu / Nero
size : S / M / L
price : 11,550 in tax

 

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