J&S FRANKLIN EQUIPMENT – British Army Fleece Field Jacket Rvs.

初登場、J&S FRANKLIN EQUIPMENT のミリタリージャケットのご紹介です。
ちょっと珍しいイギリスのブランドです。

 

●J&S FRANKLIN EQUIPMENT
1946年、2人の若者がロンドンにて創業。創業者の一人はWW2下でパイロットとして活躍していました。
軍隊経験からのコネクションを活用して、軍需製品のマニファクチュアとして成長を続け、現在では欧米、東南アジアなどに支社を展開しています。英国内のみならず、世界各国の政府、MODやNATO、民間の警備、防衛関連の組織などへ供給を続けており、特に UK Military of Defence とは40年以上もの間、メジャーコントラクターとしての関係を継続しています。
その商品ラインナップは多岐にわたり、軍用シェルター、テント、キャンプ関連製品からユニフォームなどの衣類、各種装備品まで展開しています。

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という硬派なメーカーですが、ご紹介するのはファッション向けアパレル製品となります。イギリスの軍用衣料や装備のサプライヤーという側面をバックボーンとして、一般にも細々とプロダクトを供給しています。本格的なファッションアイテムの展開というよりは、ある種のコンセプトブランドのようなかたちをとり、自らの得意を生かしてのプロダクションということです。

 

ブリティッシュ・アーミーのフリースジャケットです。昔、現物を度々見たものですが、今はどうなのでしょう。まだそれなりに見られるとは思いますが、デッドストックはかなり難しいと思います、というこれを、アパレル製品としてリバーシブル仕様にアップデート。カラーバリエーションもあり、着やすくなり、機能性とファッション性を備えたアイテムとしてつくり出されました。

ミリタリーアイテムらしいちょっとした野暮ったさがありつつ、無骨さなどもありつつ、でもイギリスのミリタリーだからなんか格好いいよね、というぼんやりとした格好よさが本質なのかもしれません。リアル・ミリタリーのファッションへの昇華というものは、時に神々しく、ディテールに魂を燃やすといったことがありえますが、ことリプロダクションに関してはトータルでの雰囲気が大切かと思いますし、ファッション的な配慮がいかに上手に為されているかということがより重要な気がします。

 

ボアフリースとスムースなナイロンのリバーシブルという仕様です。フリース面は、パタゴニア製品を手がける工場の手によるもので、リサイクルポリエステルを素材としたエシカルな生地となっています。軽量で伸縮性があり、保温性と透湿性を持ち合わせています。ナイロン面は、高密織りのナイロンタッサーで、コーティング無しでしなやかさを保ちながら、撥水性、透湿性を備えます。

ミリタリーのフリースジャケットというのは、元々ミッドレイヤー用という考え方のものがほとんどだと思いますので、基本的には上からガサッとパーカコートなどを羽織るようなイメージです。このジャケットに関してもその線は消さないまま、でもアウタージャケットとしても使えるよう、シルエットのバランスが整えられていて、非常に使いやすい感じになっていると思います。

 

ミリタリーのテイストがしっかり残り、シルエットや素材への安心感が積み込まれ、結果的に面白くも使いやすいリバーシブルジャケットが出来上がったと言えるのではないでしょうか。

ミリタリーだからこそ、反則なしのノールール、年代やスタイル層問わず、それぞれ自由な着こなしを、という性質を持ちます。着方がイメージできてしまった人はもちろんですが、なんとなく定型のアウターで PIN とくるものが見つからないという方々に是非お試しいただきたいです。

 

J&S FRANKLIN EQUIPMENT – British Army Fleece Field Jacket Rvs
col : Sand / Black
size : S / M / L
price : 35,000 (+tax)

 

Le Laboureur – Work Jacket, Pants.

