ミリタリーのデッドストックの入荷です。
今シーズンはフランス軍のパーカコートを集めることができました!
フランス陸軍のパーカコート。もう15年以上も前になりますが、USED をよく販売していました。我々はフランス買付がメインのお店でしたので、当時はよく見かけるアイテムで、特に珍しいものでもなく、いわゆる 『レギュラー』 という枠、つまりいつでも入手できるものという位置づけでした。
しかし月日は流れ…。
それでも当時もデッドストックには当たらなかったかもしれません。
ちょうど少し前に、その筋に詳しいお客さんとのお話でこのパーカが話題になり、今や簡単じゃねえですぜ、ということを聞き及んでいたこともあり、オファーが来た時には飛びついたというわけです。
今回は十数着確保することができたのですが、ディーラーさんもやはり簡単じゃねえですぜ、と言っていました。
ということで、フランスのミリタリーパーカ。
ヨーロッパでは、こういうアイテムのことを 『パーカ』 と言い、古くから払い下げの軍パーカを羽織る風習がありました。いつからか、それはモッズの頃かしら、ファッションアイテムとして注目されるようになり、カルチャーさえ感じるようなアイテムとして脈々と今に続いているというものです。
60年代イギリスのモッズ達が着たのは、主に米軍のフィッシュテールのものとされていますが、だけでなく、おそらくヨーロッパのこういった色々なパーカも着られていたはずです。
特徴としては、ハイネックで一体型のフード、ラグランスリーブ、ウエストと裾のドローコード、ざっくりシルエットにハーフコート丈程度あるしっかりした着丈、そして着脱可能なライナー、といったところ。
シェルはコットンのサテン織りで、さほど厚いものではなく、ライナーを外すと思いのほか軽やかです。ライナー有りではけっこうな防寒性なので、秋冬春と3シーズンしっかりいけるはずです。
ライナーは表面がボアになっているものと、そうでないものが混在しています。ボアになっていないものも、裏面が起毛しており、厚さそのものはほとんど一緒なので、防寒性能は変わらないはずです。
また、軍用の非商用品ですので、本体とライナーは別々につくられ、サイズ毎に無造作に合わせられていたようです。ですから、ラベルに書いてある製造年が本体とライナーで一致しませんので、そういうものだと思ってください。
ついでに注意点をもう一つお伝えしておくと、未洗いのものとワンウォッシュのものが混在しています。全て未使用のデッドストックで、品質的にはバラつきはなく、すべて良品です。
40年前後も前のものなので、多少の汚れや傷みはあり、まずはそこのご理解をお願いいたします。全体的な軽い汚れがあるものに関してのみ、洗いをかけているのですが、いずれにしても、古いものなので未洗いのものも一度洗濯するのが自然だと思います。シェルはコットン100ですし、ライナーもアクリルなので、水洗い、丸洗いはまったく問題ありません。
また鏡越しの写真で恐縮です。
ライナーを外した状態で92Cというサイズを着ています。
92Lというサイズもあって、これより着丈が若干長いです。2サイズ共着てみましたが、感覚的にはそれほどの違いを感じませんでした。
ミリタリーと言えばこんなものと言えますし、今っぽい感覚と言えば言えるような緩いシルエットで、なかなかサイズの感じもいいように思います。だいたいMサイズを着る僕が着てそれなりに大きめな感じですが、どんな体格の人が着ても、ざっくり感が出て、いいくらいにおさまるような気がしています。
いずれにしても、リアルな軍モノは、サイジングに完璧を求める必要はなく、多少のズレがまたいい味になるように思います。
さりげなくリアルミリタリーのアイテムを身につけるのは、ファッションとしての楽しさがあります。ただ着る、というスタンスで、あえて無造作に着ることを楽しむことができるし、しかし、どう着る、で楽しむのもまた面白いですね。
FRANCE Military – M-64 Parka Coat (Dead Stock/Vintage)
size : 92C / 92L
price : 24,000 (+tax)
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