Le Laboureur – Corduroy Work Jacket.

ラブルール、イズバック。久しぶりの登場となりました、Le Laboureur のフレンチワークジャケットです。

みなさんの熱烈な要望が、特にあったわけではありませんが、たまたま気が向いて発注しました。ここのところ値上がりが進んでいましたので、毎シーズン悩んた末に発注を控えていたのですが、今年はなんとなく大いなる何かが行けと肩をたたいたような気がして、久々のセレクトと相成りました。

 

Le Laboureur は生粋のフレンチワークウェアのメーカーで、自社で生地を織り、自社で縫製のできる真っすぐなファクトリーブランドです。
なのですが、数年前に身売りのようなことがあったようで、オーナーが変わったらしいです。つくられる製品自体は変わっていないのですが、ここ数年来、ヨーロッパでもファッションの文脈でのフレンチワークが流行し、ラブルールとしてもファッションブランド然としたスタンスをとるようになったようです。新しいオーナーになって変わったことと言えば、このメーカーとしてのスタンスの問題であり、値上がりについては、資材や工賃の上昇に加えて、もしかしたらこのスタンスの変化という要因もあるのかもしれません。
ジャポンの取り扱い店舗のオーナーとしては、頼むぜおい、と言いたいです。
Fuzz とラブルールの付き合いは古く、実に20年以上前から扱っていますので、できるだけ変わってほしくないなというのが本音ではあります。

 

Outline
コーデュロイのワークジャケット。
フランスでは古くから変わらぬデザインで親しまれている伝統的なスタイルのワークジャケットです。
やや前下がりの襟、フロント3ポケット、内ポケット1つ、シャツカフといったフレンチワークジャケットに特有のディテールを備えたカバーオールジャケットとなります。
ファブリックは厚地のコーデュロイを使用。ポリエステルが15%混紡されてタフにつくられた自社オリジナルの生地となります。
糊を利かせて仕上げていますので、生地は堅い状態ですが、水洗いすることで表面の毛足が起き、柔らかな質感となります。
元来のリアルワークのウェアの型をそのまま流用し、オリジナルの生地を載せています。そのため、現代のアパレルアイテムのシルエットとバランスが異なりますが、クラシックなアイテムならではの素朴なフォルムを生かした着こなしは、他では真似のできない類の独特で魅力的な雰囲気を生み出します。

 

伝統の前下がりの襟ぐりに取ってつけたような襟、これがフレンチワークジャケットの襟です。
古い年代のものはさらにぺったんこで、大きかったり、丸みがあったりしますが、ラブルールの襟はけっこうノーマルで扱いやすい類いです。
もう一つのフレンチワークのブランド、ガリスの方はヴィンテージの襟を再現していますので、へちま型のカーブした襟になっていて、フレンチワークならではのクセが強めになっています。

 

コーデュロイは、元々ハンティングジャケットやハンティングパンツでメインに用いられていたものだと思います。メーカーとしてはリアルなワークウェア以外にも、リアルなハンティングウェアも手掛けているので、その流れでずっと昔からこのポリエステルが15%混じったコーデュロイがラインナップされています。

わたくしもこの生地でジャケットもパンツも所有しているのですが、水洗いして糊を落とすと起毛が立ってふっくらしますし、何よりも生地として頑丈なことが大きなメリットだと感じています。
擦れて、繊維が落ちて、時間が経つにつれて生地が痩せていくのがコットン生地の運命ではありますが、この生地はタフで寿命が長いです。ジャケットはなかなか感じにくいかもしれませんが、パンツの方で思い知りました。

 

シャツカフもフレンチワークジャケットの定石ディテール。元来が作業用なので、袖口がかぶってこないように。

 

そして4ポケット、うち左胸のみ内ポケット、というのも基本ルールです。

 

ガリスのジャケットとはバランスが全然違います。
ラブルールは肩の傾斜がやや強く、サイズピッチが鬼のごとく大きく、袖が長めである、という特徴があります。
このあたりはブランドによるクセの違いの話で、個人的な相性の良し悪しというのはそれぞれであると思います。両方着ている僕個人としては、付き合いの長さが理由かもしれませんが、ラブルールの方に親しみを感じています。

 

フランスのワークのテイストというのは独特なものがあり、それをファッションにいかに取り入れて楽しむかというのは、Fuzz としても伝統的なテーマです。
ただ、現在ではヨーロッパのクラシックスタイルをメインとはしていないので、ひとつの要素という位置づけにしていますが、この探求は裏テーマとしてある種の熱意をもって継続しています。

 

