No Title.

本日、日曜日の午前中、歩行者天国の新宿通り。
何かのセレモニーをやっていました。
後ろの方にはブラスバンドと野球のユニフォームを着た子供たちが大勢控え、今にも練り歩こうという雰囲気で、どうやら警視庁騎馬隊が先導するようでした。

 

サラブレッドでしょうか、馬体が大きくて美しく、とても素敵でした。

 

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勝手にだらだら語るシリーズ、トレンド、多様性、共感について。

今の時代、業界では、昔のようなトレンドはもう存在しないという共通認識が形成されている。今年はダウンが流行る、ダッフルコートが流行る、といった具体的なトレンドアイテムが無いことはもちろん、トレンドのルックやテイストさえも、もはや無いに等しい状況ではないか。

大昔は、はっきりとした流行があって、○○を売っていれば大丈夫、という時代があり、お店は同じものを売って、みんなが同じものを買って、という平和な時代があったとか。

しかし、時代は進み、人々の情報の発信や受信の方法が変わり、多様性は本格化し、マイノリティでも確固たる自信を持てるような時代に変遷した。『傾向』くらいはあるものの、分かりやすい『流行』は無くなり、供給側は、チャンスが増えることと引き換えに、難しさや複雑さを引き受けざるをえなくなった。
これは服飾業界に限った話ではなく、ほとんどすべての業界で同様のことが顕在化されているのは、ビジネスマンであるならば周知のことであろう。

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人々の心理としては、まずは『みんなと同じではつまらない』と『みんなと同じでないと不安だ』という2つがあり、同じではつまらないという人々が多様性を拡大し、同じでないと不安だという人がトレンド形成の当事者となる。

中高生くらいの年代では、『同じでないと不安』が主流であり、みんなが知っていることを知ろうとする力が強いから、まだ分かりやすいトレンドは存在する。
しかし社会に出た途端、世界は広がり、みんなと同じでないと不安ではあっても、自分の周囲にいるみんなが既にバラバラであり、さまざまな情報に触れる機会が膨大になるにつれ、みんなと同じでないと不安とか言ってられなくなってくる。
第三の勢力、『みんなと同じとか違うとか関係ない層』の誕生である。
同じでないと不安層が減り、もう関係ない層が増えることにより、多様性は推進する。

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そういうことは、それなりに真剣に働いて、普通に遊んだり、人付き合いをしていると、肌感覚で自然に理解することなのだろうが、高齢の政治家は生活が変わらないからか、まだ実感値として理解できていないような気がする。
だから、今の状況をより正しく掴めている少し若い政治家と、高齢の政治家と、けっこうな隔たりができているような気がするが、政治家というのは、正しいことを言うより、物事を動かす力が強い方が有能とされるように思う。

そう、見事に話が逸れている。

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多様性の時代とは、難しくて厳しいが、チャンスは広くある。
なんだ、アメリカ型社会か、と思う。
大量生産・大量消費のトレンド依存型では、コストダウンの能力には長けても、多様性に対応できないことは、既に90年代ではっきりしているのだが、その解決を先送りにしたツケがまわってきたのがこの20年代なのだろうか。

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多様性の時代は、正解のない時代なのかもしれない。
自分にとっての正解を、自分で考え、実現させていかなくてはならないハードな世界だ。

お洒落についても同様で、自分の正解は自分で考えて実現する。当たり前と言えば当たり前だが、供給側が強者側であった時代においては、トレンドがどこかで生まれ(時には恣意的につくられ)、それ以外の選択肢が少ない状態にあったため、なんとなくの『正解』がうっすらと在り、極端に言えば、それに乗るか、反るか、というスタンスだけが問われていた。

現在は、ほとんどのジャンルで、需要側が強い。これはテクノロジーの発展により供給の能力が上がった末の結果というのが皮肉であり、また興味深い。
何でもつくれるからイロイロつくったら、ロットがまとまらなくなって大変です、の世界が来て、小ロットも問題ないです、の時代が来て、小ロットOKなら自分でつくるっす、の時代が来て。

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子育てに正解が無いのと同様に、あるいはバッティングフォームに正解が無いのと同様に、お洒落にも正解はない。
何事につけ、正解を押し付けてくるのは、結局は搾取したいビジネスマンだ。
正解が無いのは難しいし、苦しいこともあるけれど、でも自分の正解を探して創りだすのは楽しいことであり、それは『豊かさ』とつながっていく。

今や、個性が無いのも立派な個性、なれば無個性な人など存在せず、である。
自分ならではの性格があり、個性的な両親や、生まれた土地や遊んだ土地の影響を受けて、それぞれに違う感性を備えるに至る。
正解がないことに早く気付いて、正解を求めることに正しく失望し、見栄や恥ずかしさを捨てて、正しく自由を謳歌しよう、と。
そして、本当の楽しさとは、独立した一個となった時、別の独立した他者とに生まれる共感、であるような気がする。

 

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年末年始にゆっくりできて、本を読んだり、人と話したりしているうちに、いろいろなことを考えてしまいました。
結局、生きていて、仕事をしていて、遊んでいて、何が楽しいんだろうと考えた時に、共感したいんだよなぁ、と思いました。
その共感は、身近な人じゃなければいけないというわけでもないし、こちらから一方的なだけでも構わないし、とにかく、自分の感性とか考えが、自分だけじゃない、分かる人がいるというのが嬉しいような気がするのです。

となると、共感してほしい人に共感してもらえるお店にしていく、というのが、わたくしの目標になるわけです。
それには具体的にどうしたらいいか、AIに訊いたら一発です。
素晴らしい時代だぜ。

以上、本日のムダ話でした。
長ったらしくてたいへん失礼しました。

明日は月曜の祭日ですが、定休日とさせていただきます。

 

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