初登場となります、イタリアの Zilla のバッグをご紹介します。
見たことあるようで見たことない、ヨーロピアンなクラシックを感じさせながらも、堅苦しさのないファッショナブルなバッグとなります。
●Zilla
イタリアのバッグ専業ブランドです。
創始者の シルビア・ピヒラー は、イタリア・ボルツァーノにて建築家や芸術家の家計に生まれ、自身も建築を学びましたが、2005年、自身のバッグブランドをスタートさせました。
ミニマルで革新的な Zilla のバッグは、ユニークでありながらタイムレスであることが特徴です。
ヨーロッパ的感性におけるクラシックなテイストが根底に流れつつも、何やらヘヴィーデューティーとは違いそうだ、どことなく上品だ、という第一印象。その不思議な魅力はデザイナーが女性で、なおかつ建築系の人であることにヒントがありそうです。
このバッグはある展示会の片隅に毎シーズン置いてあったもので、ということは定番モデルとして継続しているものになるのでしょう、これを何シーズンもずっと気にしていたのですが、なかなか発注するに至らず、気にしている間に諸般の理由でジリジリと値上げが続き、とうとう今季、発注を入れたという次第です。しかし思い返してみれば、おそらく5年か6年くらいは迷っていたことになるようです。
ちょっと変わった形式でかたちを変えることができる 2WAY バッグ、リュックサックがメインのミドルサイズとなります。
素材はコットンキャンバスとレザーパーツとなり、ゴテゴテした感じのないスマートな素材づかいが光ります。これがアウトドア系であると、どうしても頑丈さを誇りたくなるのですが、そういう路線ではなく、あくまでシティなファッション志向。一見して品の好さを感じると思いますが、エレガントなジャケットスタイルで映えそうではありませんか。
口の両端をパチンと留めて台形のフォルムが出来上がるのが、何ともいえずセンスの好さを感じますし、レザーのパーツの使い方などに女性デザイナーならではと思える雰囲気があり、このあたりが効いているように思います。
なんかいいな、何故か気になるな、というような、言葉で説明することが難しい類いの魅力というのは、モノそのもののルーツの違いがそうさせるのでしょう。違う歴史を持つ違った人種の人間がつくったものだからこそ生まれる、はっきり認識しにくい魅力。是非とも積極的に感じていただきたいところです。
Zilla – Canvas Ruck Sack
col : Beige
price : 49,000 (+tax)