遅れていました、Le Laboureur のジャケットとパンツの入荷です。
モールスキンジャケットのブラック、初登場となるストライプ柄のパンツ、2型が届いています。

 

Fuzz ではずいぶんと長い付き合いになりますラブルール。フレンチワークの一番手という貴重な存在ですが、今季は GALLICE の発注を先にしていたという都合により、少し控えめ。ブラックモールスキンの定番カバーオールと、初見となるヴィンテージ感がすごいブラックストライプのワークパンツ、2種類をセレクトしました。やはり遅れたか、ということもあったので、結果的には間違ってなかったようです。

 

定番のカバーオール、モールスキン、ブラック。
今季は綿100のモールスキン生地、またかなり久しぶりに胸ポケットにラベル入りです。このラベルは非常にあったりなかったりなのです。

 

ガリスとはまた違ったクセを持っていますので、身体的な相性や感性的な好みなどによって、ということになります。
ラブルールのジャケットの特徴は、襟は案外普通でけっこう格好いい、肩が小さめ、着丈と袖が長め、という感じです。

 

ガリスもラブルールもリアルなワークウェアのメーカーですが、ガリスはファッションアイテム向けのプロダクトとしてリアルワークと分けている(古い年代のものを自らリプロダクションしている)のに対し、ラブルールは区分が曖昧です。
ラブルールの製品は本国でリアルワークとしても売られながら、同じものがファッションアイテムとしてイギリスや日本などで扱われています。ただ、ラブルールは生地から生産するメーカーであり、かつワークウェアだけでなく、リアルなハンティング、ゲームウェアも手がけていますので、ハンティングウェアの生地をワークのカバーオールに載せてファッション用に、というようなこともしています。例えば、太畝のコーデュロイなどはハンティング系の生地ですが、ワークジャケットの型で発注できたりするのです。

どちらも現行のフレンチワークウェアも生産しているメーカーですが、我々の手元に届く製品には、このような微妙な違いがあったりします。そうです、知らなくてはいけないことでは、まったくないです。

 

毎度毎度、きっちり同じものとなりますので、基本的には新しく語るべきことはありません。笑。
ですので、前回入荷時の文章を再掲しておきます。

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Fuzz では長い付き合いになるフレンチワークジャケット。ファズスタイルとか制服とか言うつもりはまったくありませんが、このジャケットをどう着るか?というのは、隠れテーマのようなかたちで常に裏側に置いておきたいと思っています。

ポケットがたくさん付いているし、生地も縫製も頑丈だし、汚れても気にならないタイプのジャケットだし、ということで、休日のお父さんジャケットにするのも一つのかたち。もしくは飲みに出かける時に羽織る、『飲んだくれジャケット』。

きれいなシャツやタートルネックにスラックスを穿いて、渋めのブーツなど履いて、最後の外しにこのジャケットを着て、というのもまた一つのかたち。タイドアップしたり、スカーフなど巻いてみたり、あえてコントラストをはっきりさせてみると、ファッションにおける意外性という部分に魅力を感じることができます。

 

Le Laboureur – Work Jacket *Moleskin
col : Black
size : 0 / 1 / 2 / 3
price : 19,800 (+tax)

 

さて、今回は変わりダネのお品もお一つ。
久しぶりのパンツアイテムなのですが、生地がモノトーンのストライプ柄というものです。前述の通り、生地からつくるメーカーなので、こちらもオリジナルの生地となり、ワーク屋さんならではのものとなっております。

どうでしょう、だいたい40年代くらいでしょうか、そこよりも前の年代のもので時々見かける、よく分からないストライプがいろいろあるのですが、おそらくそれです。
実はかなり “フレンチワークの薫り” なるものが強いと言え、ちょっと特殊なヴィンテージのテイストも合わせ持つ面白いアイテムです。

 

パンツとしては無造作ストレートのワークトラウザー型。
すごく太いわけでもなく、細いわけでもない、少し太いという程度です。尻と腿は意外とスリムで、絞りをほとんど利かせないストレートシルエット。弊店では、無造作だからこそ味がある、と解釈しております。

ラブルールらしい説得力のあるアイテムと言えるでしょう。ひどくクセのあるアイテムだとは思いますが、モノとしての魅力に溢れているではありませんか。
琴線に触れた方は、是非トライしてみてください。

 

Le Laboureur – Work Trouser *Stripe
col : Black
size : 40 / 42 / 44
price : 17,800 (+tax)

 

comm. arch. – Saddle B.B.

comm. arch. の定番ニット、Saddle B.B. が今年も入荷しました。
Fuzz ではこのニットがシンプルなミドルゲージニットの最高峰という位置づけです。

