SANDERS のシューズが2型、入荷しております。
ひとつはおなじみのサイドゴアブーツ、もう一つは今季から新シリーズとして登場した新鮮な短靴です。
新型の方から先に触れましょう。
こちら、”B.G.S. Collection” という新ライン数型のうちの一つ、エプロンダービー(Uチップ)シューズです。新しいフォルムはUチップと相まって、これまでの SANDERS のレザーシューズには無かったタイプのカジュアルさを備え、非常に新鮮です。
“B.G.S. Collection”
B.G.S. は “Boots, ankle, General Service” の略称。1880年代~1950年代にイギリス軍へ供給されていました。
別名 “Ammunition Boots” とも呼ばれ、主に銃を専門に扱う兵士用に設計されています。
SANDERS でも一時この靴の製造供給をしており、当時のモデルをベースにラストを再現したコレクションになります。
スクエアトゥに近いかたちのつま先に、やや平たく感じるバンプ、SANDERS の主流である Military Collection の靴たちとは大きく趣が異なります。
もうはるか昔になりますが、フランスやイギリスから古靴を仕入れていた時代に時たま見かけたかたちで、その時にも人気がありました。ヨーロッパの靴のディーラーは、『60年代より前の靴だよ』 と言っていたことを思い出しました。
アッパーは Waxy Leather です。ポリッシュレザーはもちろん、オイルレザーの艶とも違い、仕上げに蜜蝋を使う革であるため、光沢が抑えられたマットな質感です。
底付けは当然グッドイヤーウェルト製法、アウトソールはいつもと同じ仕様で、イギリス ITSHIDE 社のコマンドソールです。
このシューズもオリーブ色の替え紐が付属します。
トゥの尖りがないためにぽってりしたように感じ、ちょっとしたかわいらしさがあります。よりカジュアルなスタイルに溶けこみやすいバランスでしょう。
ですが、それを狙った 『カジュアル靴』 ではなく、あくまで 『本格的な革靴であるところの昔の軍の靴』 でありますので、ベースには 『格好いい』 がしっかりあることが感じられます。
ミリタリーコレクションの靴をお持ちの方には新鮮に感じると思いますし、逆にミリタリーコレクションのかたちがしっくりこなかったという人には、絶好のチャンスになるような気もします。
SANDERS – B.G.S. Aprpn Derby Shoe
col : Black
size : 6H / 7 / 7H / 8
price : 52,000 (+tax)
Cap Toe Chelsea Boots は今や Fuzz の秋冬の風物詩的アイテムになっています。
脱ぎ履きしやすいという実用性、どんなスタイルにも使えてしまう汎用性、クラシックでありながらストリートやハード系のスタイルまで溶け込む懐の深さがあります。
特にこのミリタリーコレクションという立ち位置が、なんとなくトラッドなところとカジュアルなところを都合よくミックスさせてくれ、さらに使いやすくしてくれているような気がします。
僕もこれを数年履いていますが、今でも冬に一番よく履く靴になっています。きれいめから軍パンから、太いチノ、何にでも合わせてしまっております。
この秋冬も変わらずおすすめでございます。
SANDERS – Cap Toe Chelsea Boots
col : Black
size : 6 / 6H / 7 / 7H / 8
price : 52,000 (+tax)
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SOUTIENCOL の事務所に伺う機会があり、ついでに Slip On ネイビーの42 の在庫があったのでいただいてきました。