New Arrivals.

BRENA の新作ジャケットが入荷しました。
今季新作モデルとなります DEAR はブルゾン型の冬ジャケットです。

 

ドッグイヤー型のカラーを採用したブルゾンジャケットということで、伝統的なスウィングトップブルゾンというルックスではありますが、きっちりと BRENA らしい独自のバランスで仕上げられています。

適度なゆったり感と丸みを与え、現代的なのか古典的なのかよく分からない、それがつまり BRENA らしいバランスです。それは格好良く細身ということでもないし、今っぽいルーズということでもない、という意味で、ちょうど中間くらい、悪い言い方をしてしまうと中途半端ですが、なんとなく味がある感じになるのがこのバランスです。
これは他のジャケットにも共通するポイントですが、支持する人はけっこう多いです。

そして何より目を惹くのがファブリック。
上質なメルトンかと思いきや、実はカシミヤ混のツイード生地です。充分な地厚があり、カシミヤのおかげでソフトで滑らか。野趣溢れるツイードではなく、しっとりと高級感を感じさせてくれるツイード生地となっています。

 

袖の付き方はスプリットラグラン(前身がセットインで後身がラグラン)、きれいに裏地が付いた総裏仕立て、袖口はシャツカフで上品に。
このジャケットも一人の職人が一着全てを縫い上げる丸縫いの方法でつくられています。

シャープな格好よさではなく、渋さと味のある格好よさ、という印象です。元々男っぽいジャケットなのかもしれませんが、質感や色味と相まって、落ち着きと優しさを感じさせてくれるような気がします。

 

BRENA – DEAR
col : Dk.Brown
size : 44 / 46 / 48
price : 39,000 (+tax)

 

Universal Jacket も新作入荷です。
前回同様カバーオールタイプ、Bakers Chore Jacket というモデルとなります。いちばんの定番 Bakers Jacket とほとんど同じかたち、デザインです。

 

大元はワークジャケットをルーツにするのかもしれませんが、しっかりファッショナブルに仕上げたモデルです。ワークジャケット的な気安さに適度なファッション性、スマートさを加えたような感じでしょうか。

生地はポルトガルのウール織物のメーカー Burel のメルトンです。腰のある中厚地で、厚すぎず、でもしっかり感のある冬向け生地です。裏無しの一重(ひとえ)のつくりとなっています。

 

スラリと上品に着こなせるカバーオール型ジャケットは、意外と僕が見わたしている日本のブランドのプロダクトでは少ないです。格好よく着こなせて、でもラペルドのジャケットよりカジュアルな雰囲気になりますので、実際着やすく、使いやすいのではないかと思います。

 

Universal Works – Bakers Chore Jacket *Burel Wool
col : Black
size : S / M / L
price : 38,000 (+tax)

 

冬物入荷もはじまって、いよいよお店としては一年を通じて最も商品が充実する時期になってきました。秋冬のトップシーズン、みなさんの元気な物色を期待しています!

 

CM – SANDERS “Cap Toe Chelsea Boots”.

かなりの年数履きこんだ私物となります、SANDERS のチェルシーブーツ。秋冬ごとに何年も履いていますが、これは飽きないです。

実際、細身のスマートなコーディネイトをされる層からも、ワイドめのパンツでカジュアルなコーディネイトをされる層からも、幅広い支持を得ていて、ここ数年は続けてご用意しています。

ここまで履きこむと、ちょっとラフな軍パンと合わせてもしっくりくるし、もはや怖いものは無いです。ドレス靴然としたチェルシーはスマート族のためだけのものかもしれませんが、ミリタリーコレクションという最終的な味付け、具体的にはポリッシュレザーでレーンステッチの入ったキャップトゥという部分なのですが、それがすごく利いています。

やはり秋冬ならではの楽しみ、革のブーツをたしなんでいただけたらと願う次第。シンプルな男らしい格好よさ、というものはコアとして大事にしていきたいものです。

 

SANDERS – Cap Toe Chelsea Boots
col : Black
size : 6 – 8
price : 52,000 (+tax)

 

P.H.Designs – Delta Hooded Jacket.

P.H.Designs のダウンジャケットが入荷しました。
今季も定番の Delta Hooded Jacket で、カラーはブラックにしました。もう少し後でご紹介しようと思っていましたが、いよいよお問い合わせが増えてきて、出動と相成りました。

 

●P. H.Designs
“Mountain Equipment” の創始者として、またフィルパワーの表示を初めて行ったダウン・マイスターとして有名なピーター・ハッチソンによるダウンジャケットをメインとしたイギリスのアウトドアウェアのブランドです。
著名な冒険家の北極点へのノンサポート歩行世界新記録樹立時のウエア、ギアを製作した経歴を持つピーター氏のダウンジャケットは、15人程のスタッフによって生産されている為、日本国内への供給量はごくわずかとなります。

 

ずごく、シンプルなデザインのダウンジャケットです、このモデルは。
非常にダウンらしいダウンで、モノの良さで勝負しているということでしょう、いい意味で余計なことをしていません。

それでも細かい気は利いていて、特徴的なディテールとしては、、
●フードが着脱可能である。
●フロント、ポケット共に止水ジップを仕様している。
●襟の内側、ポケット内がフリースになっている。
●寒気の進入を防ぐため、袖口は隠しリブになっている。

といったことが挙げられます。

 

生地は今回も別注として選ばせていただきました。単に特別なことをしたいということではなく、提示された今季の生地が薄地で柔らかいものでしたので、しっかりしたものに変更させていただきました。

ナイロン素材で、撥水性を発揮する高密のタフタ織りのものです。滑らかな表面で、光沢はマット、しなやかでしっかりした厚さのある上質なファブリックです。ブラックは質感が命です。落ち着いた光り方なのに高級感が感じられて、とてもいい生地だと思います。

