POSTALCO – Free Arm Wear.

POSTALCO、続けてウェアの方もご紹介します。
こちらもオリジナリティ溢れる工夫があり、ブランドの哲学が通底しているグレイトなプロダクトとなっています。

 

ポスタルコの基本的なスタンスは、『日々の暮らしをよりよいものにしていくために』。
バッグであろうと、ウェアであろうと、このスタンスを基にしてアイディアを生み出し、実際にプロダクションしています。

今回ご紹介するジャケットとシャツも、日々の生活のなかでより快適に過ごすには、という部分から着想され、オリジナルの仕様である 『フリーアームウェア』 という動きやすい服を目指したパターンニング、縫製仕様に行き着きました。

 

身体になじむフリーアームウェア
『シャツって、腕を伸ばしたり動かしたりしにくい縫い合わせになりがちです。快適に動けるようになるまでには同じものを何年も着続けなければならない、なんてことになりかねません。
腕を通してすぐに着心地のよさを感じてほしい。そのためにポスタルコはフリーアームウェアを考案しました。
手をのばしても動きを制約しない、普段使いの動きになじむシャツです。
ポスタルコ独自のスパイラルショルダーと背面のV字型プリーツは、肩まわりを楽に動かすことができるよう設計されています。』

 

服全体として、ポスタルコならではの独特な世界観を感じますが、最も特徴的なのは後姿です。
後襟から肩甲骨を通って両側斜めに走るシームとプリーツがフリーアームウェアの具体的な仕様です。これにより、腕を前へ、上へ伸ばした時に背中に感じる突っ張りを無くし、腕の旋回をスムーズに、腕から肩まわりの動きやすさを高めています。

 

また、腕を上げた時に、胴身が広がって裾が持ち上がることも最小限になり、動きやすさだけでなく、ルックスや佇まいへの貢献もあります。

ちょっと独特な後姿ですが、デザインとしてだけでなく、構造的な意味を持ちます。構造的な意味を持つということは、独特でもなんとなく自然なものとして受け取ることができるものだと思います。

独創性豊かな方法で、日々身に付ける道具としての服という意味で実用性を高め、またデザインとしても面白く、格好いいウェアとなっています。
今回は、ブラックデニムのジップアップジャケットとウェザークロスのフリーアームシャツをセレクトしました。

 

Outline
フリーアームのブラックデニムジャケット。
背面、肩の部分にスパイラルな縫い目を入れ、斜めの縫い目に沿ってプリーツのように生地に余分を取っています。これにより、腕の可動域が広がり、特に両手を前や上に上げた際にスムースな動きが得られます。
生地は日本製のブラックデニム。11オンスのジャケットとしてはミディアムウェイトの中厚地です。
経糸に黒、緯糸も晒糸ではなく黒糸にすることで、プレーンな色合いのデニム地となり、色落ちも少しゆっくりなものとなります。
シルエットはゆったり感を感じながらも、ルックスとしてはすっきりしています。フロントのハンドウォーマー型のポケットと内側にやや大きめの内ポケットが備わります。

最初はバッグや財布などのアクセサリー類だけを取り扱わせてもらおうと思っていたのですが、このジャケットを見て、ウェアもやる!となりました。
シンプルで静かな印象ですが、着てみるとしっくりくるし、おさまりが好くて、感覚的にとてもいい感じでした。

 

デニムとしてはライトオンスに入るのかもしれませんが、普通のジャケットの生地としては中厚のミディアムウエイト、春秋に着るミドルアウターでしょう。
ブラックデニムですが、黒色×晒糸ではなく、黒×黒のため、あまりデニムっぽく見えません。質感もソフトなので尚更です

 

ポケットの具合もちょうど好く、よく考えられていることが自然と伝わってきます。
ルーズなシルエットなはずが、着てみると意外なほどすっきりして見えることにも驚きます。

 

POSTALCO – Zip Up Jacket *Lt Denim
col : Black
size : M / L
price : 52,800 in tax

 

つづいてフリーアームシャツ。

 

Outline
独自のパターンニングと縫製仕様で、最大限の動きやすさを引き出すことを目指したフリーアームシャツ。
背面、肩の部分にスパイラルな縫い目を入れ、斜めの縫い目に沿ってプリーツのように生地に余分を取っています。これにより、腕の可動域が広がり、特に両手を前や上に上げた際にスムースな動きが得られます。
アームは全体にゆったりさせ、ボディも充分なゆとりを取りながらも直線的なラインですっきり見えるようなバランスで設計されています。
生地は日本製のコットンウェザークロス。強い打ち込みでしっかり目が詰まった厚地の生地に、縫製後に染色とワッシャー加工をかけています。
独特の色合いと風合いで、着込むほどに身体に馴染み、着古してヴィンテージのような風合いになった時に、また別の魅力を感じられるはずです。

 

通年の定番として展開されている生地ですが、かなりしっかり感のある厚地です。
通年の定番生地は薄地と厚地の2種類があり、春夏なので薄地かなと一瞬思ったのですが、いや、すぐに着て欲しいから厚地の方だ、となりました。

 

生地はギュウギュウに詰まった感じがあり、糸に節があるせいで、表情も豊かです。
味のある天然素材の生地ですから、着込んで、色がフェードして着古し感が出てきても恰好よく着れると思います。

 

ほどよい大きさのレギュラーカラーに、ボタンや前立てなど、一つひとつにオリジナリティを忍ばせたディテール。
細やかなデザインが全体に効いていて、独特の雰囲気を形成しています。

 

普通なんだけと普通じゃない感じ?
またはその逆?

とにかく、着てみると、意外と普通のコーディネイトに普通に馴染んでくれますが、でもやっぱり特別な感覚があります。

 

POSTALCO – Free Arm Shirt *Weather Cloth
col : Bottle Green / Charcoal Grey
size : M / L
price : 35,200 in tax

 

バッグとウェアを続けてご紹介しましたが、POSTALCO の世界観、伝わったでしょうか。
是非じっくりと見て、触れてみてください!

 

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■2月の営業時間
平日(火-金) 14:00 – 21:00
土曜        13:00 – 21:00
日/祝日      13:00 – 20:00
月曜定休

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