まずは Fuzz 公式の商品の説明文を再掲します。

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やわらかなジーロンラムウールを素材とし、カシミヤ専門の紡績機によって通常の羊毛よりも細い繊維のみを集めて紡績した糸を使用。ふんわり感と繊細な肌触りが大きな魅力となるニットとなります。

ラムウールの最高峰、こだわりの紡績、そしてハンドフレーム。およそウール素材のミドルゲージニットとしては最高峰と言えるものになっていると思います。
シンプルな単色無地で、まさしく内容勝負で挑む極上のベーシックニットとなっております。

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男のベーシックアイテムは、しっかりと好いものを、という観点がまずあります。色柄や模様、シルエットによる、ルックスでの大きな違いが少ないものほど、質感や色味の良し悪しがダイレクトです。ここは本気で行きたいというところ。

しかし、最高峰と言えど、上には上がありまして、上を見たらキリがないという事実が次にあります。僕が言いたいのは、あくまで 『現実的な観点で』 という前提での最高峰です。
これ以上は、きわめて個人的なロマンだったり世間体だったりする部分だと思いますので、もしその辺の事情がないのなら、ここを最高峰にすればいいのではないでしょうか、とご提案するものであります。

 

着ていて軽く、肌触りも滑らか、着心地という部分で万全です。そして、きちんとジャストサイズで着て、いや今なら軽くサイズアップも悪くないでしょう、とにかく各自の感覚で普通に着て、『いいもの着てるね』 というルックスの好さがあります。それは見た目での素材感の好さ、そしてそこから来る色合いの上品さ、さらに、ハンドフレームニットであるところの編地のやわらかさ、上品さ、などの複合的な要因によるものです。

ということで、結局カジュアルで使いやすい、ベーシックなミドルゲージニットです。シンプルなニットは落ち着いていいものを着ようかな、という感覚がありましたら、ここをお試しいただくことをおすすめします。

 

comm. arch. – Saddle B.B.
col : Sandalwood / Burnt Nut
size : 2 / 3 / 4
price : 19,000 (+tax)

 

Lane Forty Five – ROUNDED.

Lane Forty Five の新作ジャケットが入荷しました。
ロンドン発、独創的なデザインとハイセンスのファブリックが光る、とてもいいブランドです。

 

今季は新型となる ROUNDED というモデルで、ウール素材のものをセレクトしました。
既出の SQUARED と似ているのですが、対を為す兄弟のようなモデルだと思います。

 

前のボタンが2つという仕様が共通ですが、SQUARED がバンドカラーなのに対し、ROUNDED はレギュラーカラー、また裾のカットもボックスカットではなく、ラウンドカットとなります。ポケットの付き方がこちらの方が若干凝っています。

 

ゆったりとルーズなシルエットで、生地をドレープさせるのがポイントになります。上質な生地を使っているために、ルーズなシルエットも品のあるものとなっていて、かもし出す雰囲気に独特なものがあるというのが Lane Forty Five というブランドです。

 

こちらは薄地のウールツイード生地で、軽い生地のために、ツイードという感じもあまりしないのですが、たいへん上品な雰囲気のいい生地です。
ウエイト感もさほどでなく、今時期すぐに着ていただけるような厚さのジャケットとなっています。

 

Lane Forty Five – ROUNDED *Tweed
col : Grey
size : 38 / 40
price : 36,000 (+tax)

 

こちらはしっかり厚地のウールメルトンです。
モスグリーンの色合いがグッドセンス。

 

やはり異国人のセンスを感じると言いますか、いい意味でのよく分からない感じがあり、純粋に感覚の部分で向かっていかざるをえないような楽しさがあるように思います。服が空気感のようなものをまとい、その丸ごとを感じ取れるような気がするではありませんか。
なんとなく不思議な魅力、不思議な存在感、でもセンスがいいのは明らかなんだよな、、、という感じでしょうか。とにかく、その辺には転がっていない、しっかりしたオリジナルを感じさせてくれます。

 

Lane Forty Five – ROUNDED *Wool Melton
col : Moss
size : 38 / 40
price : 36,000 (+tax)