これは純粋に好みの問題で、ここのところの PHデザインでは、薄地ソフト系の生地が続いていて、代理店さんの意向としてそういう流れというだけです。もちろん、PHデザインですので、この薄地ソフトも上質な生地ではあり、よりカジュアルなファッションに向いた生地であるはずです。
ですが Fuzz としてはできればしっかり系で高級感のあるものが好み。毎回言っていますが、実際にそれをするかどうかは別として、PHデザインのダウンは、ウールのスラックスや革靴と合わせてもしっくりくるというところを守りたいと思っていて、凛としたものを求めたいと考えています。

機能性やカジュアルスタイルでの映えを求めるのであれば、もっと相応しいアウトドア系ブランドのものがあると思いますので、(そうしようと思えば)シティでスマートに映える、というこの線は守りたいと思っているのです。毎度代理店さんにはわがままを言って申し訳ないとは思っているのですが。。

 

本来ならフィルパワーなどの話も駆使してパワープッシュをするべきなのかもしれませんが、そこは間違いないので、あえて触れません。どちらかというと、スペック重視というよりファッション重視という感覚で展開していますので、逆にもう少し本質的な部分での理解を求めたいと思ってしまっています。
でもそれが難しくて、イギリス製だからいい、というのも短絡的に過ぎるような気がするけれど、いやイギリス製だからいいというところはこれは大事なところだ、とか、その背景から、ほら、湧き上がってくるこのなんとなく感じる独特のほら、どうしてこんなにシンプルなのに何か格好いいのか、みたいなことが一番言いたいのですが、これはもう、感じ取る人は感じ取るし、興味ない人は興味ないと、そう言ってしまえば元も子もないのですが。。

ということで、今年もおすすめ、PHデザインのダウンジャケット。流行らない程度に、しかし継続していける程度で、いい人たちに愛されることを期待しています。

 

P.H.Designs – Delta Hooded Jacket
col : Black
size : S / M / L / XL
price : 88,000 (+tax)

 

J&S FRANKLIN EQUIPMENT – British Army Fleece Field Jacket Rvs.

初登場、J&S FRANKLIN EQUIPMENT のミリタリージャケットのご紹介です。
ちょっと珍しいイギリスのブランドです。

 

●J&S FRANKLIN EQUIPMENT
1946年、2人の若者がロンドンにて創業。創業者の一人はWW2下でパイロットとして活躍していました。
軍隊経験からのコネクションを活用して、軍需製品のマニファクチュアとして成長を続け、現在では欧米、東南アジアなどに支社を展開しています。英国内のみならず、世界各国の政府、MODやNATO、民間の警備、防衛関連の組織などへ供給を続けており、特に UK Military of Defence とは40年以上もの間、メジャーコントラクターとしての関係を継続しています。
その商品ラインナップは多岐にわたり、軍用シェルター、テント、キャンプ関連製品からユニフォームなどの衣類、各種装備品まで展開しています。

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という硬派なメーカーですが、ご紹介するのはファッション向けアパレル製品となります。イギリスの軍用衣料や装備のサプライヤーという側面をバックボーンとして、一般にも細々とプロダクトを供給しています。本格的なファッションアイテムの展開というよりは、ある種のコンセプトブランドのようなかたちをとり、自らの得意を生かしてのプロダクションということです。

 

ブリティッシュ・アーミーのフリースジャケットです。昔、現物を度々見たものですが、今はどうなのでしょう。まだそれなりに見られるとは思いますが、デッドストックはかなり難しいと思います、というこれを、アパレル製品としてリバーシブル仕様にアップデート。カラーバリエーションもあり、着やすくなり、機能性とファッション性を備えたアイテムとしてつくり出されました。

ミリタリーアイテムらしいちょっとした野暮ったさがありつつ、無骨さなどもありつつ、でもイギリスのミリタリーだからなんか格好いいよね、というぼんやりとした格好よさが本質なのかもしれません。リアル・ミリタリーのファッションへの昇華というものは、時に神々しく、ディテールに魂を燃やすといったことがありえますが、ことリプロダクションに関してはトータルでの雰囲気が大切かと思いますし、ファッション的な配慮がいかに上手に為されているかということがより重要な気がします。

 

ボアフリースとスムースなナイロンのリバーシブルという仕様です。フリース面は、パタゴニア製品を手がける工場の手によるもので、リサイクルポリエステルを素材としたエシカルな生地となっています。軽量で伸縮性があり、保温性と透湿性を持ち合わせています。ナイロン面は、高密織りのナイロンタッサーで、コーティング無しでしなやかさを保ちながら、撥水性、透湿性を備えます。

ミリタリーのフリースジャケットというのは、元々ミッドレイヤー用という考え方のものがほとんどだと思いますので、基本的には上からガサッとパーカコートなどを羽織るようなイメージです。このジャケットに関してもその線は消さないまま、でもアウタージャケットとしても使えるよう、シルエットのバランスが整えられていて、非常に使いやすい感じになっていると思います。

 

ミリタリーのテイストがしっかり残り、シルエットや素材への安心感が積み込まれ、結果的に面白くも使いやすいリバーシブルジャケットが出来上がったと言えるのではないでしょうか。

ミリタリーだからこそ、反則なしのノールール、年代やスタイル層問わず、それぞれ自由な着こなしを、という性質を持ちます。着方がイメージできてしまった人はもちろんですが、なんとなく定型のアウターで PIN とくるものが見つからないという方々に是非お試しいただきたいです。

 

J&S FRANKLIN EQUIPMENT – British Army Fleece Field Jacket Rvs
col : Sand / Black
size : S / M / L
price : 35,000 (+tax)