もう一つの Yarmo、”Yarmouth Oilskins” をご紹介します。
本格的なブリティッシュ・ワークをベースにした、完全本国企画のラインとなります。
●Yarmouth Oilskins
1898年創業のイギリスのワークウェアのメーカー Yarmo が手がけるオーセンティックなブリティッシュ・ワークを機軸としたアパレルラインです。企画から縫製までをイギリス本社のチームで行い、資材も可能な限りイギリス国内から調達。自社のアーカイブに誇りを持ち、純英国ブランドとして世界に向けて発信するウェアブランドです。
いつもの Yarmo とは、日本のアパレル輸入商社の手が入り、デザインから生地選別、サイジングまで、ファッションアイテムとして展開するために商社と Yarmo で強力してつくられたもの。
加えて昨シーズンにご紹介した Monument というラインが、Yarmo の本国における直営店で直販するためのインライン、ワーカーのためのリアルなワークウェアというもの。
そして今回の Yarmouth Oilskins は、本国における気合いの入ったファッションアイテムというものとなります。
そう、気合いを入れてやっていると聞いています。
これまでの自社のアーカイブを元に、生地をヨークシャー、ランカシャーから国内ものを調達し、熟練のイギリス人スタッフに縫製を任せる、という徹底ぶりらしいです。
ウラ話的なことを言ってしまうと、『本当のブリティッシュ・ワークは、自分らの手でしかつくれない』 という矜持から、もっと言えば、『ファッションブランドとしての “Yarmo” では俺たちは納得していない』 的なニュアンスもあるとか、ないとか。
ですから、本当にしっかりつくっています。なのですが、気合いが入っている分、どうしても、”ファッション的に評価されてのセールス” に対する意識は、あまり高くないような気がします。笑
しかし、、そこも含めて素晴らしいではないか!というジャッジとなりました。
やはりイギリスのワークということで、Universal Works に通じるようなものを感じたりもして面白く、Universal Works の一つ前の段階と言いますか、もっと素に近い、ツール的なニュアンスも強く残しているように思います。
こちらがドライバーズジャケット。
Yarmo でレギュラー展開しているドライバーズジャケットも元々あったオリジナルデザインとなりますが、それともちょっと違っています。
胸にフラップポケットが付いて、さらにハンドウォーマーのポケットも付きます。
ショートジャケットタイプのデザインで、ショート丈にしてはしっかりした着丈、というバランスです。
生地は、いかにもブリティッシュ・ワークという、綾目の強いコットンツイルです。
ミドルウェイトの中厚地、裏地なしです。
アクションプリーツが丁寧に入り、縫製も美しいです。
Yarmouth Oilskins – Drivers Jacket
size : M / L
col : Navy
price : 27,000 (+tax)
クラシックな襟付きタイプのスモックです。
こちらも同じ生地が使われています。
ヨーロッパの伝統的な海のユニフォームとして有名ですが、何がというのが難しい、なんとも言えない魅力を感じます。それがクラシックの強さか。
全体的にコンパクトめのつくりとなっていますので、そこはリアルワークとは違う点です。さほどガバガバした感じにならず、アームなどもスモックとしてはすっきりしています。
ファッション的なひねりがないのが Universal Woks との違いでしょうが、『このままでファッションアイテムである』 という気概で押してくるのが Yarmouth Oilskins というブランドのスタンスなのだと思います。いいですねぇ。
Yarmouth Oilskins – The Collares Smock
size : S / M / L
col : Navy
price : 15,000 (+tax)