久しぶりの登場となります、ARBRE。
ベーシックなテーラードジャケットが入荷しました。
ARBRE のデザイナーさんが移籍して、Candidum、DC White を展開することになったのが数年前。この辺に説明すると長くなる事情がありますが割愛して、その後、ARBRE は ARBRE で関西を中心に変わらぬ展開をしていたようです。しかし、東京で展示会をやらなくなってしまったため、なんとなく疎遠になっていました。
ところへ半年前、久しぶりに ARBRE 奥野さんとお話する機会があり、こんなのつくっています、こんなの欲しいですという話になり、一度じっくり商談しましょうということで、大阪からサンプルを担いでわざわざへ来てくれたという経緯がありまして、久しぶりの展開に至ったのでした。
以前に購入されて、今もよく着ているという方もいらっしゃると思いますが、ブランドとしてのテイストやポジションのようなもの、全てほとんど変わりありません。相変わらず “ベーシック” を軸にして、ジャケットやトラウザーを中心に、ドレスダウンのカジュアルをメインフィールドにして展開されています。
逆に Candidum、DC White の方が、リブランディングをして微妙に動いてきていますので、結果的に ARBRE と重ならない状況になってきたと感じています。それぞれのいいとこ取りをするのがセレクトショップたる本分でしょう。
こちら、いきなり別注をお願いしました、ウールのホップサックでベーシックなテーラードジャケット。
Outline
ブランド定番、ベーシックスタイルのテーラードジャケットです。
段返り3ボタン、袖本切羽、フックベント、広見返し、背裏無し、袖裏有り、シルエットはスタンダードでスマートです。
ファブリックはウール100のホップサックです。厚からず薄からず、起毛も無く、オールシーズン活用できる生地となります。
流行に左右されず、安心して長く着られる男の定番アイテム。奇をてらうことなく、足し過ぎず、堅実につくられたテーラードジャケットです。
ビジネスからカジュアルまで幅広く型。
仕事はもちろん、プライベートでもちょっとしっかり着なくてはといった、軽いフォーマルなシーンはあります。やはりスマートに着るネイビーのジャケットは持っていたい、と考えた時に、使いやすくて普遍的で、シーズンも広くいける、ということで、ウールのホップサックは強いと思いました。
結局、ウール素材は洗えないのだけど、しかし 『洗わないでいい』 とも言えます。考えようですが、洗わないと消耗は遅い、こういうスマートなジャケットはエイジングとかいう話ではなく、ずっときれいに着ていたいというベーシックアイテムですから、やはりウール製品の方が僕は好ましいと思っています。
ウール100のホップサックは、それだけでけっこう贅沢な生地ですが、皺になりにくかったり、通気性もよかったり、しっかり価値のある生地だと思います。
マイ定番ネイビーシンプルジャケットをお求めの方、是非チェックしてみてください。
ARBRE – Tailored Jacket *Wool Hop Sack
col : Navy
size : 44 / 46 / 48 / 50
price : 49,500 (税込)
もう一つ、同じ型のジャケットで、リサイクルウールのストレッチツイード。渋い色柄に惹かれました。
Outline
ブランド定番、ベーシックスタイルのテーラードジャケットです。
段返り3ボタン、袖本切羽、フックベント、広見返し、背裏無し、袖裏有り、シルエットはスタンダードでスマートです。
ファブリックはリサイクルウールを使用したストレッチツイード。毛羽立ち感の希薄なソフトな質感です。
流行に左右されず、安心して長く着られる男の定番アイテム。奇をてらうことなく、足し過ぎず、堅実につくられたテーラードジャケットです。
質感は見た目ほどツイーディーでなく、柔らかくて着やすい現代的な生地です。
晩秋から冬にかけての落ち着いたジャケットスタイル、いかがでしょう。たー
ARBRE – Tailored Jacket – Stretch Twill Re:Newool
col : Brown Beige
size : 44 / 46 / 48 / 50
price : 44,000 (税込)
余談ですが、こういったドレス系のジャケットやトラウザーというカテゴリは、どうしても生産背景の苦労が絶えず、国内と中国の縫製工場と、どちらで縫おうか、というせめぎ合いが常に続いています。
正味な話をしてしまうと、プライスレンジによって、または生産数によって、国内よりも中国の方が手が良いということがふれ。イメージの面から国内で縫いたいけど、国内で縫うとプライスが跳ね上がるか、プライスを優先すると数量を要求されるか、それが無理なら縫製クオリティを落とすか、といった感じでなかなかうまくおさまらない状況らしいです。
ARBRE も以前は全て国内生産でしたが、現在はそういう状況で、中国の手の良い工場を探し、徐々に中国生産にシフトしています。
つまりは、ブランドの規模(生産数)と、製品の仕様と、プライスレンジ、この3要素の兼ね合いなのでしょう。なかなか難しい状況のようですが、世の中のドレス系アイテムが全て大手企業の製品になってしまうのは、これは寂しいことです。ARBRE も、DC White も、頑張ってほしいですね。
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