P.H.Designs のダウンジャケットが入荷しました。
3年ぶりの登場となります!
●P. H.Designs
“Mountain Equipment” の創始者として、またフィルパワーの表示を初めて行ったダウン・マイスターとして有名なピーター・ハッチソンによるダウンジャケットをメインとしたイギリスのアウトドアウェアのブランドです。
著名な冒険家の北極点へのノンサポート歩行世界新記録樹立時のウエア、ギアを製作した経歴を持つピーター氏のダウンジャケットは、15人程のスタッフによって生産されている為、日本国内への供給量はごくわずかとなります。
今回もセレクトしたのは最も定番的なモデルとなります、Delta Hooded Jacket。
ダウンジャケットらしいデザインのダウンジャケットであり、シルエット、サイジングもきわめてスタンダードなモデルです。
モノは確かですし、プライスも確かですから、しっかり長く着たいというのは当然の心理。飽きのこない “普通の” デザインで、流行に左右されない “普通の” シルエットとサイジングである、ということは非常に大事なポイントだと思います。
Outline
700フィルパワーダウンのフーデッド・ジャケット。
着脱可能なフードを装備したスタンダートなデザインのモデルとなります。
生地は日本製、第一織物の Dicros mauri を使用。化繊特有の光沢を抑え、表面がコットンのようなルックスになるよう特殊な加工をされたポリエステル糸による高密織りファブリックとなります。
軽量で頑丈、皺になりにくい、型崩れしにくいという特性を持った機能素材となります。
タイト過ぎず、ルーズ過ぎずというベーシックな身まわりに、やはりベーシックなジャケット丈。ダウンのボリューム感も厚過ぎず、薄過ぎずとなっており、流行に左右されない普遍的なシルエット、サイジングとなっています。
襟裏とポケット裏には肌触りの良いフリースを配し、ジッパーはフロント、ポケット共に止水ジップ、袖口は寒気が入らないようインナーのリブ仕様、フードと裾のコードの仕様など、ディテールも非常にしっかりしたものとなっています。
本格ギアを手がけるダウン・マイスターの手によるプロダクトではございますが、アプローチそのものはファッションアイテムとして、という製品ですので、街でスマートに着こなせる本格スペックのダウンジャケットと言えます。
アウトドアがベースになっていますが、いつものコーディネイトにすんなり溶け込むファッション性を兼ね備えています。
今季の生地は第一織物社製の Dicros mauri というものが採用されています。
素材はポリエステルで、薄くて軽く、しかし頑丈、そして、化繊的な光沢ではなく、コットン生地のようなルックス、質感を目指したファブリックとなっています。
糸の段階で加工をかけて、特殊な超高密の平織りで仕立てます。糸は化繊だからこその細さで、コットンでこの細さではずいぶん華奢な生地になってしまいますし、それを高密織りにすればすぐにシワが入り、またそれがなかなか取れません。
まとめると、軽い、強い、コットンに近いルックスと質感、シワが残りにくい、型崩れがしにくい、これがこの生地の特徴です。
細かなディテールとしては最低限を備えているといった具合ですが、要所はしっかり押さえているかと思います。
ディテールやデザインを盛り過ぎていないところがスマートな印象につながっていて、ファッション的主張、アウトドア的主張、どちらも抑えられながら、モノの好さやイギリス発のイギリスメイドという背景がほんのり滲みます。これがこのダウンの本質的な魅力なのでしょう。
171 cm、サイズMです。充分に余裕がありながらのジャストサイズという感じです。
同じ身長でも65kg 以下になると、Sサイズも有りになってくると思います。
こういったシンプルで高機能のダウンジャケットというのは、どうしても防寒という機能が一番にくるもので、本質勝負のアイテムと言えると思います。
そうだとすると、デザインや機能の面では、もはや大きな差はつかないとなり、極端な話かもしれませんが、今度は宗派のような話になるような気がします。デニムなどがいい例ですが、自分はここを選ぶのだ、という。
おれは国産、わたしはカナダのあれ、僕はフランスの、、
ということは、おれたちは、イギリスのピーター・ハッチソンだ、ということになり、悪くないなと思います。
P.H.Designs – Delta Hooded Jacket
col : Black
size : S / M / L
price : 132,000 in tax
昨今の世相も当然関係はありますが、しかしその前から PH のダウンは継続的な値上がり基調にありまして、それが一昨年、昨年と発注を断念した理由です。
しかしながら、入荷が無い期間、少なくないお問い合わせをいただき、今回発注に至ったわけですが、周囲を見渡してみると、同じレベルでつくられているダウンは軒並み同水準か、さらに上に抜けたブランドもあり、なかなかハードな状況になっています。
この後も値上がりは続くだろうと予想されていますので、再開するなら早い方がいいと思ったのも確かで、ここでもう一度判断材料をつくらないといけないと感じました。
モノの価値は絶対価値ではなく、どうしても相対的な価値となるから経済は難しい。しかし最後に頼るのは自らの主観しかない、そしてその各々の主観の集合体そのものが経済でありまして、、
ということで、余計なことを言いましたが、気にしている人が多いアイテムだと思いますので、この機会に是非チェックしてみてください!
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Fuzz
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