Hackney Union Workhouse の今季新作ジャケットが入荷しました。
スタンドカラーでやはり何か独特の雰囲気を持っている “Chinwest Jacket” というモデルです。
『100年前、イギリス、インド、中国の間で貿易が盛んであり、リバプールには多くの船が物資を運び入れていました。その時代の西洋と東洋が織り交ざったデザインとなっています』(デザイナー談)
ということで、何か特定のジャケットをモチーフにしたわけでなく、オリジナルのミックスデザインです。トータルで湧き出てくるこのブランドらしい雰囲気は確かに感じられ、古い年代にあった格好よさを上手に蘇らせてくれています。
イギリスをベースにするブランドだからこそ、こういう解釈になり、こういう着地点になります。ここはやはりそういうもので、日本のブランドにこれと同じ種類の格好よさを期待することはできません。Hackney Union Workhouse というブランドにしか生み出せないプロダクトであることは確かでしょう。
何よりファブリックが素晴らしいです。
ヘヴィーウェイトのコットンツイルは、綾目が際立って美しく、どっしりして厚みがありつつもソフトな質感で肌触りも抜群です。なかなか日本ではお目にかかれないような生地ではないかと思います。
特徴的なフロント裾のカッティングが目を惹きますが、他にも大きめの襟、大きめの比翼、スリットの入った袖口、ポケットのイヤーフラップ、等々、大小さまざまなディテールが贅沢に集められています。
一般的には、古い軍モノやワークウェアを原型にして、多少のアレンジをして、異素材をあてこんで、というつくり方が多いと思います。しかし Workhouse が見ている古い年代、古いモノ、というのは、一般的なブランドが見ている場所よりもさらに奥の古い時代であり、さらにそこから焼き増しではなく、独創的なアイディアでオリジナルのプロダクトを生み出します。
それだけ強いオリジナリティを持ちながら、そこで酔ってしまうことなく、立ち位置として現代のカジュアルファッションのフィールドに居るということが、またすごいなぁと思います。
Hackney Union Workhouse – Chinwest Jacket
col : Khaki
size : S / M / L
price : 54,000 (+tax)