SANDERS – Brit Chukka.

SANDERS の Brit Chukka が入荷しました。

SANDERS の定番といえば、Miltary Derby Shoe とこの Brit Chukka です。
Fuzz では ミリタリーコレクションの方の品揃えがメインにはなりますが、急にこのブリットチャッカが格好よく見えるタイミングがあり、それが今シーズンでした。

 

商品説明を再掲します。

=========

アッパーはきっちり上質なスエードレザー、そしてマッドガード製法といってクレープソールを圧着で付けて、側面ぐるりと革を巻いたアウトソールが大きな特徴となっています。

マッドガードは、その名の通り『泥よけ』 の意味合いで、水溜りやぬかるみなどにはまってしまっても大丈夫、ということがそもそもの目的です。

俳優スティーブン・マックイーンが映画などで履いていたことで有名になったのですが、モデル名前の Brit Chukka は、映画 『Brit』 に由来するということです。
通称 『プレイボーイ・チャッカ』 などとも呼ばれている、知る人ぞ知る人気アイテムなのです。

=========

今シーズンのカラーは Polo Snuff という、このモデルでも最も定番とされる一番手のカラーです。前回のものが1足残っていますが、同じ茶系でもやはり違い、こちらも明るくはないですが、赤みのある落ち着いた茶色となっています。

 

クレープソールで履き心地も印象としても柔らかさがあり、典型的な大人のカジュアル靴であると言えます。カジュアルはカジュアルでも、本格派の手によるカジュアル靴であり、やはり凛とした端正なたたずまいを見せてくれます。

ラフになることなく、品好くカジュアルなスタイルを、という層には特におすすめしたいシューズです。Kei Macdonald のニットだったり、SOUTIENCOL のシャツ、 Candidum のジャケットあたりとは相性が抜群であろうと思います。

 

SANDERS – Brit Chukka
col : Polo Snuff
size : 6 / 6H / 7 / 7H / 8
price : 43,000 (+tax)

 

Candidum – Tweed Tailored Jacket.

Candidum のツイードジャケットをご紹介します。
先にご紹介済みの Homespun とは別に、MOONのツイードでもご用意しています。

 

こちらはセットアップではなくジャケットのみ。ハンティングジャケット調のディテールが入り、よりカジュアルな着こなしに向いていてます。

 

上衿のタブ、プリーテッドのパッチポケット、腰部分のバンド、ちょっと盛り付けがあってのカジュアル仕様です。
その他基本の仕様は変わらずに、段返り3つボタン、背抜き袖裏、センターベント、袖が仮切羽。ラペルの折り返しを深めに、またあえてプレスを緩めにして、柔らかい印象にしています。
原型はここ数シーズン続いている Candidum の定番型となりますので、スマートなフォルムです。(サイズ感も共通です)

 

ファブリックはイギリスの MOON社製。ツイードファブリック専門の老舗生地メーカーです。
シェットランドウールが素材となりますので、軽くてソフトな生地感となります。着心地としてもかなり軽さを感じます。

 

ネルシャツやデニムなど、気さくなアイテムと合わせてよりカジュアルに着れますが、スタイリングのバランスはスマートになります。
ギャバジンやベンタイルなどのコットン系のコートと合わせて、冬時期にしっかり着ていただけたらと思います。

 

Candidum – Tailored Jacket *Moon Tweed
col : Navy / Dk.Brown
size : 44 / 46 / 48
price : 38,000 (+tax)

 

P.H.Designs – Delta Hooded Jacket.

今年も入荷しました、P.H.Designs のダウンジャケットです。
例年より少し早いですが、急にお問い合わせが増えてきましたので、ご紹介します。

 

年に一回、しかもほぼ1型だけの入荷となりますのでブランドプロフィールをおさらいです。

●P. H.Designs
“Mountain Equipment” の創始者として、またフィルパワーの表示を初めて行ったダウン・マイスターとして有名なピーター・ハッチソンによるダウンジャケットをメインとしたイギリスのアウトドアウェアのブランドです。
著名な冒険家の北極点へのノンサポート歩行世界新記録樹立時のウエア、ギアを製作した経歴を持つピーター氏のダウンジャケットは、15人程のスタッフによって生産されている為、日本国内への供給量はごくわずかとなります。

 

昨年につづき、ブランドを代表するモデルとなる Delta Hooded Jacket をご用意しました。
実はまたお願いしてファブリックを変更していただいています。今回は、というより今回もと言った方がいいかもしれません、過去に使われていて気に入っている HM Amber のダークブラウンでお願いしています。やはりこの落ち着いた暗いブラウンが素晴らしいです。

この生地は2年前と3年前に違うモデルで展開していたのですが、覚えているでしょうか? 極細の糸による高密織り、これによってハリがありつつもしなやかで、高い撥水性を実現している、というものです。いかにもアウトドアのごつい生地ではなく、繊細で上品なファブリックとなっております。

 

ということで、フード付きのダウンジャケットです。見たとおりオーソドックスではありますので、さほど深く突っ込んでいくところはないのですが、考え方だけ少々。

Fuzz では元々あまりアウトドア的なダウンジャケットは一生懸命ではなく、僕もほとんど着ないなぁという感じだったので、そういう人たちに響くダウンは何か、これでしょう、という流れで P.H.Designs の取り扱いをはじめました。
ある種の基準として、ウールのスラックスと合わせられるか、ということを考えています。もちろんそうやって合わせてくださいということでなく、あくまで基準として、きれいに着ることができるか否かを判断しているということです。ウールのスラックスに合わせたときに、スマートな印象で着れるダウンなら、本気のダウンを扱ってもいいのではないかという考えです。

