フランスのバッグブランド、bleu de chauffe のレザーバッグが入荷しました。
今回は最も bleu de chauffe らしい雰囲気のモデルをセレクトしてみました。現状いろいろなモデルがありますが、ブランドのスタート当初からこういったクラシックな雰囲気のレザーバッグが一貫してラインナップされていて、いわゆるメインプロダクトと言えるモデルです。ゆえに、ブランドの本質的な魅力を感じていただけると思います。
ヨーロッパのクラシックな薫りが充溢するどっしりした中型のレザーバッグです。ビジネスバッグをベースにしていて、そのままビジネスにも使えると思いますが、必ずしも硬い雰囲気ではなく、適度な曲線を加えてフランスらしいエレガントさをたたえます。
先日のコートでも言っていますが、クラシックなアイテムというのは芯が強く、懐が深いと、故に意外とどう使っても様になるという性質があります。ガチッとしてビシッとキメなくては、と構えることなく、実は鷹揚な心づもりで手にしていただきたいアイテムです。
鏡越しの写真で恐縮ですが、サイズ感の参考になりそうかなと思いました。大きさとしては中型で、一般的なブリーフケースの大きさか、それよりごくほんのわずか、小さいかもしれません。厚さがしっかりあるので、小さく感じることはないと思います。
どちらかというと、古いドクターバッグの雰囲気があると思いますが、いずれにしても、ヨーロッパでは昔からあるようなレザーバッグの雰囲気で、教えられた訳でもないのに歴史を感じてしまいます。
ただ、この bleu de chauffe は現行の元気のあるバッグブランドですから、古くからあるバッグをただ同じようにつくっているわけではありません。どちらかというと、しっかりファッション的なアプローチをするブランドであり、現代的なファッションに取り入れられることを念頭に置いています。
さらに、現代にしっかり使われるバッグとなると、機能性もおろそかできないため、細かなところの気配りもきちんとしていて、使い勝手がよく考えられているということも大きな特徴となっています。
ヨーロッパならではのクラシックの薫り、そしてレザークラフト感もあり、デザイン的なトレンド感もある。そして、実用性にも配慮があるという、非常にバランスの取れたいいブランドです。
レザーはベジタブルタンニングのグレインレザー。ハードユースに耐える厚い頑丈な革です。キメ細かいレザーはエレガントである反面、耐久性で劣りますので、このバッグはガシガシと長年使うという方向です。
このくらいのバッグになると、『重い』 という声が聞こえがちですが、それはそういうものと諦めなくてはいけません。元々こうであって、対してナイロンやポリエステルのバッグは、『重くない』 というのが最大の武器でなのであり、これについては、『これが普通だ』 と思い定めなくてはいけません。
フロントとバックに広いポケットがあり、本体が2室構造。フロントのフラップポケットの上にミニポケットもあり、仕切りがかなり充実しています。
背面ポケットにはトロリーバッグ(コロコロバッグ)に装着するためのトロリースリーブが備わります。ポケットの内部からファスナーを開けて、突き挿すという仕組みです。
1室にはアイコン的なディテールである、取り外し可能なミニポケット。
もう1室にはこれも着脱可能で、13インチノートパソコン用のフェルトのケースが備わります。
肩掛け用のがっちりした革のベルトが付属して、2WAYです。肩あてが付き、その裏がリサイクルウールのフェルト張りというのもクラシカルなディテール。
これだけの素材で、これだけのつくりとなりますので、それなりのプライスにはなってしまいますが、価格整合性もたいしたものです。地場フランス産のレザーに自社工場のフランス製、そこから日本に運ぶ手間もありますから、むしろたいしたものだと言えるでしょう。
ロマン溢れるクラシックなレザーバッグ。けれど単なる古典趣味ということでなく、今の感覚でクラシックテイストを楽しめて、使い勝手も好し。頑丈なので、長く使える。この手のバッグはデザイン的に飽きることがなく、また使い込んでいくことでさらに渋くなり、モノとしての格好よさは増していく、、、
どうでしょう、10年、20年と付き合ってみては!?
bleu de chauffe – ZEPPO
col : T.Moro / Black
price : 78,000 (+tax)