Merz b.Schwanen の大定番、Button Facing Shirt が久しぶりに入荷しました。
ドイツのカットソー専業ブランド、Merz b.Schwanen の本領のアイテムです。ここ数年は脇役の GOOD BASIC のラインをとっていましたが、このオールドスタイルのアンダーウェア型カットソーが代表的なモデルであり、こちらは本国自社工場での生産となります。
カットソーなのに世界観があり、表現力があります、と僕はよく言っているのですが、何かを感じていただけると思います。
このモデルは1940年代のヨーロッパのアンダーウェアがモチーフとなっていて、大量生産以前の時代ならではの意匠をなぞり、素材も無垢なオーガニックコットンを使い、製法も旧式の釣り編み機を使い、という具合でこだわり抜いてつくられたものです。
大量生産以前の時代は、下着といえども貴重なものでした。特にワーカーなどは、簡単には捨てずに継ぎ接ぎしてボロボロになるまで着たことでしょう。1900年代前半の品々が現代に残ったときに、ある種の迫力を伴って魅力的に映るのはそういう背景があるからで、デザイナーPeter Plotnicki 氏はそんなアンダーウェアに魅せられたのだと思います。
(デザイナー Peter Plotnicki )
ヨーロッパのミリタリーのアンダーシャツなどは、今でもこんな感じの伝統的なスタイルのものが残っていますし、我々からすると、すごく異国の服飾文化を強く感じ、それがプラスアルファの魅力になってしまっているように思います。
ですから、『よく分からいけど、なにか格好いい』 というのは、まっとうな反応だと思います。
無造作に、ただ着れば格好いいのだろうな、と伝わってくるかと思います。どう着るかを考えるよりも、自分は着れそうだ、と思えるかどうかではないでしょうか。
ということで、前置きが長くなりましたが、今シーズンは定番カラーを4色ご用意しました。
アンダーシャツがベースになっているので、細身のフィットとなり、ある程度身体のラインに沿って着ていただくことになるシルエットです。ただ、完全なアンダーシャツのサイジングではなく、あくまでも一枚でも着られるファッションアイテムとしてつくられています。
時代は逆なのかもしれませんが、こちらはあえて肩をグッと内側に入れ、キュッとした身まわりで着るイメージです。生地はどっしりしていて、厚地で腰がありますので、着こんでいくことで、シャツを自分の身体のラインに育てるという感覚でもいいと思います。
ボタンフェイシングの前立て裏には布帛の生地が貼られ、リブには凝った意匠が見られ、胴部は縫い合わせのないシームレス丸胴、脇はガゼット仕様で耐久性を高め、、
かなりしっかりしたディテールワークが注ぎ込まれ、やはり単純なTシャツとは一線を画しております。
流行り廃りではなく、やはりクラシックアイテムという性質のアイテムだと思います。そういうタイミングにおられる方々は、是非手を伸ばしてみてください。
Merz b.Schwanen – Button Facing Shirt 1/4 Slv.
col : Natural / Army / Ink Blue / Charcoal
size : 4 / 5 / 6
price : 13,200 (税込)
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Fuzz
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