そういう考え方なので、P.H.Designs のダウンは、元々ダウンにあまり関心がなかったような人が、何かのきっかけで興味を持ったときに強く響くようです。今まで興味なかったけど、イギリスのもので、何か上品だ、これなら着たい、と。
しっかりしたダウンが欲しいけど、なんとなく欲しいものが無い、何を買っていいか分からない、という人にこそおすすめしたいと思っています。

 

ディテールについて軽く触れておくと、まず襟裏のフリースが気持ちいいです。肌当たりもよく、化繊であるために色褪せにも強いでしょうから、とても理にかなっています。
ポケットの中も同様のフリースになっています。

 

袖は隠しリブで、寒気の流入を防ぎます。本当に寒いところでは、けっこう重要なディテールです。

 

フロントはダブルの止水ジップ。ポケットも止水ジップです。

 

フードはファスナーで着脱が可能です。フードにもダウンが入っています。

 

巷にあふれているものでなく、しっかりした内容で、しっかり格好いい。
P.H.Designs のダウンジャケットは今シーズンもおすすめです。

 

P.H.Designs – Delta Hooded Jacket
col : Black
size : S / M / L
price : 85,000 (+tax)

 

Kei Macdonald – Special Knitwear.

Kei Macdonald のニットをご紹介します。
プルオーバーとカーディガンの2型。今回は企画段階から丁寧に希望を伝えてつくっていただいた Fuzz オリジナルの特別製品となります。

 

まずはプルオーバータイプから。

まず素材はメリノウールをメインとして、ベビーアルパカとキッドモヘヤの混紡糸となり、これは Kei さんが長年信頼して使用しつづけている上質なものです。
これをミドルゲージの中厚地でプルオーバーで、やや低めのモックネックで、そして3色のパネルボーダーで、仕立てていただきました。

 

配色はどちらもまったくの Fuzz のオリジナルとなっております。
僕が色の組み合わせを伝えた時、Kei さんはかなり驚き、かつ心配していたのですが、出来上がりの連絡をいただいた際には、『松崎さん、すごい!』 と言っていただけました。
これは Kei Macdonald のオリジナルでは考えつかない配色です、とはっきり言っておられましたので、カラーだけでもスペシャルなものになっています。
どうでしょう、A.P.C. や MARNI なんかがこんなニットをつくっていそうな気がするのですが・・・

 

とてもソフトで着心地がいいです。そして、高品質の素材とニッティングですから、着た時の品の好さがしっかり感じ取れるはずです。

 

Kei Macdonald – Alpaca Mohair Low Mock Neck Pullover
col : Mustard / Brown
size : S / M / L
price : 29,000 (+tax)

 

こちらはローゲージの畦編みのヘビーニット。
ヘビーニットと言っても、インバーアランなどの本格派のような無脱脂でごつくて重いものとは違い、厚さ、重さはほどほど、見た目以上に着やすく温かいものになっています。

 

素材はカムバックウールという、ブリティッシュウールとメリノウールの交配種となります。ブリティッシュウールの野趣溢れるバルキーな質感と、メリノウールのやわらかさのいいところ取りをしようという野望のもとに生まれた羊の毛です。

クラシックな見た目と着心地の好さを兼ね備え、こちらもブランド定番の糸として、Kei さんが毎年使っているものですので、非常に安心感があります。

 

これまでメンズではつくっていないということだったので、クルーネックのカーディガンにしていただき、カラーはもちろん、生地の厚さやボタンなどもリクエストに応えていただきました。

クルーネックでラグランスリーブ、というのがたいへん気に入っています。

 

インバーアランやカウチンセーターをヘビーニットとするなら、厳密に言えばヘビーニットの一歩手前くらいでしょうか。分厚くてケーブルなどの複雑な編みで、というものではなく、やわらかく伸縮する畦編みはしめつけもなく快適です。

 

Kei Macdonald – Come Back Wool Crew Ncek Cardigan
col : Beige / Mocha
size : S / M / L
price : 34,000 (+tax)

 

Kei Macdonald のニットは、デザイナーである Kei さん本人の意向で、上質な毛糸だけを使い、ニッターさんが家庭機、手横機で一着一着編むハンドフレームニットのみとなります。
ハンドフレームの製品は糸の風合いを損なわず、柔らかな仕上がりになるため、ニットそのものが上品になることが特徴です。

そして、ハンドフレームニットだからこそ、少数での細かいアレンジに対応することができるのも魅力です。僕としては、Kei Macdonald のニットの良さを、Fuzz の客層とマッチさせるべく、ちょっとアレンジしていただく、つまりはデザイナーとお客さんをつなげる、ということを狙っています。
Kei さんというのは、メンズのデザインではトラッド志向が強く(レディースではけっこうかわいらしいものも多いのですが)、ダンディな雰囲気のものが多い印象で、並んでいて一番映えるのはデパートのはずです。もちろん Fuzz もトラッドやダンディは好きですが、メインフィールドは “カジュアル” です。そこで、Kei さんのニットのセンスを損なうことなく、Fuzz 好みのテイストに近づけていただく、ということで不肖わたくしが暗躍している次第でございます。

やはりニットにはニットにしかない魅力があり、またインポートのニットにはインポートのニットの、またジャパニーズニットならではの好さも当然あります。
まだ朝晩に限られますが、いよいよ寒さを感じることも増えてきましたので、是非とも Kei Macdonald のニットを体感してみてください。