ずいぶん久しぶりの登場となりました、bleu de chauffe のバッグをご紹介します。
●bleu de chauffe
フランスのバッグブランドです。
ブランド名は、フランスに古くから伝わる青い作業服という意味を持ち、ワーカーたちのためのバッグの再発明という観点からコレクションをスタートしました。
トレンドを適度に取り入れながらも、基本はシンプル、効率的、スマートなデザインを信条として、機能や品質にも深くこだわり、確かな製品を生産しています。
何年ぶりかという入荷になってしまいましたが、ようやくまた店頭に並べることができました。実はずっと発注だけはしていたのですが、いろいろな事情で生産キャンセル、納品キャンセルが続いており、僕個人としてはより一層の 『待望の』 という感慨があります。
フランスの、フランスらしい、フランスでつくられるバッグということで、かなり、Fuzz を利用していただいているみなさんの性に合っていると思っていますし、お店としても長く付き合っていきたいブランドであります。
bleu de chauffe のバッグは、長く使えるしっかりしたバッグであり、大人が安心して使っていけるバッグであり、場面を限定しすぎないバッグであると思います。往々にして、ものすごく格好いい、惚れ惚れするようなレザーのバッグは、トラッドすぎたり、クラシックすぎたりして、モノとしての格好よさと実用とが釣り合わないことも多々あるかと思いますが、この bleu de chauffe のバッグは、すべてにおいてバランスが優れていると思っています。
そして、Fuzz としての一番のポイントにしている部分は、やはり “洋の薫り” という部分です。日本ではつくれないテイスト、雰囲気、味わいが、どうしてもあります。ここがこうで、どこがどうだから、ということでなく、違った土地の、違った歴史を持つ、違った人種の人々がつくっているというところから発する、陰影と薫りの部分。こればかりは狙ってできるものではなく、ごくごく自然に宿るものであり、この部分に感覚的に惹かれるものがあるのです。
こちらは、やや大きめのフラップ型バックパック。
このサイズ感もほんのわずかのことですが、微妙にこちらの感覚とズレがあり、全体に印象に関わっているように思います。
デザインそのものは非常にシンプルです。
しっかりした素材を使い、細かいパーツに至るまでしっかりしていて、全体としての重厚感につながっています。素材の好さはシンプルなほどに光ります。
革はフランス産のベジタブルタンニンのカーフです。シボ革で表情があり、しっかりした厚みがあります。タフな使用に耐えうる重厚なレザーです。
背面側にポケットがあり、ベルトには肩あてが付き、肩あてにはウールフェルトが。こういうものは、ただしっかりつくってあるだけで格好いいですね。
フラップ型ですが、袋状に近いつくりをしています。
ブランドのネームが隠れたところにあるのも好感がもてます。
インサイドには着脱が可能なポケットとフェルトのPCケースが備わります。特にPCやタブレットを持ち運ばないのであれば、取り去るとかなりすっきりします。
レザーのバックパックにおいては、そもそも世の中に多くはないですし、その中で長く使えると判断できるものとなるとなかなか難しいと思いますが、、、これなら!
bleu de chauffe – ARLO
col : Black
price : 71,000 (+tax)
こちらはブリーフケースタイプです。
“ファズ・ビズ” の観点からセレクトした、ビジネスユースにもいかがでしょう?というものです。
こちらもスタンダードな感覚より、ほんのわずか、小ぶりなサイズ感で、微妙な違和感があっていい感じです。
かつてフランスの古着を扱っていたころ、こういったスタイルの古いレザーのバッグが時たま出てくることがありましたが、やはりこういうアイテムのルーツはヨーロッパなのだなと感じさせられます。
しかし、こちらは現代のものなので、使い勝手はしっかりアップデートされています。
背面にジップ付きのポケットが付き、内部はこちらも着脱可能なポケットとPCケースが備わります。
語るべきポイントは少ないですが、その分、男のロマン的な魅力があるタイプでしょう。コットンやウールのコートを男前に羽織る類いのスタイルには、どうしても化繊では役不足なこともありますから。
形式美的な魅力もメンズファッションならではの醍醐味であると思います。
bleu de chauffe – GROUCHO
col : Black
price : 58,000 (+tax)