お店の経歴上、なんとなくヨーロッパベースの着こなしで提示することが多いですが、アイテムとしては、是非広く、かつ簡単に考えていただきたいと思います。
あくまでも『リアルなワークウェア』を『あえてお洒落に着こなそうとしている』、ということだけが事実であり、着こなしのルールだったりタブーだったりはありません。実際にいろいろな服装に気軽に羽織っていただくと、なんだよ、なんでも合うじゃない、という感想になると思います。

 

そんな中で、おもしれえからフランスのアイテムで固めてみる、とか、逆にきれいめな恰好に取り入れてみる、とか、いつものアメカジで普通に使いやすい、とか、それぞれの使い方が存在するということです。

Fuzz の文脈で言うならば、グレーのスラックスに革靴、なんらかのスカーフなりを巻いて、ベレー帽かキャスケットを被って、というイメージです。

いずれにしても、ミリタリージャケットと似たような感覚で、楽しく、そして何より便利に使っていただけたらと思います。便利だからついつい着てしまって、ボロボロになってしまって、というのが一番クールな世界です。
ということで、是非チェックしてみてください!

 

Le Laboureur – Corduroy Work Jacket
col : Marron / Black
size : 1 / 2 / 3
price : 42,900 in tax

 


Fuzz
東京都新宿区新宿1-7-3
三栄ビル4F
月曜定休

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10月26日(月) 定休日

Universal Works. – Jacket, Pants.

Universal Works. の新作ジャケットとパンツが入荷しました。
ウール系冬アイテムの入荷もはじまってきます。

 

まずは先だってモールスキンで出てきた Franck Jacket。
ブリティッシュかつクラシックなハウンドトゥースのツイードファブリックで。

 

Outline
ウールツイードのショートカバーオール。
ブランドのベーシックなカバーオールとして新たに位置付けられた、やや丈を短く設定したカバーオール型ジャケットです。
フロントに胸ポケット、フラップポケットを備え、シルエットはほどよくゆったり感を持たせたレギュラーシルエット。
カジュアルなスタイルのカバーオール型ですが、ワークのテイストを弱めて、きれいめのスタイルまでカバーできるバランスでデザインされています。
生地は厚地でどっしりしたウールツイードを使用。ブリティッシュな雰囲気のブラウン×ネイビーのハウンドトゥースです。
総裏地の二重仕立てとなります。
スタイリッシュさと気さくなカジュアル感をバランス好く両立させた、幅広いスタイリングで役立つジャケットです。

 

丈感をコンパクトにした新しいスタイルのカバーオールジャケットですが、ラフなパッチポケットでなく、セットインのポケットにして少々きれいめの味付けで仕上げられたモデルです。
前回は裏無しの一重(ひとえ)でしたが、今回は総裏仕立てとなりますので、また別ものはあります。真冬もいけるであろう、しっかりしたウエイト感のジャケットとなっています。

 

ブラウンとネイビーのミニ千鳥チェック。表面に起毛がかけられています。

 

ジャケットのスタイル、ファブリックの雰囲気、共に国内ブランドではちょっと見ない感じのテイストです。
とはいってもベースにトラディショナルなものがあるので、インポートブランドでも安心感があります。トラッドやクラシックの薫りをさせながら、思い切ったカジュアルに振るのが Universal Works. というブランドの魅力ですが、このジャケットもその例に漏れず、といった印象です。

 

Universal Works – Franck Jacket *Wool Tweed Mix
col : Brown Check
size : S / M / L
price : 48,400 in tax

 

パンツも前回モールスキンでご紹介したモデルと同型、Pleated Track Pant。
こちらも今言ったばかりの、クラシックな風情でありながら、カジュアル全開なアイテムで、Universal Works. の真骨頂的アイテムです。

 

みんな大好き、ニシンの骨柄編み。
ブラウン調の、やはりクラシックな雰囲気です。

 

Outline
ワイドテーパードのイージートラウザーズ、Pleated Track Pant。
やや深めの股上に、股まわりにしっかりとボリュームを持たせ、膝下から裾に向かって強めのテーパードを利かせています。
インプリーツのワンタック入り、フロントはボタンフライ、ウエストはゴム+ドローコード+ベルトループの仕様です。
生地はウール主体の素材によるヘリンボーンツイード。ツイード生地としては中厚、ミドルウエイトとなり、トラッドかつクラシックな雰囲気です。
ブランドが得意とするボリューム感のあるテーパードシルエットが魅力のモデルです。ワイドシルエットですが、バランス好くコーディネイトができるフォルムとなっています。

 

ボリュームのあるテーパードしっかり型、withトラッドなファブリック。
ラフに合わせてもちょっとした品格が漂い、大人っぽさと楽しんでるっぽさが共存しているのが魅力です。

