SANDERS より新作登場です。
ミリタリーコレクションではないカジュアルラインから、コインローファーをセレクトしました。
OEM(あるブランドから生産を請け負う)こともしている SANDERS はいろいろなブランドと付き合いがあり、実はアメトラブランド旺盛のその当時、かなりその面のブランドの靴をつくっていたそうです。そんな背景からちょっとアメリカン・トラディショナルの線でいくつかモデルをつくりましょうということでできたうちの一つです。
端正なブリティッシュ・トラッドもいいですが、ことカジュアルシーンでシーズン性なども出しつつコーディネイトを、となると、やはりアメリカに着地したものたちは強いです。イギリス生まれのトラッドを、独自に進化させて “ファッション化” したものと考えれば、さもありなん。
トラッドの空気を残しながら、上手に丸みや艶などを加えて、合わせやすく、楽しみやすく、といったところでしょうか。
つま先の丸みが物語ります。
やはりイギリスやイタリアのローファーはもう少し尖りがあって、ボリュームもレスだったりしますが、この柔らかさが、カジュアルスタイルではやりやすさにつながり、より身近な存在にしてくれるのだと思います。
それでもコバの張り出しが意外なほどしっかりあって、ああイギリス靴だね、というのも分かります。
アッパーは上品なグレインレザー。かつてミリタリーコレクションで使われていたゴツい型押しレザーではなく、とても繊細なものです。
アウトソールはおなじみの ITSHIDE社製コマンドソール(通称ダイナイトソール)でグリップが利くラバー製。
オーソドックスなビーフロールタイプのコインローファーのデザインで、コバの張り出し感やソールのボリューム感が相まって、よりカジュアルなテイストを強めているように思えます。
思いきったカジュアルスタイルにも合わせられそうな懐の深さを感じます。
SANDERS でローファーというだけでも、なんとなく新鮮です。ヨーロッパ的なきれいめローファーと、Paraboot のノルウェージャンのローファー(ランス)の中間くらいの立ち位置で、どちらにも振れるような自由さがあるような気がしています。
SANDERS – Butt Seam Lofer
col : Black / Brown
size : 6 / 6H / 7 / 7H / 8
price : 50,000 (+tax)