comm. arch. – Saddle B.B.

comm. arch. の定番ニット、Saddle B.B. が今年も入荷しました。
Fuzz ではこのニットがシンプルなミドルゲージニットの最高峰という位置づけです。

まずは Fuzz 公式の商品の説明文を再掲します。

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やわらかなジーロンラムウールを素材とし、カシミヤ専門の紡績機によって通常の羊毛よりも細い繊維のみを集めて紡績した糸を使用。ふんわり感と繊細な肌触りが大きな魅力となるニットとなります。

ラムウールの最高峰、こだわりの紡績、そしてハンドフレーム。およそウール素材のミドルゲージニットとしては最高峰と言えるものになっていると思います。
シンプルな単色無地で、まさしく内容勝負で挑む極上のベーシックニットとなっております。

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男のベーシックアイテムは、しっかりと好いものを、という観点がまずあります。色柄や模様、シルエットによる、ルックスでの大きな違いが少ないものほど、質感や色味の良し悪しがダイレクトです。ここは本気で行きたいというところ。

しかし、最高峰と言えど、上には上がありまして、上を見たらキリがないという事実が次にあります。僕が言いたいのは、あくまで 『現実的な観点で』 という前提での最高峰です。
これ以上は、きわめて個人的なロマンだったり世間体だったりする部分だと思いますので、もしその辺の事情がないのなら、ここを最高峰にすればいいのではないでしょうか、とご提案するものであります。

 

着ていて軽く、肌触りも滑らか、着心地という部分で万全です。そして、きちんとジャストサイズで着て、いや今なら軽くサイズアップも悪くないでしょう、とにかく各自の感覚で普通に着て、『いいもの着てるね』 というルックスの好さがあります。それは見た目での素材感の好さ、そしてそこから来る色合いの上品さ、さらに、ハンドフレームニットであるところの編地のやわらかさ、上品さ、などの複合的な要因によるものです。

ということで、結局カジュアルで使いやすい、ベーシックなミドルゲージニットです。シンプルなニットは落ち着いていいものを着ようかな、という感覚がありましたら、ここをお試しいただくことをおすすめします。

 

comm. arch. – Saddle B.B.
col : Sandalwood / Burnt Nut
size : 2 / 3 / 4
price : 19,000 (+tax)

 

Lane Forty Five – ROUNDED.

Lane Forty Five の新作ジャケットが入荷しました。
ロンドン発、独創的なデザインとハイセンスのファブリックが光る、とてもいいブランドです。

 

今季は新型となる ROUNDED というモデルで、ウール素材のものをセレクトしました。
既出の SQUARED と似ているのですが、対を為す兄弟のようなモデルだと思います。

 

前のボタンが2つという仕様が共通ですが、SQUARED がバンドカラーなのに対し、ROUNDED はレギュラーカラー、また裾のカットもボックスカットではなく、ラウンドカットとなります。ポケットの付き方がこちらの方が若干凝っています。

 

ゆったりとルーズなシルエットで、生地をドレープさせるのがポイントになります。上質な生地を使っているために、ルーズなシルエットも品のあるものとなっていて、かもし出す雰囲気に独特なものがあるというのが Lane Forty Five というブランドです。

 

こちらは薄地のウールツイード生地で、軽い生地のために、ツイードという感じもあまりしないのですが、たいへん上品な雰囲気のいい生地です。
ウエイト感もさほどでなく、今時期すぐに着ていただけるような厚さのジャケットとなっています。

 

Lane Forty Five – ROUNDED *Tweed
col : Grey
size : 38 / 40
price : 36,000 (+tax)

 

こちらはしっかり厚地のウールメルトンです。
モスグリーンの色合いがグッドセンス。

 

やはり異国人のセンスを感じると言いますか、いい意味でのよく分からない感じがあり、純粋に感覚の部分で向かっていかざるをえないような楽しさがあるように思います。服が空気感のようなものをまとい、その丸ごとを感じ取れるような気がするではありませんか。
なんとなく不思議な魅力、不思議な存在感、でもセンスがいいのは明らかなんだよな、、、という感じでしょうか。とにかく、その辺には転がっていない、しっかりしたオリジナルを感じさせてくれます。

 

Lane Forty Five – ROUNDED *Wool Melton
col : Moss
size : 38 / 40
price : 36,000 (+tax)

 

New Arrivals.

BRENA の新作です。
昨年も展開がありました、ミリタリーのパーカコート(モッズコート)タイプの “MODS” が仕様変更をして登場です。今季はバックサテンの生地が使われています。

 

ガサッとオーバーに羽織るミリタリー調フーデッドのコートです。
昨年はナイロンタフタでしたが、今季はコットンのバックサテン生地です。これは定番パンツの coq で使われているものと同じなのですが、地厚、ウエイトしっかりの、タフなファブリックとなります。

 

仕様変更というのはシルエットです。着丈を長くして、よりモッズコート的になっています。

ディテールとしては、裏地がついて総二重、フードがボタンで付け外しができて、表側ポケットはフラップが付き、裏側に内ポケット有り、という感じ。とにかく質感としてもずっしりでしっかり、裏付き、内ポケット付きといった細かいところも堅実なつくりとなっていて安心です。

シルエットはボリュームがあるにはありますが、行き過ぎないようなバランスで整えられています。BRENA 的解釈により、本格感と安心感がベストのバランスでミックスされているように思います。

 

独特なニュアンスが自然と出てくるミリタリーパーカですが、だからこそなのか、意外とスタイル層を問わずに広く親しまれています。
実は実用性の高いコートアイテムと言えると思いますので、是非トライしてみてください。