 

ゆったりしたボリューム、生地のドレープ、クラシックなロマン、大人の遊びごころ、そういうパンツです。

あえてちょっとテキトーに合わせてもなんだか絵になるね、という感じがするし、クールなジャケットと重たいブーツでしっかりキメても格好いい。ラフでもクールでも、どちらも対応できる魅力的なパンツだと思います。

 

Universal Works – Pleated Track Pant *Wool Herringbone
col : Brown
size : 28 / 30 / 32
price : 27,500 in tax

 


Fuzz
東京都新宿区新宿1-7-3
三栄ビル4F
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10月26日(月) 定休日

SOUTIENCOL – Shirts Jacket – Corduroy Charcoal

SOUTIENCOL より新作ジャケットが入荷しました。
Fuzz では初登場モデルとなります、”Shirt Jacket” 型でしっかりコーデュロイです。

 

Outline
コーデュロイのシャツジャケットです。
シャツ仕立てでつくられた気軽に羽織れるジャケットとして位置付けられたモデルです。
ファブリックは高密織りのコーデュロイを使用。しっかりした厚みとウエイトがあり、表面起毛も上品な雰囲気です。
台襟の付いたカラーやカフスなどはシャツの体裁となっていますが、裾はストレートカットとなりますので、カバーオールのニュアンスも。しっかり重厚感のあるファブリックと相まって、シャツジャケットスタイルながらも、重厚感のあるカバーオールジャケットという印象です。
アームホールなども含め、サイジングは通常のシャツよりも大きめに設定されていますので、インにそれなりに着込むことが可能です。

 

 

裏無しの一重、シャツ縫製ではあるものの、この生地のウエイト感は、シャツジャケットという感じではなく、普通にジャケットだな、という印象です。
シャツの縫製屋さんがよく縫ってくれたな、というレベルの気地厚で、普通ならアウター系の縫製工場の手にかかってアウター扱いとなり、間違いなくプライスが跳ね上がるところでしょう。
シャツの延長だからこそのプライスも魅力の一つと言えるはずです。

 

カラーは表記ではチャコールとなっているのですが、ちょっと微妙な真っ黒ではない濃色、という感じで一言で表すのが難しいです。
暗いところで見ると少々ネイビーの感があり、日光の下の明るいところで見ると、チャコールだなという見え方がします。
comm.arch. なら、BLACK NAVY と表すのかもしれません。

 

シャツ襟、シャツカフ、ストレートヘム、一重仕立て。立体的な襟まわりのフレンチワークジャケット、みたいな見立てもできそうな気がします。
いずれにしても、ガサッと気安く羽織れるアイテムです。しかし気安さがあっても  SOUTIENCOL なのでそう乱暴なものではなく、しっかり品が好いですよ、という感じです。

 

シャツの上からでもいけますし、もっと気楽に、TシャツやロンTの上から羽織るイメージでいけば、もうぼちぼち使っていけると思います。
季節が進んだら、この上からさらにコートを羽織って、中間着として使うのもいい感じではないでしょうか。

 

SOUTIENCOL – Shirts Jacket *Corduroy
col : Charcoal
size : 1 / 2 / 3
price : 31,680 in tax

 


Fuzz
東京都新宿区新宿1-7-3
三栄ビル4F
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10月19日(月) 定休日

Another cup of tea.


Albert Besnard “In the Embers”

 

『彼は、演劇の持つ不潔な強烈さに、われを忘れた。まるで、世界を、新しい眼で、見なおしたような気持がした。そして、この世界のことも、彼は、切に知りたく思った。芝居がはねると、彼は、酒場へ寄って、ヘイウォードと一緒に、明るい興奮の中に座り、サンドウィッチを食い、ビールを飲んだ。まわりには、数人ずつ学生たちが集まって、賑やかに談笑しており、またあちこちには、両親、それに息子娘たちを交えた一家団欒があり、時々、娘が、なにか辛辣なことをいうと、父親は、椅子に反り返って、大きく、朗らかに笑う。楽しい、無邪気な風景だった。空気全体に楽しい親密さが溢れていた。だが、それには、フィリップは、無関心だった。彼の心は、ひたすら、今見てきたばかりの芝居の上を、さまよっていた。
「ねえ、君、これこそ人生だとは、思わないかね?」彼は、興奮していった。「僕は、もうこれ以上長く、こんなところに、グズグズしちゃいられないように思う。ロンドンへ帰って、ほんとうに人生の蒔き直しやってみたい。いろんな経験が、してみたいのだ。人生の準備には、もううんざりした。今こそ、生きてみたいのだ。」』

『人間の絆』(サマセット・モーム)