Lane Forty Five の新作ジャケットが届いております。
今季は新型 BOWER、レギュラーの SQUARED、2型リネンでセレクトしました。
イギリスの本格派ブランド、Lane Forty Five は独特です。僕の評価としては、とにかくファブリックのセンスが素晴らしいというのが一番に来て、デザインはちょっと変わったものが多いかな、という感じ。そして、イギリスで縫製をして、この生地のクオリティを考えると、プライスは良心的である、という印象もあります。
さて、新作の BOWER です。
クルーネックのカラーレスジャケットで、オリジナルのリネンファブリック。シーズンにいくつかある 『生地惚れ』 でのセレクトです。
これぞヨーロッパの生地の魅力、という雰囲気で、色柄、風合い、抜群です。
落ち着いた深いブラウンをベースに織柄ストライプが入ります。細い青ストライプが効いているのか、ブラウンからちょっとボルドーのようなニュアンスも感じられます。いずれにしても、ただ者ではない気配を感じさせられます。
ジャケットとしてはややルーズシルエットで着やすいバランスです。
はっきりしたビッグシルエットやオーバーサイズというところまでいかない、ミディアムフィットで、好みによってサイズを上げたりするのもいいかもしれません。
まったく派手ではないですが、華があるというのでしょうか。色柄は落ち着いていて、シルエットを含めてデザインも意外とノーマルですが、何か普通でない、こいつやるな的ニュアンスがにじむのは、まったくブランド(デザイナー)の力でしょう。
服が好きな人間がつくっていることが強く感じられ、かつ好きだから足し算していろいろ積んでます、ということでなく、慎みが感じられるのがいいではありませんか。
Lane Forty Five – BOWER *Linen Stripe
col : Dk.Brown
size : 36 / 38 / 40
price : 30,000 (+tax)
こちら、3シーズン連続となります、ボックスシルエットの SQUARED です。
昨年もブラックリネンでありましたが、生地そのものはまた違うものとなっていて、今季はしっかりめのジャケットのウエイトの生地となっています。
スタンドカラーで、前ボタンが2つ、そして文字通り 1:1 のボックスシルエットが特徴です。
ドロップショルダーで、たっぷりした身まわりの生地のドレープを生かしたデザインとなり、これがとてもいい雰囲気で羽織れるのです。
今っぽさを狙っているブランドではないですが、ちょっと力が抜けながらも程よい緊張感があるのは、やはり現代的と言えるような気がします。
海外ブランドならではの、言葉にできないようなニュアンスの魅力が詰まったジャケットではないでしょうか。
Lane Forty Five – SQUARED *Linen
col : Black
size : 36 / 38 / 40
price : 28,000 (+tax)