BRENA – Wool Trouser for Fuzz.

BRENA の新作パンツが入荷しました。
こちら、Fuzz の別注プロダクトとして、型、生地を選ばせていただいております。
しっかりウールの冬向けスラックスです。

 

まず、いい生地がありますけど、Fuzz さんで何かつくりません? という話からはじまり、僕が毎シーズン、常に探しているストレートシルエットのスラックスをつくっていただくことにしました。
よく言えば 『クラシックなストレート』、少し分かりやすく言えば 『ダサいのスレスレストレート』、このかたちを BRENA のアーカイブから探していただき、今回のこの型を見つけていただきました。インラインでは採用されていない型ですので、世には出ていないかたち、シルエットのパンツです。

ダサいの(D)、スレスレ(SS)、ストレイト(S)、ここは格好よく “D3S Type” (ディースリーエスタイプ)と名付けようではありませんか。
30年後、当たり前のファッション用語になっている予感があります。

 

素朴で無垢な、細くもなく太くもないストレート、それが “D3S”。
しいて言うならば、オールドスクールなテイストと言ってもいいかもしれませんが、イメージはフランスやイギリスの古着スラックスです。『もともとはけっこういいものである』 という前提がありながら、シルエットが今っぽくなくて、だからこそニュアンスがあるというもの。クラシックやトラッドがスパイスとしてカジュアルスタイルに作用するというイメージです。

ですから、生地の雰囲気がまた重要となり、やはりヨーロッパの薫りのするもので、クラシック・トラッドというテイストがあることが重要です。

あとは、このニュアンスを生かすも殺すもお好みで、ということとなります。
ということで、冬のクラシックな素材2種類でご用意することができました。

 

 

まずはブリティッシュ・ファブリック、MOON のヘリンボーンツイード。

Outline
Fuzz が別注で製作を依頼した中太ストレートシルエットのトラウザー。
シャープなスマートさとは反対の、安心感のあるクラシック感をテーマに、古着のような素朴なスタイルを指向しています。
生地はイギリスのツイード専門テキスタイルメーカー MOON 社のヘリンボーンツイードを使用しています。ほどよく厚地でしっかり冬仕様のファブリックとなります。
クラシックなスタイルに、クラシックなファブリックを載せたスラックスは、かえってカジュアルな着こなしで映えるという考え方に拠っています。アイテムとしてはしっかりニュアンスがありますが、デザインそのものはシンプルであり、ベーシックアイテムの範疇に入りますので、幅広いスタイルで活用していただけます。

 

 

BRENA – Basic Trousers *Moon Herringbone Tweed
col : Black
size : 44 / 46 / 48/ 50
price : 27,500 (税込)

 

つづいてはオーストリア・チロル地方の伝統的なファブリックであるローデンクロス。地元オーストリアで1888年創業の老舗ミル、Loden Steiner の生地です。

Outline
Fuzz が別注で製作を依頼した中太ストレートシルエットのトラウザー。
シャープなスマートさとは反対の、安心感のあるクラシック感をテーマに、古着のような素朴なスタイルを指向しています。
生地はオーストリアのテキスタイルメーカー Loden Steiner 社のローデンクロスを使用。ローデンクロスはオーストリアの伝統的な防寒向けの生地となり、ウールとアルパカを素材とした毛足のある縮絨織物です。しっかりした厚地でウールメルトンに近い質感となりますが、表面の起毛感と光沢感に独特のものがございます。
クラシックなスタイルに、クラシックなファブリックを載せたスラックスは、かえってカジュアルな着こなしで映えるという考え方に拠っています。アイテムとしてはしっかりニュアンスがありますが、デザインそのものはシンプルであり、ベーシックアイテムの範疇に入りますので、幅広いスタイルで活用していただけます。

 

BRENA – Basic Trousers *Loden Steiner
col : Grey
size : 44 / 46 / 48/ 50
price : 25,300 (税込)

 

ガチガチなトラッドに使っていただいても問題ないですが、in Fuzz で考えると、やはり 『ニュアンス系』 みたいな捉え方になります。
と言っても難しいことではなく、例えば同様にちょっとしたニュアンス系でもあるメンズのクルーネックのカーディガンとシンプルに合わせるのもいい具合のイメージです。足元は革靴でもいいし、スニーカーでもあえてな感じがして格好いいと思います。

さらに具体的なことを言えば、オイルドジャケットの類いをヨーロッパ型のクラシックスタイルで着る時や、フレンチワークジャケットをヨーロピアンな文脈でという場合など、つまり、オールド・ヨーロピアンのスパイスを利かせて着こなしたい時にうってつけのパーツではないかと思っています。

アジャスタータブだったり、シンチバックだったり、トラッドや装飾的なディテールを付けると、さらに味わい深いものになるかとも思いましたが、しかしあえて濃い味を選ばないのも、長年の Fuzz 的なスタンスであります。
また、コストをかけるとさらにプライスが跳ねますので、強打者専用アイテムになってしまうのも少し不本意なのでした。おれたちは、中距離打者の集まりだ、というのが店主であるわたくしの Fuzz 像ですので。(強打者は来るなとは言ってないですよ。笑)

興味ある方は是非お試しになってみてください!

 

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Fuzz
東京都新宿区新宿1-7-3
三栄ビル4F
13:00–21:00 (平日・土) / 13:00–20:00 (日・祝)
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