 

BRENA – MODS
col : Olive
size : 44 / 46 / 48
price : 38,000 (+tax)

 

FUJITO からはフリースのジップアップジャケット。
あえてシンプルなデザインで、着る人に多くを委ねているような、不思議な魅力のあるジャケットです。

 

裾がラウンドカットということもあってか、実際に着ると驚くほど軽いということもあってか、感覚としてはシャツジャケットに近いです。非常に軽量で、厚手の、シャツジャケット。ふわっと、さらっと、どんな格好にも羽織ってOKな懐の深さを感じます。

シルエットはややゆったりで、オーバーサイズ気味。さりげなく気を遣ってくれていますので、今の感覚で着やすくもなっています。
アウターとして、ミッドレイヤーとして、いろいろな使い方で楽しんでいただきたいジャケットです。

 

FUJITO – Zip Blouson
col : Brown
size : 1 / 2 / 3
price : 32,000 (+tax)

 

4年ぶり2度目の出場、イギリスの Keela の 定番モデル、Kintyre Jacket です。

完売してそれなりに時間が経ち、特にお客さんから声が挙がったわけではありませんが、相変わらず個人的おすすめアイテムということは変わらず、使命感を持ちましてご用意した次第です。

 

正確にはスコットランドのアウトドアウェアメーカーです。インターナショナルな感じがせずに、警察や軍などにプロダクトを供給し、ファブリックの自社開発などもしている、というローカルな本格派。そういったバックボーンからして好きです。

 

透湿、撥水生地、遮風性高し、の “RAIN LIFE 5000” という生地らしいですが、しっかりした厚みがあります。

襟にフードが内蔵され、ポケットも多く、背中にメッシュの裏地が付き、機能性も素晴らしいです。ファッションアイテムではなく、アウトドアアイテムとなりますので、格好つけていない、素朴さというか無垢な雰囲気があります。リアルな非ファッションアイテムなので当たり前ではありますが、そのニュアンスがどこから来ているかというのが重要で、スコットランドの東側の海岸から来ているというところに、勝手にロマンを感じて、悦に入るというシステムとなっております。

 

“オーバー” のジャケットなので、身幅もアームホールも無造作でゆったりしています。何かのジャケットを着た上からいってしまえるところが魅力です。
シェルが薄地のシャカシャカでなく、厚みのあるしっかりしたものなので、インにどれだけ着るかで広い期間にわたって使っていけますし、実際のアウトドアシーンなど、タフな場面でのアウターとしても頼りになります。

 

4年前、飛ぶように売れた、ということではまったく無かったですが、わたくしを含め、購入者の満足度はかなり高かったのは事実です。
シンプルなアイテムではありますが、実は好き嫌いがはっきりしているアイテムで、全方向型のおすすめではありません。ですが、アンテナが震えた人には是非ともチェックをおすすめしたい、インポートアイテムならではの趣のあるジャケットです。

 

Keela – Kintyre Jacket
col : Black / Navy
size : XS / S / M
price : 21,000 (+tax)

 

James Mortimer – Irish Linen Shirt for A/W.

遅れておりました、James Mortimer の今シーズン分が届きました。
この秋冬は、アイリッシュリネンのヘヴィーウエイトリネンでご用意しています。

 

今季はボタンダウンカラーにコンフォートフィット。以前にご説明したかと思いますが、レギュラーフィットが廃止され、全てコンフォートフィットに統一されています。実寸したところ、わずかにこれまでと違いがありましたので、全体のバランスを整えたようです。チェストを基本にしたサイズ感そのものは変わっていません。

ついでに言っておくと、先シーズンより、自社工場の移転に伴い生産国表示が made in UK となっています。ブランドの国籍はアイルランドで変わりなしということです。

 

ウィンターリネンなどとも呼ばれる秋冬向けのリネン生地。厚地でウエイトしっかりの、やはり自国産アイリッシュリネンとなります。
もうけっこう前から、リネンは春夏だけでなく、秋冬も着ようという流れが続いており、James Mortimer でもここ数年、ヘヴィーウエイトのアイリッシュリネンが続けてラインナップされていました。Fuzz ではかなり久々の秋冬リネンとなります。

反対に、春夏にウールを着ようという向きも強まっていたりするのですが、素材の特性を考えながら、先入観にとらわれずに身に付けたいものです。

 

毎度、春夏の入荷の際には僕の方で水洗いをして販売に出しているのですが、今回は未洗いのままいきます。入荷が遅れて時間が無かったというのが一番の理由ですが、なんとなく秋冬は洗いざらしでなくてもいいのかなと思いました。

未洗いなので面がスムースですから、素材からくる光沢感がしっかり感じられます。水を通すと生地が波打って表情が出てきますので印象が一変するのですが、実はいつもこういう雰囲気で入荷してきていたのです。
また、未洗いの状態であるとより分かりやすいのですが、リネンならではの織りの不調和のようなものも多少目につきます。これはどうしても糸に節ができてしまうという素材の特性ですので、不良でなく、風合いという理解でお願いいたします。

 

ということで、基本はいつものモルティマー、つまり “いいシャツ” です。
機能性の部分もあるにはありますが、一番は素材感がやはりリネンならではのものとなりますので、コーディネイトにどう使っていくかということが楽しいポイントになるかと思います。

 

James Mortimer – Irish Linen B.D. Shirt *Comfort Fit
col : Sandlewood / Black
size : 36 / 38 / 40
price : 23,000 (+tax)